調査の概要
公共施設(RC造) 屋上からの雨漏り
調査:1日間
築年数:約20年
公共施設のなかなか直らない雨漏り
公共施設の中には、なかなか直らない雨漏りがあります。
RC造の屋上では、浸入箇所がいくつも考えられます。
「いろいろ部分補修しても直らない」と相談がありました!
●建物を破壊することなく、雨漏り調査する場合、必ず100%原因がわかるとは言えない。
●しかし、原因がわからない場合でも、大丈夫な場所を示すことができるので、調査が無駄になるような報告はしない。
と説明したところ、雨漏り調査の依頼がありました。
公共施設の雨漏り状況の説明を受け、後日、調査を行いました。
赤外線サーモグラフィ調査・目視調査・散水調査を行い、雨漏りの浸入口を見つけることができました!
公共施設では、補修の痕がいくつもあり、大変、困っていたことが感じられました。
簡単に、なかなか直らない公共施設の雨漏り調査の状況をご紹介します!
公共施設の状況
目視調査・赤外線サーモグラフィ調査
雨漏りしている箇所の上部・屋上には、屋上表面に補修痕が見られました。
縦どいの色も異なっているので、といも補修したようです。
この壁の上部を確認すると、
上部の屋上防水も、雨漏りの直上だけ、補修された痕がありました。
補修部分がどのような状況か、熱画像を撮影しました。
屋上表面に異常な温度差はありませんでした。
屋上防水は全体的には温度差がありましたが、補修した部分ではある程度均一となっていました。
以上から、以前の補修が施工ミスしているのではなく、別の場所に浸入口があると考えました。
雨漏り箇所
屋上したの雨漏り箇所には、点検口が設置されていました。
さらに、雨漏りした水を排水する簡易なホースまで設置されていました。
点検口をのぞいてみると、雨染みがコンクリート表面にしっかりと残っていて、長年の雨漏りであるとわかります。
念のため、熱画像を見てみました。
雨染み部分には、温度変化はなく、乾いていることが確認できました。
散水調査の実施
散水調査
雨漏りの浸入口となり得る箇所に対して、順番に散水調査を行いました。
数カ所、散水を行い、3か所の浸入口を確認しました。
散水後の雨漏り箇所
散水中から熱画像でも確認しました。
漏水すると、水滴の流れが温度低下として確認できます。
3か所の浸入口を見つけた後の雨漏り箇所は、いくつかの場所に水滴が確認されました。
今回、発見した浸入口は、以前の補修箇所とは、全く異なる場所でした。
一般住宅の場合は、面積が小さいために、全体を補修することがあります。
全体を補修することで、雨漏りが止まることもあります。
しかし、公共施設は面積が大きいので、雨漏りしたからと言って、全体を補修することは、予算的にむずかしいことも。
部分的に補修する場合は、雨漏り調査をしっかり行って補修することが、効果的だと思います。
ポイントまとめ
・公共施設の雨漏りはなかなか直らない場合もあります。
・部分補修を繰り返すよりも、雨漏り調査が有効です!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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