こんにちは〜。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
先日、住宅紛争処理支援センターの講演会で、スレート屋根と思われるのひび割れ事例紹介で、「瓦メーカー」という言葉が使われていました。
「瓦」と「屋根材」を混同して表現されることがよくあります。
一般の方はあまり屋根に興味なく、知識をほとんど持っていないところで、「瓦」をいろいろな意味で使うと誤解を生じやすいなぁ〜と思っています。
広辞苑によれば、「瓦」とは「粘土を一定の形に固めて焼いたもの」を指します。
多くの方もこの認識だと思います。
しかし、実際には、スレート、セメント、金属、樹脂、FRPなどの屋根材においても〇〇瓦という名前が使われています。
これは意匠を日本瓦に似せたためと、「屋根材」=「瓦」といった固定観念があったためと言われています。
そこで、〇〇屋根材という名前にすれば、誤解が生じないと思います。
実際、瓦と検索すると粘土瓦が出てきます。
いろいろな粘土瓦の屋根の写真が出てきます。
一方、スレート瓦と検索すると
金属瓦と検索すると
ここで、気になるのが劣化した屋根の写真が出てくることです。
瓦(粘土瓦)のイメージは耐久性があると認識されていると思います。
しかし、〇〇瓦は実際には、耐久性が劣ります。
このギャップが一般の方を混乱させたり、屋根業者への不信感を与える一因になっていると思います。
さらに、昔、かわらUという商品がありました。
それを検索すると
ボロボロの屋根が出てきます。
耐久性が劣るどころか、大クレーム商品でした。
大変被害を受けられた方も多くいらっしゃいます。
そこで、屋根業界はもう一度、「瓦」の使い方を整理してはいかがでしょうか?
①「瓦・かわら」は粘土瓦のみとする。
②〇〇瓦は〇〇屋根材とする。
③商品名にかわら・瓦をつけているところは見直す。
「瓦」=「屋根材」と思われるようなシェアはもう瓦にはありません。
いろいろな屋根材が入り乱れていますので、是非、わかりやすい表現にして、少しでも一般の方から不信感を持たれないにしたいものです。
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