目地なしサイディングとは?
目地なしサイディングは説明しずらいので、まず、写真を見ていただきます。
上の写真が目地なしのサイディングです。
横張り(横に3mの長手方向が来るように張る)は上下がオスメスとなった相じゃくりとなっています。
サイディングの左右は突き付けで施工する方式です。
主流の目地ありサイディングとは?
一方、主流の目地ありサイディングとは、左右を隙間を開けて、シーリングで処理する方式です。
サイディングの左右は、10mm弱の隙間を開けて張ります。
その隙間の奥には、あらかじめ、ハットジョイナー等のシーリング受け材を入れて、シーリングのき裂が発生しないようにしています。
左右の隙間にシーリング目地を打つことで、雨水の浸入を防ぐというものです。
また、サイディングは3mと長尺なため、温度変化・降雨などによる吸水等の材料の伸び縮み、また、建物自体のひずみ、振動等を吸収するクッションの役目もしています。
しかし、紫外線による経年劣化で、はがれ・き裂等が入り、10年程度で、打ち替えを行う必要があり、ランニングコストが高いという問題があります。
そこで、現在では、目地なしサイディングが採用されることもあります。
昔にしては、めずらしい築20年弱の目地なしサイディングを補修しました。
経年劣化した目地なしサイディング
全部ではないのですが、所々に左右の隙間が発生していました。
また、左右の段がズレているのも目立ちました。
5mm以上空いている部分もあり、シーリングによる補修をお客様におススメしたのですが、予算の問題もあり、塗装だけを行いました。
塗料では、隠せないほどの隙間が開いている部分があり、少し目立ちます。
新築時がどうであったのか、わかりませんが、かなり目立つ段差も生じていました。
そして、もっとも気になったのが、サイディングの反りです。
補修として、反りを抑えるためにビスで留め付けたのですが、
完全には戻りませんでした。
反りが進行しますと、左右の目地以外の上下の相じゃくりからも雨水浸入してしまうので、雨漏りリスクが高くなります。
現在の目地なしサイディング
現在の目地なしサイディングは厚みが増えていますので、20年前よりは、反りも少ないのではないかと期待できます。
目地は雨漏りにも影響を与えるため、メンテナンスフリーでかつ、精度が高く、雨漏りしない目地なしサイディングが普及することに期待したいです。
ポイントまとめ
・経年劣化した目地なしサイディングは反り・ズレ・隙間が目立った。
・塗装だけのメンテナンスでは、隙間は埋まらなかった。
・厚くなった目地なしサイディングの精度に期待したい。
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