そろそろ、しろありが飛ぶ季節になってきました!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
中古住宅売買での住宅調査で、もっとも注意する事項は雨漏りと蟻害です。
普段、雨漏りを取り上げているので、もう1つの蟻害に関して、簡単にご紹介します!
しろありと羽ありの違いは?
しろあり=「怖い」というイメージは皆さん、ある程度お持ちだと思います。
しろあり=「羽が付いているあり」というイメージもある方も。
実は「羽が付いているあり」にも2種類あるのです。
下の図がその特徴をわかりやすく示しています。
しろあり(左)と羽あり(右)の見え分け方は以下3つのポイントになります。
①触角
しろあり(左):数珠状の触角をもつ
羽あり(右):「く」の字状の触角をもつ
②羽
しろあり(左):はねが4枚ともほぼ同じ大きさ、形
羽あり(右):前翅(はね)が後翅より大きい
③腰
しろあり(左):くびれなく寸胴である(ゴキブリに類似)
羽あり(右):腰が細くくびれている(ハチに類似)
羽ありを見たら、捕獲か写真を!
しろありが飛ぶ季節は春から夏にかけてが多くなります。
そろそろ、しろありの季節と言っても過言ではありません。
しかし、瞬間的にしろありか、判断するのはむずかしいです!
そこで、羽ありを見つけたら、数匹でも捕獲することをお奨めいたします。
両方のありとも蜂のようには、人に攻撃してきませんので、勇気をもって捕獲してください。
どうしても無理なら、携帯電話で写真を!
なぜ、こんなにしつこく言うかといいますと、
しろありはそのシーズンで1度しか飛びませんので、次回はないのです。
ご自宅にしろありが飛んで来た、もしくは飛んで行ったを見かけたら、すぐに点検しましょう!
しろありであれば、早めに対策する必要がありますので、数匹でもあればすぐに判断できます。
しろありとは、、
建築物を加害する、日本でのしろありの主な種類はヤマトシロアリとイエシロアリです。
日本全体で多く生息しているのはヤマトシロアリで、以下の写真です。
湿潤な木材を好みます。
個体数:数万〜数十万頭です。
下はイエシロアリです。
温暖化にともない北上しています。
乾燥木材も食べます。
加害速度が速く、被害が甚大になります。
個体数:最大数百万頭にも達します。
どちらにしても、家に被害を与えますので、お施主さまにとっては、種類はあまり関係ありません。
この写真のようなしろありが床下や壁、小屋裏などで木材を食べるのです。
木材はスカスカとなり強度低下して、住宅の耐震性が低下します!
しろありの侵入ルート
しろありの侵入ルートです。
建物の周辺の樹木や庭木、木柵、ウッドデッキなどに巣があります。
そこから、地面の蟻道を通って家の中へ侵入します。
先程の羽が付いているしろありを見かけるのはしろありが巣立つときなのです。
羽付きのしろありが侵入する行動パターンは以下となります。
①しろありは巣から群飛(ぐんぴ)します。
おおざっぱに言いますと、春から夏にかけて、昼間~夕方~夜にかけて、しろありは飛びます。
家のまわりで見かけたら、すぐに点検をしましょう!
②電灯に集まります。
③翅(はね)を落として雄雌がカップルとなります。
④新しく巣をつくります。
⑤建物へ侵入 基礎や束立ち上がりより建物上部(柱・壁)へ侵入します。
実際に蟻害のあった建物です。
基礎断熱の発砲系断熱材と土台水切りの部分に食害が発生していました。
蟻害を防ぐ方法
★蟻害を防ぐには★
①防蟻・保存処理木材を使用する。
②床下を高温湿潤にしない。(換気・乾燥)
③維持管理(薬剤処理)をしっかり行う。(新築時10年、その後5年毎)
しかし、これらを見ると自分で対策できる内容ではありません。
床下にもぐる必要もありますので、専門家にお願いしましょう!
タイミングよく、点検してもらうことを心掛けましょう!
阪神大震災での被害状況では、腐朽・蟻害が確認された建物において、その被害が全壊であった割合は90%でした。
しろありにより、基礎・土台・柱などの構造躯体に被害が発生した場合、耐震強度が低下しますので、維持管理を心掛けたいですね。
神清からのお願い
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