パミール屋根の葺き替え現場調査!ケラバ部からの雨水浸入がありました!!

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スレート屋根 ケラバ部からの雨水浸入発見!

こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。

化粧スレート屋根材の中で、もっとも多く不具合が発生しているパミール屋根の葺き替えを調査しました。

 

パミールけらば1

 

築15年経過していましたが、パミール屋根は表面剥離・はがれ・割れがほぼ全面に発生していました。(パミールではよく見かける程度の劣化でした。)

パミール屋根材自体の問題点については、後日、詳しくご紹介いたします。

 

今日は化粧スレート屋根でよく見かけるケラバ部からの雨水浸入が発生していましたので、ご紹介いたします。

パミールけらば7

 

スレート屋根材を剥がしたら、通常は新しいルーフィングを古いルーフィング上に重ね張りします。
今回は調査なので、野地合板の劣化状況を確認するため踏み歩きました。
すると、赤丸の部分を踏んだときに、ふかふかと合板がたわみました。

野地合板の劣化状態を確認するために、ルーフィングを切って開いてみました。

 

パミールけらば9
パミールけらば8

 

野地合板は水分による変色が発生していました。
赤丸の部分はスレートの緊結釘からの雨水浸入痕が見られました。
黄丸の部分は合板を留めている鉄釘の頭が錆びていました。

 

そこで、違う屋根面ケラバ部の状態を観察しました。

 

パミールけらば2

 

ケラバ部のスレートはマニュアル通り隅切りが行われていました。(赤丸部分)

しかし、その隅切り部分には、土が堆積していました。

パミールけらば3

 

スレートを剥がしてみると隅切りの形で土が堆積していることがわかりました。ちょうど、高さもスレートの厚みとなっています。

 

パミールけらば4

 

ケラバ部全体をみますと一定の間隔で、ケラバ水切りから雨水と土埃があふれた形跡が見られます。
水切りからあふれた雨水はルーフィングの上を流れます。
そこに、スレートを留めている釘があり、その釘がルーフィングに穴を開けているため、その部分から雨水浸入することにより、野地合板が含水します。

それが頻繁に発生することで野地劣化へ繋がります。

この現象は、多くのスレート屋根で発生しています。

 

また、パミール屋根材の劣化現象はほぼ、すべてのパミール屋根で発生しています。

パミールけらば6

 

となりの物件もパミール屋根でしたが、同様に表面剥離が発生していました。

 

最後に、ケラバ部からの雨水浸入とは関係ありませんが、この現場で見つけた他の不具合です。

 

パミールけらば5

 

上の写真は下屋の樋ですが、縦樋の部分で土が溜まり、草が生えていました。
このような樋詰まりは壁の劣化を引き起こすことがありますが、この現場ではまだ発生していませんでした。
点検により詰まりを発見することが必要ですし、このような堆積を防ぐ工夫も必要ですね。
  (#⌒∇⌒#)ゞ

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