縦樋の落とし口が詰まっていた雨漏り
「玄関の軒天から雨漏りする」とご相談がありました。
お伺いしてみると、軒天に染みがありました。
屋根を見てみると金属屋根の瓦棒葺きでした。
金属屋根の軒先側は、内樋となっていました。
金属屋根と内樋に穴が開いていないか、よく調べましたが、穴はありませんでした。
軒天の雨漏り痕を見ると、内樋側だけではなく、ケラバ側の軒天にも雨漏り痕がありました。
上の写真の右丸は、内樋側の雨漏りです。
左側の雨漏り痕はケラバ側の雨漏り痕です。
内樋に散水してみました。
目視では穴開きの有無がわからなかったので、内樋に散水しました。
しかし、軒天への漏水はありませんでした。
散水の水量を増やすと縦樋付近から漏水してきました。
上の写真の赤丸が内樋から縦樋への落とし口となっていました。
内樋は板金製で、板金の隅に穴が開いていて、そこから縦樋の落とし口へつながっていました。
散水しながら中を確認すると、水量が多くなると水位が上がる状態でした。
通常、水道水は十分排水できる能力が縦樋にはあります。
そこで、落とし口へ手を入れてみると何か引っかかっていました。
ワイヤ―を入れて、引っかかっているものを取り出してみると、洗濯バサミの破片が入っていました。
それに、ごみが引っ掛かり、排水経路を一部ふさいでいました。
屋根面をみると洗濯ばさみの壊れた破片が残っていました。
落とし口を掃除して、散水を全開で行っても、排水できることを確認しました。
内樋はゴミが詰まると雨漏りへつながりますので、掃除をしましょう！
余談ですが、お客様が言われたのですが、
「他の業者に見積してもらったところ、後付けバルコニーを外して、屋根をカバーするので、120万円だったそうです。」
洗濯ばさみの破片を取り除くだけで直る雨漏りを、
120万円かけて、屋根をカバーしても直せない業者がいることが恐ろしいです。
お客様は無駄なお金を使わずにすみ、大変、喜んでいただきました。
ポイントまとめ
・内樋は詰まると雨漏りするので、掃除しましょう！
・雨漏りはしっかり調査できる業者を選びましょう！
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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