天窓からの雨漏り!野地板が腐朽劣化していました!
雨漏り調査の事例として、屋根の雨漏り部位として必ず指摘される屋根から突出物・天窓(トップライト)の事例をご紹介いたします。
屋根材は日本瓦でした。
天窓の軒先側で、屋根材と水切り・カバーとの取り合い部から浸水して、野地・垂木が腐朽劣化していました。
天窓上部から側面の水切りに流れる雨水を天窓の軒先側で瓦表面に流下させる構造となっています。
水切りが瓦の厚み分だけ、野地から上に上がる必要があり、水切り、カバー、瓦の取り合いが複雑となるため、この取り合い部から雨水浸入しやすくなっています。
上部赤丸部分の水切りとその下の鉛カバーによって瓦の表面に流下させる仕組みになっていますが、鉛カバーの左側短く、瓦との取り合い不良で浸水していました。
また、野地合板に浸入した水は断熱材の上には垂れていましたが、室内までは伝わらず、雨漏りとしての発見が遅れたために、野地合板・垂木が腐朽してしまいました。
室内への雨漏りであれば、早期修理を行えたと思います。
補修は垂木・野地合板を交換して、下葺き材を増し張りして、瓦・水切り・カバーの取り合い部を再施工しました。
屋根突出物(天窓・ドーマ・煙突など)は雨漏りが発生しやすい部位です。
機能的に必要な部分に設置し、屋根の飾りとして機能のないものはなるべく設置しないことが長期にわたり雨漏りを防ぐ秘訣となります!
また、天窓の各部(ガラス面のシール材・木枠・鉛カバーなど)は材料の寿命があり、天窓自体は半永久ではないため、20年を経過した天窓は定期点検や計画的な交換が必要となります。
特に、急勾配の屋根に取り付ける場合は、20年経過後に行うメンテナンスでは、必ず屋根足場が必要となります。
メンテナンス時の費用は高額となりますので、新築前にご承知ください。
神清からのお願い
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