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落ち葉よけネットは必須?雨樋の詰まりを甘くみない
落ち葉よけネットは落ち葉による雨樋の詰まりを防ぐグッズです。
雨樋が詰まっても雨水が樋からオーバーフローするだけとイメージされる方もいらっしゃると思いますが、実はそうでもないのです。
雨樋は屋根・ベランダに降る雨を集めて、雨水桝に排水する大切な経路となっています。
雨樋が詰まるとその経路が遮断され、雨水をコントロールすることができなくなります。
雨漏りの詰まりを放置するといくつかのリスクがあります。
- 敷地がプールのような状態になる
- 家屋の湿度が上がり「シロアリ被害」にもつながる
- 「壁の雨漏り」にもつながる
- 「屋根の雨漏り」にもつながる
雨樋の詰まりを放置してもっとも注意が必要なのは「シロアリ被害」です。
敷地がプールのようになったり基礎や土台が濡れたりして、床下の湿度が上がりシロアリが活動しやすい環境となるからです。
また、外壁・屋根へ局部的に雨がかかる場所ができ、その部分が早く劣化し雨漏りのリスクが高くなります。
大きな木が周辺になくても数年で雨樋が詰まることもあるので、雨の日もしくはその翌日に建物の外周を見て、雨樋から水漏れしていないか点検して、雨樋の詰まりの有無を確認しましょう。
雨樋の詰まりを解消する方法
雨樋の詰まりを解消する方法は、定期的な掃除を行うこととなります。
ただし、手の届かない高さの雨樋の掃除は高所作業となり、転落するリスクが伴うため、業者に依頼することをオススメします。
雨樋の掃除は業者に頼むと1回あたり3万円くらい必要となります。
頻繁に雨樋の掃除が必要であれば、雨樋に落ち葉やゴミが貯まらないように落ち葉よけネットなどの設置がオススメです。
次の章から落ち葉よけネットについて詳しく解説していきます。
落ち葉よけネットを雨樋に取り付けるメリット
落ち葉よけネットを雨樋に取り付けるメリットを紹介します。
- 広葉樹などの落ち葉による詰まりを解消できる
- 雪が軒樋の中へ入り込まないため降雪地域では雨樋の負担が減る
- 雨樋に鳥の巣ができるリスクもなくなる
広葉樹などの大きな落ち葉が雨樋に入り込み、雨樋が詰まってしまうことを解消します。
雨水はネットの隙間から入るため、今までと同じなので心配ありません。
落ち葉よけネットを雨樋に取り付けるデメリット
落ち葉よけネットを雨樋に取り付けるデメリットを紹介します。
- 落ち葉よけネットは高所作業で転落のリスクがある
- 針葉樹のような細かい葉や枝はネットを通り抜けてしまう
- 土ぼこりなどもネットを通り抜けてしまう
- ネットが金網である場合はサビてしまう
落ち葉よけネットは屋根の先端の軒樋に設置するため、高所作業となり簡単に取り付けることはできません。
松などの針葉樹の葉や細い枝などの落ち葉はネットをすり抜けてしまいます。
また、鳥の巣の材料となるワラなどの繊維状のものと土ぼこりもネットをすり抜けてしまいますので、万能ではありません。
落ち葉よけネットを雨樋に取り付ける方法
落ち葉よけネットの取り付けに必要な道具を紹介します。
- 落ち葉よけネット
- 結束バンド・針金
- 脚立(1.8~2.1m)
- はさみ
- 軍手
- 滑りにくい靴
- トング(落ち葉やゴミを拾う)
- メジャー
これらの道具を使って、落ち葉よけネットを設置する手順を紹介します。
- 設置したい雨樋の長さを測る
- 脚立を設置する
- 脚立に上り雨樋を掃除する
- 落ち葉よけネットをカットする
- 両端を折り曲げる
- ネットを丸めて雨樋に差し込む
- 完成
①設置したい雨樋の長さを測る
まず、設置したい雨樋が付いている壁の長さを測ります。
その長さよりも1m程度は余分に落ち葉よけネットを用意しておきましょう。
②脚立を設置する
脚立を延ばして、雨樋へ掛けます。(3.6~4mの長さになります)
脚立が倒れないように必ず2人作業で行いましょう。(平らな地面に脚立を設置します)
④落ち葉よけネットをカットする
必要な長さに落ち葉よけネットをはさみでカットしてます。
雨樋の端部はネットをカットして折り曲げることで、端部からの落ち葉の侵入を防ぎます。
⑥ネットを丸めて雨樋に差し込む
雨樋の幅に合わせてネットを丸め、雨樋の間へ差し込みます。
結束バンドや針金を用いて、ネットを雨樋や取り付け金具に固定します。
落ち葉よけネットより落ち葉よけシートがオススメ
現在一番多く設置されているのは、「落ち葉よけネット」です。
しかし、デメリットでも紹介しましたが、針葉樹や細い枝、ワラなどの繊維状のもの、土ぼこりなどはネットをすり抜けて雨樋の中に侵入してしまいます。
すると、落ち葉よけネットを設置しても数年で雨樋が詰まり、掃除が必要となることもあります。
そこで、「落ち葉よけネット」の弱点を改良したグッズとして、「落ち葉よけシート」があります。
落ち葉よけシートはネットと同じ樹脂製品ですが、ネットと違いあなが開いていません。
あなではなく、シートは凹凸の形状となっています。
あながないので、針葉樹、細い枝、ワラなどや土ぼこりの侵入を軽減し、雨水は凹を通って樋の中に入るように改良されている商品です。
「落ち葉よけネット」と「落ち葉よけシート」は使用方法はほとんど同じなため、改良された「落ち葉よけシート」が断然オススメです。
落ち葉よけシートの雨樋への取り付けはDIY可能?
落ち葉よけシートの雨樋への取り付けは、条件が合えば可能ですので、DIYが可能な条件を紹介します。
- 1階の屋根(2階の屋根は高くなるのでやめましょう!)
- 高所恐怖症でない人
- 屋外作業に自信のある方
- 脚立は180~210㎝の長さが必要
- 地面が平らであること(地面が傾いていると脚立が倒れる危険がある)
- 2人作業で行うこと
1階屋根でも高所作業(2m以上)であり転落する危険を伴うため、少しでも不安を感じる方はDIYをやめておきましょう。
雨樋全体を脚立で設置するのは大変なので、雨樋が詰まりやすい場所だけ設置することも可能です。
落ち葉よけシートを雨樋に設置してみた
今回は部分的に設置する事例を紹介します。
赤丸のような縦樋への落とし口を設置場所とします。(ネットでは効果は限定的)
①落ち葉よけシートを購入する。
梱包を解きながら、同梱の被覆線(3本)・説明書を確認しました。
②説明書に書いてあるように、落ち葉よけシートの端部にふたを造る。
端部を約7㎝程度、3~4カ所、縦に切込みを入れます。(切り込みははさみを使用しました。)
折り曲げて、重ねてふたを作りました。
ふたに孔を開け、被覆線(1本を半分にカット)を通して、ふたを留め付けました。
③脚立を落とし口の脇の立てかける。
脚立をが倒れないように平らな地面に脚立を置きました。
④脚立に登り、落とし口を確認する。
1人に脚立を支えてもらいながら、脚立を登りました。落とし口は詰まっていませんでした。
⑤落ち葉よけシートを樋の中に入れ込む。
脚立を支えてもらいながら、丸まった落ち葉よけシートを樋の中へ入れ込みました。
⑥落ち葉よけシートと雨樋を被覆線でくくる。
被覆線(2本)で落ち葉よけシートと雨樋を固定しました。
⑦完成!
作業時間としては、30分もかからないで取り付けることができました。
落ち葉よけシートの購入はカミセイショップPROへ
落ち葉よけシートを設置するメリットを紹介します。
- 細かい落ち葉やゴミの侵入を防げる
- 雨樋掃除の頻度が減る
- メンテナンスコストが下がる
- 雨樋が詰まるというストレスから解放される
- 雨樋の詰まりから起こる外壁等の劣化が防げる
落ち葉よけシートは落ち葉よけの決定版です。
落ち葉よけシートの購入はカミセイショップPROからお願いします。
【まとめ】落ち葉よけネットより落ち葉よけシートを選ぼう
雨漏りやシロアリ被害の被害が発生するため、雨樋の詰まりを放置することはNGです。
雨樋の詰まりを解消する方法は、定期的な掃除を行うことがあります。
頻繁に雨樋の掃除が必要であれば、雨樋に落ち葉やゴミが貯まらないように落ち葉よけグッズの設置がオススメです。
今まで一番売れていた「落ち葉よけネット」よりもその弱点(針葉樹、細い枝、ワラ、土ぼこり等の侵入)を改良した「落ち葉よけシート」がオススメなので、お選びください。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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