谷瓦(たにかわら)ってなに?
谷瓦とは、屋根の谷に沿って使用する高級な瓦です。
一文字(いちもんじ)形の垂れが斜めに付けられ、右と左があります。
一般的な屋根では、谷部が谷の勾配(こうばい)に合わせて、カットして葺きます。
上の写真は、一般的な日本瓦の谷部です。
瓦の下には、谷板金(銅製が多い)を使用して、雨漏りしないように素早く排水するようになっています。
谷の斜めな角度に合わせて、桟瓦をカットします。
桟瓦と谷板金の間の隙間を止水するために、葺き土(なんばんしっくい)を使用しています。
谷瓦は、あらかじめ、谷の角度に合わせた一文字形の垂れが斜めについている谷部の専用の瓦です。
谷板金と桟側の隙間が見えないように、直線的な葺き上がりとなります。
高級な建物に使用される場合が多いです。
垂れが付いている専用の瓦を谷板金の上で使用します。
谷瓦と谷板金の隙間がないので、雨漏りには強い仕様です。
一文字形の垂れが一直線になるように、瓦を加工して仕上げるため、施工手間がかかります。
日本瓦の場合は、谷部でカットする瓦の寸法が一定ではないので、小さくカットした瓦も使用します。
瓦のズレやすさなどを考えると、谷瓦を使用した方が長期にわたり安定しています。
F形瓦でも、モジュール瓦には専用の谷瓦が用意されています。
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