工事の概要
日本瓦屋根の谷部からの雨漏り 併せて耐震棟に葺き直し
工期:4日間
築年数:約30年以上
日本瓦屋根の谷部からの雨漏り 併せて耐震棟に葺き直し
瓦屋根からの雨漏りが直らないとご相談をいただきました。
伺ってみると日本瓦屋根の谷部から雨漏りしていました。
谷部の雨漏り修理は谷板金にあながあいているので、谷板金をステンレス製の谷板金に交換します。
そのとき、谷板金が棟の下に入り込んでいるので、棟の一部を解体する必要があります。
棟部は旧工法となっており、巨大地震では崩れてしまうことを説明し、現在は耐震仕様があり、それで復旧することも可能であることをお伝えしました。
結果、2階屋根の棟部は全部耐震仕様で葺き直しすることを採用していただきました。
耐震仕様である冠瓦一本伏せは棟部の軽量化にもなり、耐震仕様の中では安価でもあります。
南海トラフ地震が心配されており、地震前に改修することは地震後に復旧工事するよりもかなり安価でできるため、平時に日本瓦棟部の耐震改修を行うことをオススメします。
雨漏り修理と耐震改修の様子を簡単にご紹介します。
工事内容
雨漏り調査
小屋裏に入って雨漏り箇所を調べました。
谷部から雨漏りしていることがわかりました。
屋根は日本瓦屋根で谷部に銅製の板金が使用されていました。
棟部は旧工法ののし積み棟となっていました。
工事中
谷部の瓦をめくって銅製の谷板金を交換します。
谷板金が棟の下に入り込んでいるので、棟部も一部解体します。
瓦から水垂れする部分にあなが開いており、雨漏りの原因箇所です。
銅製の谷板金を撤去すると下の防水シートが入っていましたが、防水シートが劣化してあながあいており、ここから雨漏りしていました。
新規の防水シート、ステンレス製谷板金で復旧しました。
周辺の瓦を戻して雨漏り修理完了です。
続いて、棟の耐震改修を行いました。
旧工法の棟を解体して、屋根下地に棟補強金物を設置して建物と棟を連結させます。
南蛮漆喰で平瓦と冠瓦の隙間をふさぎ、冠瓦を設置します。
冠瓦は棟芯材にビス留めして、建物の連結完了です。
南蛮漆喰は葺き土と漆喰の両方の働きがある材料で、一体物なので漆喰がはがれることがなくなり、省メンテナンスとなる材料です。
工事のビフォーアフター
工事前
工事後
大棟6段ののし瓦と葺き土を撤去して、冠瓦だけとなり、その分軽量になりました。
巨大地震にも実績がある仕様なので、平時に旧工法の棟から耐震改修されることをオススメします。
屋根・雨漏りに関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。