屋根にコケが生える3つの原因とは?除去費用や発生を防ぐ方法も解説

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根にコケが生える原因が知りたい
  • 屋根にコケが生えたときの除去費用や発生を防ぐ方法を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根にコケが生える原因が知りたい」「屋根にコケが生えたときの除去費用や発生を防ぐ方法を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根に黄色や緑のコケが生えていると、ちょっと気になりますよね。

コケが発生する原因や屋根にどんな影響があるのかも気になると思います。

そこで本記事では、屋根にコケが生える原因について解説していきます。コケが生えたときを取り除くための費用や予防方法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根にコケが生える3つの原因

屋根にコケが生える3つの原因を紹介します。

  1. 防水効果がなくなっている
  2. 日当たりが悪い
  3. 塗装が劣化している

 

次の章から詳しく解説していきます。

 

【コケが生える原因】①防水効果がなくなっている

屋根にコケが生える原因として、塗膜が劣化し防水効果がなくなっている場合があります。

防水効果がなくなってしまうと水切れが悪くなり、屋根材が水分を吸収してしまうため、コケが生えやすい環境になってしまいます。

 

【コケが生える原因】②日当たりが悪い

上の写真は北面の下屋根です。

屋根の日当たりが悪い場所は、コケが生える原因となります。

コケは光合成を行うため日光は必要ですが、直射日光が屋根面に当たると乾燥してしまうため育ちません。

1日中、日が当たりにくい北側の屋根や下屋根に生えることが多いです。

また、山際や樹木が近くにあり、湿気が多い周辺環境もコケが生えやすいです。

 

【コケが生える原因】③塗装が劣化している

塗装が劣化し表面がザラザラした状態の屋根材には、コケの胞子がつきやすくコケが定着しやすいです。

コケが定着しないようにするためには、コケを除去した後にツヤのある塗料やコケの予防につながる防藻・防カビの塗料を使うことが有効です。

 

屋根に生えたコケを放置するとどうなる?

コケが生えた状態が継続すると、美観を損ねます。

コケが生えていることで屋根材自体の強度が低下することはありません。

コケは表面に生えているだけなので、屋根材の本体へ悪影響を及ぼすことはないのです。

塗装業者さんが「大変なことになる。雨漏りする。」と不安をあおってきても、だまされないようにしてください。

 

ただし、スレート屋根材の種類によっては、吸水しやすいタイプがあり、コケが生えやすいですし、屋根材自体が凍害ではく離しやすいものもあります。

上の写真はコケが生えた北面の写真です。

上の写真は同じ屋根の南面です。

コケは生えていませんが、屋根材自体が吸水しやすいタイプなので、屋根材自体が凍害ではく離しています。

コケによって屋根材がはがれたり、割れたりすることはありません。

 

屋根のコケを除去するために必要な費用

屋根のコケを除去するためには、高圧洗浄を行うのが一般的で単価相場は1㎡あたり200~300円(足場代別)となります。

ただし、その後に塗装メンテナンスなどを行わなければ、コケを除去する必要はありません。

屋根材の種類(瓦屋根など)によっては、むやみに高圧洗浄すると雨漏りするリスクもありますのでご注意ください。

 

屋根に生えたコケをDIYで除去できる?

屋根に生えたコケを自分で除去するDIYは、高所作業となることと屋根で水を使うことになるので、滑落リスクが高いです。

また、コケが生えている屋根は通常の屋根よりも滑りやすいため、さらに危険な作業とお考えください。

DIYで屋根のコケを除去することはオススメできません。

どうしてもコケを除去したい方は専門業者に依頼することをオススメします。

 

雨漏りが起きている場合は補修が必要です

コケを除去するために行う高圧洗浄は水流の勢いで汚れを洗い流すため、雨漏りが起きている屋根に行うことは絶対にNGです。

雨漏りが起きている場合は、コケの除去や塗装メンテナンスでは雨漏りが直らないため、しっかりとした屋根の補修を行いましょう。

雨漏りの屋根補修では、カバー工法もリスクが高いため、屋根の部分修理や葺き替えなどで屋根下地から直すことが必要となります。

コケで雨漏りすることはありませんので、先に雨漏り修理を行いましょう。

 

屋根修理やリフォームの費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根修理やリフォームにはいくら必要?詳しい金額などを詳しく解説

 

屋根のコケを防ぐには?

屋根のコケを防ぐには、3つの方法があります。

  • ツヤのある塗料・防藻、防カビ効果のある塗料を屋根材に塗る
  • 撥水剤で屋根材の吸水を下げる
  • 銅製の板金を設置する

 

塗装メンテナンスを行う屋根材であれば、コケを生えにくくする塗料で塗装することをオススメします。

塗装メンテナンスしない瓦などは、撥水剤を瓦表面に塗布したり、水上側に銅製の板金を設置することでコケを生えにくくすることができます。

スレート屋根で棟板金を銅製にすれば、板金から溶出する銅イオンの影響でコケが生えにくくなります。(ただし、銅板金は非常に割高とります。)

どの塗料が良いのかについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

塗料は何がいいの? 屋根の用語・Q&A 

 

【まとめ】屋根のコケは業者に除去してもらおう

屋根にコケが生える3つの原因を紹介しました。

  1. 防水効果がなくなっている
  2. 日当たりが悪い
  3. 塗装が劣化している

 

ただし、屋根材にコケが生えていても屋根材が劣化することはありません。

劣化するとすれば、元々吸水しやすい屋根材であったからです。

コケの除去は美観をよくするためであり、その後に塗装メンテナンスを行うことが一般的なので、業者に撤去してもらいましょう。

DIYでコケを撤去することは滑落のリスクがあり、絶対にやめておきましょう。

 

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