屋根の雨漏り修理の費用はいくら? 費用相場と火災保険の適用条件

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根から雨漏りする際の修理費用を知りたい
  • 屋根の雨漏り修理費用に火災保険が使えるかどうか知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根から雨漏りするときの修理費用を知りたい」「雨漏りの修理費用を火災保険で補填できるか知りたい」と願う方に向けて書かれています。

 

屋根から雨漏りが起こった際、修理費用が気になる方も多いでしょう。

また、負担を軽減する方法として、火災保険の適用を検討する方もいらっしゃるかもしれません。

 

雨漏り修理の費用相場は原因や範囲によっても変動し、火災保険の適用可否も状況によります。

 

この記事では、雨漏りの原因別に修繕費用のおおよその金額を説明し、火災保険が使える状況も合わせて紹介します。正確な情報を把握し、早期対応で家の寿命を延ばしましょう。

お問い合わせはこちら

 

屋根以外も!場所別の雨漏り修理費用の相場は?

 

雨漏り修理にかかる費用相場を場所別に紹介します。

屋根、天井、バルコニー、外壁について、それぞれの雨漏り修理にかかる費用相場は以下となります。

  • 屋根:3〜50万円
  • 天井:5〜15万円
  • バルコニー:5〜30万円
  • 外壁:5〜50万円

 

雨漏りの原因によって修理費用は大きく異なりますので、目安とお考えください。

次の章から詳しく解説していきます。

屋根の雨漏り修理にかかるおおよその金額

屋根からの雨漏りを修理する場合の費用相場について解説します。

水を受ける形となる屋根からの雨漏りは、普通の雨でも浸入しやすく雨漏り箇所が損傷しやすいため、早めの雨漏り修理が必要となります。

 

屋根材ごとの雨漏り修理にかかるおおよその金額は、以下のようになります。

 

スレート屋根の修理費用

 

  • 部分修理:3~40万円
  • カバー工法:50万円〜
  • 葺き替え:100万円〜

 

金属屋根の修理費用

 

  • 部分修理:3~40万円
  • カバー工法:50万円〜
  • 葺き替え:100万円〜

 

 

瓦屋根の修理費用

 

  • 部分修理:3~50万円
  • 漆喰補修:20~40万円
  • 棟の葺き直し:30~50万円
  • 葺き替え:120万円〜

 

弊社が行った雨漏り修理と費用を参考事例として紹介します。

事例①スレート屋根・ケラバ(屋根の端)からの雨漏り修理:15万円

雨漏り原因:スレート屋根・ケラバ(屋根の端)の水切り(水を流す溝)に土ぼこりが詰まってオーバーフローしました。

改修後:腐朽した野地板・防水シート・水切りを交換して、スレート屋根を復旧しました。

 

事例②瓦屋根・棟部(屋根の頂点)からの雨漏り修理:40万円

雨漏り原因:素人業者による誤った補修によって、瓦の中に入った雨が排水できなくなったことが主原因でした。

補修後:棟部の瓦を撤去して、瓦下に防水シートを追加して、冠瓦1本伏せ工法(耐震・耐風・軽量)で復旧しました。

 

事例③金属屋根・全面をカバー工法によって雨漏り修理:200万円

雨漏り原因:谷部・壁との境など、初期施工のミスとシール材の経年劣化で全体から雨水が浸入していました。

補修後:古い金属屋根の上に屋根下地を作り、その上に新規ガルバリウム鋼板屋根でカバー工法しました。

 

 

屋根以外も!天井の雨漏り修理にかかるおおよその金額

天井の雨漏り修理にかかるおおよその金額について解説します。

なお、天井の雨漏り修理費用相場は、天井材の種類と被害状況で変動することをご理解ください。

 

洋室の天井は石膏ボードにクロス仕上げが一般的となっています。

比較的小規模で早期に雨漏り修理する場合は、変色・シミ・膨みなどが発生したクロス交換のみで済みます。

ただし、雨漏りを放置したり、雨漏りが頻発している場合は被害が進行し、石膏ボードの交換まで必要となることもあります。

 

和室の場合は、無垢板の天井材が使用されていることが多く、天井材の交換を行うことが多いです。

 

以下は、天井材別の雨漏り修理費用相場です。

  • クロスのみの交換:5~8万円
  • 石膏ボード交換:5~8万円
  • 天井下地材交換:5~15万円
  • 無垢板材交換:5万円~

※室内足場なしの小規模な天井修理の目安です。

 

弊社が行った雨漏り修理と費用を参考事例として紹介します。

事例④天井のクロスのはがれを修理:5万円

雨漏り原因:上の階からの雨漏りで、玄関天井上のクロスがはがれていました。

補修後:石膏ボードの段差をパテで埋めて、クロスを張り替えしました。

 

 

 

屋根以外も!バルコニー・ベランダの雨漏り修理にかかるおおよその金額

バルコニー・ベランダの雨漏り修理の費用相場について解説します。

ベランダ・バルコニーはほぼ水平となっており、雨水が滞留しやすいので、防水層にわずかなひび割れ・あな開き等が発生しても雨漏りしやすくなります。

普通の雨でも頻繁に雨漏りするため、早期に修理が必要です。

ベランダ・バルコニーの雨漏り修理内容からみる費用相場を紹介します。

  • 防水工事:20〜30万円
  • 排水ドレン交換:5〜8万円
  • 笠木交換:10〜30万円
  • シーリング工事:5〜10万円
  • 床下地補修工事:10〜30万円

 

弊社が行った雨漏り修理と費用を参考事例として紹介します。

事例⑤バルコニー・笠木(かさぎ)からの雨漏り修理:15万円

雨漏り原因:バルコニー・笠木と外壁との接点において、防水シートの劣化・ピンホールから雨水が浸入していました。

補修後:笠木と外壁の接点部分を防水テープでピンホール対策して、防水シート・笠木・手すりを復旧しました。

 

事例⑥バルコニーの内壁・防水層交換した雨漏り修理:80万円

雨漏り原因:バルコニー・笠木と内壁との接点から雨水が浸入し、内壁の下地や柱が腐朽ていました。

補修後:構造の木材や内壁の下地を交換し、笠木と内壁の接点部分をシーリングして、床の防水層を新規に設置しました。

下地が腐朽するまで雨漏りを放置しておくと、補修範囲が広がり費用も100万円を超える高額になってしまいます。

 

屋根以外も!外壁からの雨漏り修理にかかるおおよその金額

外壁からの雨漏り修理にかかるおおよその金額について解説します。

外壁からの雨漏りは、屋根よりサッシまわりから室内への漏水が多くなります。

風を伴った降雨で雨漏りすることが多く、普通の雨では雨漏りしないこともあり、雨漏り原因が特定しにくいケースもあります。

 

外壁からの雨漏り修理費用相場について説明します。

  • 部分張り替え:30~50万円
  • シーリング工事:5~20万円
  • ひび割れ補修:5〜30万円
  • 壁下地部分補修:10~50万円

 

弊社が行った雨漏り修理と費用を参考事例として紹介します。

事例⑦外壁・サッシまわりのシーリング打替えによる雨漏り修理:25万円

雨漏り原因:固定された飾り窓・外壁目地のシーリングが劣化して、雨漏りが発生していました。

補修後:固定窓のすべてのシーリングを打替えおよび外壁目地のシーリングを打替えしました。

 

事例⑧外壁・サイディング交換による雨漏り修理:120万円

雨漏り原因:防水シートの施工が悪く、サイディングとサッシの間から雨水が浸入していました。

補修後:防水シートと下地木材を交換し、サッシと防水シートの間の施工を正しく行い、外壁サイディングを張り替えました。

 

屋根の雨漏り修理費用に火災保険は活用できる?

 

火災保険で屋根の雨漏り修理費用をカバーできるかについて解説します。

まず、カバーできる基本的条件として次の2点があります。

「火災保険で雨漏り修理費が補償されるのは、風災や雪災による建物の損傷に限ること」

「強風による建物損傷が原因の雨漏りのみ補償対象となること」

 

屋根・外壁などの修理を行う上での火災保険の適用条件としては、自然災害の中で風災(台風・強風など)・雪災によって、建物に被害が発生した場合となっています。

この場合、発生した被害・損害を現状復旧するための保険金が支払われる仕組みとなっています。

つまり、火災保険で修理できる雨漏りは、「強風によって建物に被害が発生したことが原因である雨漏り」ということになります。

この仕組みを理解した上で、少しでも保険適用の可能性がありそうな雨漏りが発生した場合、火災保険会社に連絡を取り、手続きを進めましょう。

 

なお、雨漏り修理と火災保険について「雨漏り修理は火災保険の水災補償を使ってできる?条件や注意点を解説」の記事でも詳しく解説していてします。

 

 

火災保険で屋根の雨漏り修理費用を活用できないケースとは?

 

火災保険で屋根の雨漏り修理費用をカバーできないのは、以下のようなケースです。

  • 「強風雨で屋根材の隙間から雨水が侵入しても、屋根材自体に損傷がない場合」
  • 「経年劣化による雨漏り」

 

これらのケースでは基本的には火災保険でのカバーは困難です。ただ疑問があるときは火災保険会社へ相談をしてみましょう。

 

なお、雨漏り修理と火災保険について「雨漏り修理は火災保険の水災補償を使ってできる?条件や注意点を解説」の記事でも詳しく解説していてします。

 

 

火災保険で屋根の雨漏り修理費用を補償してもらう申請手順

 

 

火災保険で屋根の雨漏り修理費用を補償してもらう手順については、以下のリストをご確認ください。

  1. 1.保険会社に連絡する
  2. 2.修理業者にも保険申請の予定を伝える
  3. 3.修理見積書と被害状況の写真を準備する
  4. 4.保険会社に書類を郵送する
  5. 5.鑑定人による現地調査を受ける

 

火災保険は自己申告制です。火災保険で補償してもらえる事故(雨漏り)でも保険会社へ申請しなければ、補償してもらえません。

 

次の章では、保険会社への申請やその前後の注意点について説明します。

火災保険で屋根の雨漏り修理費用を補償してもらう際の注意点

火災保険で屋根の雨漏り修理費用を補償してもらう際の注意点は以下のとおりです。

  • ・自分で修理せず、必ず事前に保険会社へ連絡する
  • ・修理業者に保険申請予定を伝える際は、悪徳業者との契約に注意する
  • ・修理見積書と被害状況の全体と詳細写真を準備すると、手続きがスムーズに
  • ・書類提出期限を確認し、早めに準備する
  • ・鑑定前に勝手に修理しない

 

雨漏りの原因は自分ではわからないケースがほとんどです。自然災害がおきて、それ以降に雨漏りが始まった場合は、まず火災保険会社へ相談されることもオススメです。

ポイントとしては、雨漏り修理業者が「火災保険で直せる」と言っても、鑑定・判断するのはあくまで火災保険会社側です。まずは火災保険会社へ申告し回答を待ちましょう。

 

 

屋根の雨漏りにかかる費用を把握するには、原因の特定がカギ!

 

屋根の雨漏り修理の方法や代金をはっきりさせるには、調査をして原因特定することがとても重要です。

 

現実には、修理業者の多くは目視だけで雨漏り修理をしています。

しかし「調査と原因特定をしない」のはNGです。

「とりあえず安価で安易なシーリングをしてみる」はさらにNGです。

このやり方は、次に雨漏りしたときに「大規模改修しか直らないから」と高額な修理費用を提示してくる手口です。

私の経験からも、安易なシーリング補修が原因特定を困難にし、根本的な修理を妨げているケースが数多くあります。

この場合、はじめは安価でも、じつはその後に無駄な修理費用を払っているのです。

 

そのため雨漏りでは、しっかり調査をして原因特定する、それに基づく正確な修理費用見積もりをもらう、その後補修されることをおススメします。

 

神清ブログでは多くの事例紹介をするとともに、お問い合わせをお待ちしています。以下ご参照ください。

愛知の雨漏りで、困っている人を助けたい。愛知の屋根を見て、150年。株式会社神清

 

屋根の修理費用に影響することも? 雨漏りの原因を調査する方法と相場

雨漏りの修理費用に大きくかかわる原因調査の方法と一般的な料金相場について解説します。

雨漏りの原因調査の主なものを4つご紹介します。

1.目視調査:0円 外観のひび割れ等を調査

建物の外観を目視で調査します。ひび割れ・ピンホール・き裂など、外装材の表面の異常の有無を目で確認します。

2.散水調査:10万~30万円 外装に水をかけ漏水を確認

目視調査で発見した外装材の表面異常部分に、実際に水をかけて、建物内へ漏水するか調査します。調査時間がかかり危険作業もともなうため、費用が発生する場合が多いです。

3.赤外線調査:10万~40万円 温度分布から浸入口を推測

赤外線カメラで建物表面の熱画像を撮影し、表面の温度分布により雨水による温度低下部分を探して、浸入口を推測します。熱画像の解析技量が必要で、調査者の個人技量で精度が変わります。

4.発光液調査:5~20万円 発光液と紫外線で浸入口を特定

雨漏りの浸入口となりそうな箇所に色の異なる発光液を流し込み、漏水箇所に紫外線をあてて、どの色が流れてきたかを確認して浸入口を探す調査です。

 

それぞれ、建物の形状・仕様によって、向き不向きがありますので、雨漏り修理業者とよく相談されることをオススメします。

また、神清では雨漏り修理の見積もり無料の中に1から3の調査は入っており、実質(1~3の調査費)無料となっています。ぜひご相談ください。(※業者は有料調査)

 

お問い合わせやご相談は、以下をご参照ください。

愛知の雨漏りで、困っている人を助けたい。愛知の屋根を見て、150年。株式会社神清

 

屋根の雨漏り修理を安く済ませるには?

いざ雨漏りが発生すると、「被害が大きくなったらどうしよう」や「修理にいくらかかるのだろう?」など、いろいろな不安が沸き起こります。

焦る気持ちは理解できますが、最終的に屋根の雨漏り修理を安く済ませるには、以下のように対応していくことが大切だと考えています。

  • ・有効な応急処置をする
  • ・相見積もりを取る
  • ・火災保険・リフォームローン・助成金や補助金を活用する
  • ・適切な工事を提案する業者を選ぶ
  • ・早めに相談する
  • ・優良な専門業者に依頼する

 

【まとめ】屋根の雨漏り修理費用を把握し、早期対応で大切な家を守りましょう!

まとめになります。文頭では、屋根、天井、バルコニー、外壁について、それぞれの雨漏り修理にかかる費用相場を紹介しました。

  • 屋根:3〜50万円
  • 天井:5〜15万円
  • バルコニー:5〜30万円
  • 外壁:5〜50万円

雨漏り修理費用は、雨漏りの原因や範囲、劣化具合によって大きく異なります。

そのため、雨漏り調査して原因を特定、修理費用を正しく把握することをオススメします。

また、雨漏り修理費用を抑えるには、早く直すことが有効です。

 

この記事では、雨漏り発生時の参考となるように「原因別の修繕の方法と費用の目安」「火災保険の利用」「調査の方法と費用の目安」を詳しく掲載しています。

 

雨漏り業者とのやり取りで、不安を感じた方はお気軽にご相談ください。

愛知県で、雨漏りトラブルでお悩み方は、神清(かみせい)へお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
LINEでお問い合わせ

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 23 人中 23 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

この記事に関連するサービスメニュー

関連工事メニュー

工事の現場をお見せします。

関連する施工事例

instagram
屋根の見守りラジオ

関連記事

この記事を読んだ人にオススメの記事