みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
住宅調査で、もっとも注意する事項は雨漏りと蟻害です。
春からしろありが出てくる季節となります。
そこであまり知られていない、しろありについて調べました。
しろありと羽ありの違いは?
しろあり(左)と羽あり(右)の見え分け方は以下3つのポイントになります。
①触角
しろあり(左):数珠状の触角をもつ
羽あり(右):「く」の字状の触角をもつ
②羽
しろあり(左):はねが4枚ともほぼ同じ大きさ、形
羽あり(右):前翅(はね)が後翅より大きい
③腰
しろあり(左):くびれなく寸胴である(ゴキブリに類似)
羽あり(右):腰が細くくびれている(ハチに類似)
羽ありを見つけたら、数匹でも捕獲することをお奨めいたします。
しろありであれば、早めに対策する必要がありますので、判断するためのサンプルがあればすぐに判断できます。
建築物を加害する しろありの主な種類はヤマトシロアリとイエシロアリです。
ヤマトシロアリ
日本全体で多く生息しているのはヤマトシロアリで、以下の写真です。
湿潤な木材を好みます。
個体数:数万〜数十万頭です。
イエシロアリ
下はイエシロアリです。
温暖化にともない北上しています。
乾燥木材も食べます。
加害速度が速く、被害が甚大になります。
個体数:最大数百万頭にも達します。
しろありの侵入ルート
しろありの侵入ルートです。
建物の周辺の樹木や庭木、木柵、ウッドデッキなどに巣があります。
そこから、地面の蟻道を通って侵入します。
①しろありは巣から群飛します。
②電灯に集まります。
③翅(はね)を落として雄雌がカップルとなります。
④新しく巣をつくります。
⑤建物へ侵入 基礎や束立ち上がりより建物上部(柱・壁)へ侵入します。
実際に蟻害のあった建物です。
基礎断熱の発砲系断熱材と土台水切りの部分に食害が発生しています。
★蟻害を防ぐには★
①防蟻・保存処理木材を使用する。
②床下を高温湿潤にしない。(換気・乾燥)
③維持管理(薬剤処理)をしっかり行う。
阪神大震災での被害状況では、腐朽・蟻害が確認された建物において、その被害が全壊であった割合は90%でした。
しろありにより、基礎・土台・柱などの構造躯体に被害が発生した場合、耐震強度が低下しますので、維持管理を心掛けたいですね。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。