なじみ土ってなに?
なじみ土とは、古い日本瓦の屋根で使用した瓦を安定させるための少量の土のことです。
日本瓦は山・谷のある形状のため、一般の人が瓦の上を歩くとガチャガチャします!
それを少なくするために、瓦の下に少量の土を入れてガタツキ減らす施工の工夫をしていました。
瓦をめくってみると、瓦桟木の周辺に土が使用されています。
これは、瓦の谷の部分であり、瓦の形状に土が固まるので安定します!
瓦の隙間から入った土ほこり?
このなじみ土のことを瓦の隙間から入った土ほこりと勘違いされる方もいるようです!
この写真を見て、瓦桟木と下地との間の隙間が土ほこりで塞がれて、瓦から浸入した雨が排水できないと思われています。
この写真はなじみ土を瓦をはがすときに、踏み散らかした状態なのです。
正しくはなじみ土の説明をした写真の状態です。
瓦の雨が入りやすい谷の部分にはなじみ土があり、少量の雨は吸水します!
それ以上の水は下地であるトントンの段差を流れて軒先へ排水されます。
土葺き(どぶき)とは何が違うの?
東海より西の古い日本瓦屋根には、土葺きがまだ多く健在しています。
土葺きとなじみ土とは、土の量が全然違います!
土葺きは瓦の下に下地が見えないほど、全面に葺かれています。
現在の瓦屋根は、なじみ土も土葺きも行われてはいません。
土の代わりに、防水シート(ルーフィング)で瓦から入った雨を排水する安心の工法となっています!
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