大屋根は後悔する?採用前に知っておきたいデメリットと失敗を防ぐポイント

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 大屋根を採用した際の後悔事例を知りたい
  • 大屋根の特徴やデメリットを知って失敗を回避したい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「大屋根を選んで後悔するケースを知りたい」「大屋根の特徴やデメリットを知って失敗を回避したい」という方に向けて書かれています。

大屋根はシンプルで美しいデザインが魅力ですが、その一方で「後悔した」という声もあるようです。

本記事では、大屋根の特徴やメリット・デメリット、採用後に後悔しないためのポイントを解説します。大屋根を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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大屋根とは?特徴と基本構造

大屋根とは、屋根の形状の一つで、1つの屋根面が1階から2階など複数の階にまたがる大きな屋根のことです。

特徴としては、建物全体を覆うような大きな屋根となります。

屋根面積が広いため、統一感のあるデザインとなり、シンプルモダンな印象です。

基本構造としては、切妻屋根で屋根の面積が大きい分だけ、壁の面積は小さくなります。

屋根の勾配としては、急な勾配が多くなります。

 

大屋根のメリット

大屋根のメリットとしては、以下のようなものがあります。

  • 北欧風デザインでおしゃれ
  • 和洋問わず合うデザイン
  • 雨漏りのリスクが少ない
  • 屋根の上の積雪を抑えることができる
  • 室内の開放感が得られる
  • 外壁が減るのでメンテナンスコストを削減できる

 

もともと北欧の国々でも用いられていたシンプルな屋根のデザインです。

和風の家(白川郷の合掌造りのイメージ)でも洋風の家(北欧風のイメージ)でも外観的にはマッチします。

屋根と壁の取合部への雨掛かりが少なくなり、雨漏りのリスクが減少します。

屋根が急勾配であることから、降雪の場合、自然と落雪して建物への積雪荷重を軽減します。

屋根勾配が急となっているので、最上階に勾配天井を採用すれば広々とした居室空間を実現できます。

外壁が減るため、塗装・シーリングなどのメンテナンスコストを削減することができます。

 

大屋根を採用して後悔するケースとは?

大屋根を採用して後悔するケースを紹介します。

以下のよくある失敗事例を紹介します。

  • 大雪が降ると滑り落ちやすい
  • 天井に勾配が生じて使いにくい
  • メンテナンス費用が高い
  • 施工が複雑
  • 断熱材の費用がかかる

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

大屋根にして後悔するケース①:大雪が降ると滑り落ちやすい

大屋根にして後悔するケース➀として、積雪に関する以下のような注意点があります。

  • 大屋根は広い屋根面を持つため、屋根面への積雪量が多くなる。
  • 急な傾斜となっているので、大雪が降ると屋根から滑り落ちやすく、周囲へ想定外の影響を及ぼす可能性がある。
  • 周辺に道路や駐車場がある場合は、落雪による事故を防ぐための安全対策が必要である。
  • 屋根下には雪が落ちるスペースを確保する必要がある。

 

大屋根は自然に落雪して建物を負荷を軽減することができますが、短期間に大雪が降ると想定外の落雪が発生して、周辺へトラブルを引き起こすリスクがあります。

 

大屋根にして後悔するケース②:天井に勾配が生じて使いにくい

大屋根にして後悔するケース②として、天井に勾配が生じて、水平天井とは異なる注意点があります。

  • 天井が勾配になることで間取りによっては部屋の端が低くなり、家具の配置が制約される可能性がある。
  • 勾配天井の影響で、収納スペースが確保しにくくなる場合がある。
  • 大屋根の家では屋根に沿った勾配天井が多いため、通常の水平天井と異なる空間設計が必要となる。

 

急勾配屋根の特徴である小屋裏空間を有効利用ができます。

しかし、天井は勾配天井となるため、それを考慮したレイアウト・インテリア等が必要となります。

水平天井とは使い勝手が異なることを理解しておきましょう。

 

大屋根にして後悔するケース③イニシャルコストが増加する

大屋根にして後悔するケース③として、新築時におけるイニシャルコストが増加することがあります。

以下の要因により、イニシャルコストが増えます。

  • 大屋根の家は屋根面積・建坪が広くなるため、材料費や施工費が総二階の家よりも高くなる。
  • 屋根を支える基礎部分の面積も広がるため、初期の建築コストが上昇する。

 

大屋根の家は家が大きくなる分だけ、総二階の家よりも建築コストは上昇します。

 

大屋根にして後悔するケース④断熱材の費用がかかる

大屋根にして後悔するケース④として、新築時における断熱材の費用が増加することがあります。

以下の要因により、断熱材の使用量が増加します。

  • 大屋根は屋根面積が広いため通常の屋根よりも断熱材の使用量が増え、コストがかかる。
  • 屋根裏部屋を設ける場合、断熱性能を高めるための追加コストが必要となる。

 

 

大屋根にして後悔するケース⑤施工が複雑

大屋根にして後悔するケース⑤として、施工が複雑になることがあります。

以下の要因で大屋根の施工は複雑になりやすいことがあります。

  • 広い屋根面積による作業負担の増加
  • 排水システム設計の複雑さ
  • 高精度な寸法設計の必要性
  • 換気・断熱施工の難しさ

 

大屋根は通常の屋根よりも流れが長くなるため、材料の運搬や設置作業が多くなり、施工の手間が増える傾向にあります。

屋根の流れが長くなる分、雨どいへの雨水流入量が増えるため、大容量の排水システムの設計が必要です。

大屋根は1枚の大きな屋根が複数階にまたがるため、設計・施工段階での寸法精度が非常に重要です。

大屋根は勾配天井で屋根断熱となるため、野地板と断熱材の間で通気層が必須となります。

また、流れが長いので、通気層の厚みの確保と各垂木間への吸気孔、排気孔の連通が重要となります。

屋根断熱仕様で野地板に結露が発生すると発覚したときには、野地板の腐朽など大事故となりますので要注意です。

 

大屋根を採用して後悔しないためのポイント

大屋根を採用して後悔しないためのポイントを紹介します。

後悔しないために、大屋根の採用前に確認すべきポイントをまとめてみました。

  • 設計士との綿密な打ち合わせ
  • イニシャルコスト・メンテナンスコストの把握
  • 周辺環境・落雪対策の確認
  • 換気・断熱対策の事前検討
  • 信頼できる施工業者の選定

 

大屋根は特殊な建物となりますので、自分のライフスタイルに合うのか、設計士と綿密な打ち合わせが必要です。

通常の建物よりも割高となる分のメリット・費用対効果を把握しておきましょう。

自然落雪を受け入れるスペースの確保と突発的な落雪にも対応できる対策を確認しておきましょう。

屋根は通気・換気および断熱・防湿が重要となりますので、事前に結露リスクがないか検討してください。

設計だけではなく、具現化できる施工者が必須ですので、信頼できる施工業者を選定しておきましょう。

 

大屋根を採用して後悔したくない!信頼できる優良業者の選び方

大屋根を採用して後悔しないために優良業者の選び方を紹介します。

熟練した施工技術が求められる大屋根の施工で後悔しないためには、優良業者を選ぶことが大切です。

以下の優良業者の5つの特徴を紹介しましょう。

  • 丁寧に説明してくれる
  • しっかりとした見積書を出してくれる
  • 相場内の費用
  • 近所へ配慮してくれる
  • アフターフォローが充実している

 

丁寧に説明してくれる

  • しっかりした設計・施工プランに基づいた、根拠ある説明をしてくれること
  • 専門用語ではなく、お客様にわかりやすい言葉で仕様内容を丁寧に説明してくれること

 

 

しっかりとした見積書を出してくれる

 

  • 内容がわかるように詳細な記載がある見積書を出してくれること
  • 諸経費が極端に少ない業者は、保証やメンテナンスの面で疑問がある
  • 金額だけでなく修理内容も比較し、信頼できる業者を選ぶことが大切である
  • 特別安い業者はやめておきましょう

 

相場内の費用でおさめてくれる

  • 見積もりの金額の高低だけでなく、工事費用が相場内であること
  • 悪徳業者との高額な契約を避けるため、工事費用の相場を知っておきましょう

 

近所へ配慮してくれる

  • 工事中は騒音やホコリが発生し、近隣住民に影響を及ぼす可能性がある
  • 大型クレーン車が必要な場合もあり、作業には立地条件も影響する
  • そのため近隣住民へ工事予定や事前の説明を行い、あいさつの配慮ができること

 

神清では、事前に近所の方へ工事のあいさつを行い、アクシデントやクレーム対応を行い、スムーズに工事が進むように対策を実施しています。

道路に作業車がかかる際は警備員による交通整理を行い、必要に応じて道路使用許可を申請します。

 

優良業者の特徴について詳しくはこちらの記事で解説しています。

どんな屋根修理業者に頼めば良いの?優良業者の5つの特徴を解説!

 

【まとめ】大屋根を検討中なら専門家のアドバイスを!

大屋根は和風の家(白川郷の合掌造りのイメージ)でも洋風の家(北欧風のイメージ)などの雪深い地域にはマッチします。

屋根と壁の取合部への雨掛かりが少なくなり、雨漏りのリスクが減少し、積雪荷重を軽減することができます。

ただし、デメリットも多くあり、(イニシャル・メンテナンス)のコスト面での費用対効果を明確に把握することが重要です。

屋根断熱仕様では結露リスクが高いので、あらかじめ、設計・施工の仕様を検討しておくことも重要です。

専門家と相談しながら大屋根のデメリットをカバーし、後悔しないように最大限に活用しましょう。

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