我が家の天井からの雨漏りは直らない ラバーロック工法はやめておけ!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
最近、雨漏りの調査・補修で伺ったお宅で気になる傾向がありました。
雨漏りによる天井の著しい劣化
それは2階の天井が雨漏りにより著しく劣化している物件が多いというものです。
年配の方が住まわれて、2階をほとんど使用していないため、ある程度雨漏りしてもそのままにしていらっしゃるようです。
頻繁に雨漏りしているため、劣化しにくい無垢板なども完全に腐朽しています。
立派な天井板が悲しい状況です!
なぜ?雨漏りを直さない
なぜ?ここまで行く前に、雨漏りを直さなかったのかな?
折角の高級な天井材が完全にダメになっています。
はじめは理由がわからなっかたのですが、なんとなく推測できました。
それらの屋根に上がってみると傾向がありました。
共通の特徴 ラバーロック工法
日本瓦に補修のラバーロック工法がされていました。(赤丸部分に施されている接着材で、瓦同士を接着する工法=耐風性能を上げる工法)
しかし、残念ながら雨漏りには効果はありません!
ラバーロック工法では雨漏りは直らない
おそらく、最初、雨漏りした時に補修を頼んだら、ラバーロック工法で補修されてしまったのではないでしょうか?
しかし、ラバーロック工法は瓦が風で飛ばされるのを防ぐ効果はありますが、雨水浸入を防ぐ効果はほとんどありません。
そのため、雨漏りが直らないので、補修をあきらめてしまったのではないかと思われます。
特に、訪問販売業者が高額な料金(1軒100万円を超える)で、ラバーロック工法で補修を行うことが一時、流行しました。
その被害を受けた方達ではないかと心配してしまいます。
こちらも白丸がラバーロック工法です。
ラバーロック工法の瓦屋根で、天井はボロボロでした。
あきらめずにご依頼を
結局、一旦、屋根・壁をメンテナンスすることをあきらめた方が著しい雨漏りに耐えきれなくなって、弊社へ依頼されているようです。
耐えきれないほどの雨漏りの原因を調べてみると、実は屋根ではなく、違う部位からの雨漏りでした。
ラバーロックの訪問販売で痛い目に有った方で、現在雨漏りで困っている方は、あきらめずに是非、弊社や近所の瓦屋根工事店さんに雨漏り補修を依頼してください。
しっかりと調査・補修してもらえると思いますよ~!
ラバーロック工法は耐震工法ではない
さらに、ラバーロック工法は耐震工法ではありません。
棟ののし瓦同士は接着されています。
しかし、白⇒部分は接着されていません。
大地震時に、棟部分が大きな塊で崩れる可能性が高くなります。
耐震性を高めるには、棟部分を家の躯体に連結しなければなりません。
ラバーロック工法で補修されている屋根は棟部の連結・耐震化がしっかりできているのか?確認してください。
まとめ
瓦屋根での雨漏りは放置せずに、瓦専門工事業者に雨漏り調査・修理をご依頼ください。
(瓦専門ではなく塗装系のリフォーム屋さんですとラバーロック工法で補修されてしまいます。)
予算がない場合でも、せめて部分補修の応急処置を行ってください。
築年数が経過した木造住宅では、常に雨漏りしなければ、躯体・室内の著しい劣化はさけることができますよ~!
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