古い日本瓦屋根棟部・耐風対策 冠瓦1本伏せで葺き直し【愛知県名古屋市】

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の屋根・雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー/日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

瓦屋根の耐風性能が心配な人。

古い日本瓦屋根に住んでいる人。

 

この記事で伝えたいこと

古い日本瓦屋根は巨大台風によって、棟部に被害が発生しやすいです。

屋根全体を葺き替える費用のない方は、棟部だけでも葺き直すと被害を大幅に軽減できます。

棟部の安価な補修方法をご紹介します。

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工事の概要

屋根材:日本瓦旧工法棟部⇒冠瓦(7寸丸)1本伏せ

価格:約30,000円/m(足場、下地補強抜き)

工期:2日間

築年数:約35年 約15m

 

古い日本瓦屋根棟部の耐風対策!冠瓦1本伏せで葺き直し。軽量化にも!

釉薬瓦の日本瓦屋根で棟部は旧工法の物件でした。

古い日本瓦屋根の旧工法で施工されている棟部は耐風性が低く、巨大台風では棟瓦が飛散して、周辺の瓦を破壊しています。

旧工法の見分け方など、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

巨大台風で被害にあう瓦屋根とは?DIY耐風診断ポイントを教えます!

 

平部は接着剤でラバーロックが施されていました。

耐風性能はくぎ留めよりも乏しいですが、予算の関係で平部はそのままとしました。

そこで、耐風対策として、旧工法の棟部のみを冠瓦1本伏せで葺き直しを行いました。

冠瓦1本伏せは使用する瓦、葺き土の量が大幅に減少しますので、軽量化にもなります。

毎年、巨大台風が上陸していますので、古い日本瓦屋根にお住まいの方には、お勧めしたい棟部の安価な耐風対策をご紹介します!

 

工事の手順

工事前の状態

シルバー色の釉薬を使用した日本瓦屋根です。

平部はラバーロック工法が施されています。

 

1.大回し工法の銅線を切って、冠瓦をはがす

黄色の葺き土が現れますが、黒っぽい部分は水が廻っている部分となります。

 

2.のし瓦、葺き土、しっくいを解体する

古いのし瓦、鬼瓦、葺き土、しっくいを取り除きます。

 

3.最上部の瓦の留め付け、棟補強金物を入れる

最上部の瓦に孔を開け、留め付けを行います。

たるきに合わせて、補強棟金物を設置して、建物と連結させます。

 

4.棟芯材、なんばんしっくいを施工する

棟補強金物に棟芯材(たるき)を留め、瓦とたるきの隙間になんばんしっくい(南蛮漆喰/防水材の一種)を詰め込みます。

昔の(葺き土+しっくい)と比べるとなんばんしっくい・1種類となりますので、しっくいのはがれを補修する必要もなくなるので、耐久性が向上します!

5.冠瓦(7寸丸)を施工して完成!

施工完了後の屋根です。

冠瓦をたるきにビスでしっかりと留め付けています。

棟部を冠瓦1本伏せで葺き直すことで、巨大台風の被害をほとんど防ぐことができます。

 

古い日本瓦屋根にお住まいの方は、是非、巨大台風が来る前の耐風改修をお勧めします!

ご質問等あれば、お気軽にお問い合わせください。

 

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