工事の概要
屋根と壁の取り合い部からの雨漏り 浸入口をカバーして修理
工期:1日間
築年数:約10年過ぎ
なかなか直らない雨漏り。雨漏りの浸入口を完全にカバーして修理。
なかなか直らない雨漏りで困っていると修理の依頼がありました。
建てた工務店さんが、3回直しても雨漏りが止まらなかったそうです。
伺ってみると、屋根形状が少し複雑となっていました。
屋根と壁の取り合い部に雨染みや修理痕がありました。
まずは、雨漏り調査をして、しっかりと浸入口を特定しました。
補修に関しては、人から見る場所ではなかったので、デザインよりも雨仕舞を優先としました。
いろいろなルートの伝い水を想定して、どんなルートから来ても、外で出るように完全にカバーをしました。
シーリングの補修だけでは、不十分な場合は、しっかりと雨仕舞を考えて、直すことが基本です。
簡単にご紹介します!
2階天井の雨漏り
2階天井への雨漏りでした。
鉄骨造だったので、浸入ルートの可能性を少し広めで、調査しました。
順番に散水を行い、浸入箇所を特定しました。
意外と時間差なく、漏水が確認できました。
天井板が垂れさがるほど、雨漏りしていましたが、水を受けやすい箇所からの雨漏りでした。
工事中
①瓦の撤去
デザインとして、カバーしている冠瓦(かんむりかわら)を外しました。
緑色の防水シートが入っていました。
②防水シートの撤去
防水シートをはがしてみると、下地の木材が濡れていました。
瓦を留めているビスから伝い水として、浸入していました。
防水シートの壁との取り合い部をはがしてみると、いろいろな色のシーリングが施されていました。
何度か、雨漏りを止めようとシールしたようですが、浸入ルートの特定が不十分だから、とりあえずのシーリングとなってしまいます。
しっかりと調査することが、雨漏りを止める近道です。
③雨仕舞を考えた板金工事
浸入ルートがいくつもあり得るような場合は、デザインが変わっても雨仕舞を優先することも重要です。
壁仕上げ面をカバーする形で、水下へ板金を設置しました。
さらに、雨漏りの要因となっている壁へ入り込んでいる構造材を完全に板金でカバーしました。
④下地への浸入も防止
瓦の下へ回り込んだ雨水も下地まで伝わらないように、カバーしました。
これで、このままでも雨漏りしませんが、仕上げ材の瓦を復旧して、雨漏り修理の完成です。
工事後
ホントは、他の部分もこのような雨仕舞をしたい所ですが、予算の関係で、雨漏りしている部分だけとなりました。
なかなか直らない雨漏りは、デザインから来ることもよくあります。
建物のことを考えると、デザインより雨漏りを止めることをおススメします。
また、補修もシーリングだけでは、止まらないことも多いので、しっかりと原因をつぶす修理ができる業者へ依頼しましょう。
ポイントまとめ
・なかなか直らない雨漏りはデザインから来ることもあります。
・同じデザインにこだわることなく、雨仕舞を優先する補修は有効です。
・シーリングだけではなく、原因をしっかりつぶす修理業者へ依頼しましょう。
雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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