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片流れ屋根と平屋は相性が良い?
平屋で片流れ屋根とすると、相性が良く平屋の機能が向上させることができます。
屋根の水上側の外壁面に高さが出るため、高い位置に窓を設置できます。
高い位置に窓があると光が入りやすく室内を明るくでき、また、室内の換気・通風を促進することにつながります。
ただ、注意点としては高い位置の窓は台風時の飛来物にも耐える仕様が必須です。
飛来物でガラスが割れて、強風が入り込むと屋根毎飛散してしまった現場もありますのでご注意ください。
平屋は、屋根と外観のデザインが難しく、切妻や寄棟屋根だと公民館のような地味な印象となります。
片流れ屋根でデザイン面でもおしゃれにすることも可能です。
片流れ屋根の平屋のメリット
片流れ屋根・平屋のメリットは以下の5つがあります。
- スタイリッシュでおしゃれな外観
- 水上側の壁面を高くできる
- 天井高を高くすることができる
- ちょこちょこのメンテナンスなら足場を省くことができる
- 太陽光パネルが設置しやすく効率が良い
水上側の壁面を高くできるので、勾配天井とすることで室内空間を広くすることができ、開放的なデザインとなります。
南面向きの屋根であれば、太陽光パネルを設置できる箇所が広くなります。
片流れ屋根の平屋のデメリット
片流れ屋根の平屋のデメリットは以下の4つがあります。
- 雨漏りのリスクが高い
- 将来のメンテナンス費用が割高となる
- 雨樋の容量に注意する必要がある
- 屋根のかからない方角は劣化の影響を受けやすい
- 屋根高さが低いため、周辺の建物の日陰となりやすい
屋根高さが低いため、屋根は周辺の建物、構築物などの日陰となりやすいです。
太陽光パネルを設置する場合には、冬でも日陰にならないことを確認することが重要です。
折角の発電機会を失うことにつながります。
片流れ屋根の平屋外観実例集①
- 片流れ屋根の平屋は、高さを利用して広めのロフトや小屋裏収納・スキップフロアを作れる
- 片流れ屋根の玄関扉の上の庇が雨よけに大きな役割を果たしている
- 片流れ屋根のため、見慣れたよくある屋根という印象が持たれにくくなっている。
- 屋根形状が複雑になるため、雨漏り対策は入念に行いましょう。
片流れ屋根の平屋外観実例集②
- 落ち着いた色の外壁と片流れ屋根が、洗練されたシンプルモダンテイストを演出している。
- 統一された色使いであるが、片流れ屋根が目をひく外観になっている。
- 軒がしっかりと出ていて、外壁への雨掛かりを少なくしている。
片流れ屋根の平屋外観実例集③
- 雨漏り対策として、しっかりと軒が作られている。
- 落ち着いた色の外壁とガルバリウム鋼板の片流れ屋根がマッチしており、シャープな印象となっている。
- 2枚の屋根が直交していて、屋根が建物のデザインの中心となっている。
片流れ屋根は隣人トラブルに発展することがあるの?
南面向きの片流れ屋根は、屋根勾配を急にすると、北側にある住居の日陰が多くするため、日照面でトラブルとなることがあります。
しかし、平屋の場合、屋根高さが低くなるため、大きなトラブルへ発展することが少ないです。
他方向の片流れ屋根は、隣家と接している場合、積雪時の落雪に注意を払う必要があります。
片流れ屋根一面の雪が一方向へ滑り落ちるため、隣家の車や庭の植栽、塀などを壊すことがあり、トラブルに発展することも。
片流れ屋根が引き起こす独特の隣人トラブルに関して、こちらの記事に詳しく記載されていますのでご覧ください。
片流れ屋根って近所迷惑なの?トラブル回避で生じる3つの損失も紹介
片流れ屋根をおしゃれにするポイント
片流れ屋根は、屋根の勾配が緩いほどコンパクトな雰囲気になり、勾配がきつい過ぎるとバランスが悪くなってしまいます。
理由として、片流れ屋根で勾配がきついと、窓の上部に余分な壁が増えてしまい、外観のバランスが悪くなってしまうからです。
屋根裏のロフト使いなどで急勾配屋根を採用したい方は、壁側にも逆向きの片流れを屋根を設置する段付き屋根にすることも効果的です。
一方、勾配を緩くすると雨漏りのリスクが高くなります。
また、屋根の角度とは別に、軒の出の量が少ないと雨漏りリスクが高くなります。
ガルバリウム鋼板立平葺き屋根は、0.5寸勾配から可能となっていますので、ほぼフラットです。
その上に軒ゼロとなるとキューブ型の住宅になりますが、非常に雨漏りしやすい建物ですので、やめておきましょう。
片流れ屋根をおしゃれにするポイントについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
片流れ屋根がおしゃれに感じる3つの理由とは?実例も紹介して解説
片流れ屋根のメンテナンスのポイント
片流れ屋根の雨樋は容量やメンテナンスに注意する必要があります。
単純に切妻屋根(本を広げて三角にしたような形)に比べて、倍の雨が雨樋に流れ込みます。
落ち葉などで雨樋が詰まると少しの強い雨でも滝のようにオーバーフローして、外壁を濡らしてしまいます。
雨樋の掃除や落ち葉対策も必須となります。
平屋の場合、脚立を建てて雨樋を掃除することも可能です。
また、DIYで落ち葉よけを設置することもできます。
雨樋の詰まり、掃除、落ち葉対策に関して、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します!
【まとめ】片流れ屋根と平屋は相性が良いです!
平屋で片流れ屋根とすると、相性が良く平屋の機能が向上させることができます。
屋根の水上側の外壁面に高さが出るため、高い位置に窓を設置できます。
高い位置に窓があると光が入りやすく室内を明るくでき、また、室内の換気・通風を促進することにつながります。
また、勾配天井とすることで室内空間を広くすることができ、開放的なデザインとなります。
一方で、デメリットとしては、屋根高さが低いため、屋根は周辺の建物、構築物などの日陰となりやすいです。
太陽光パネルを設置する場合には、冬でも日陰にならないことを確認することが重要です。
折角の発電機会を失うことにつながります。
片流れ屋根は、屋根の勾配が緩いほどコンパクトな雰囲気になり、勾配がきつい過ぎるとバランスが悪くなってしまいます。
片流れ屋根の雨樋は容量やメンテナンスに注意する必要があります。
平屋の場合、脚立を建てて雨樋を掃除することも可能でし、DIYで落ち葉よけを設置することもできますので相性はいいですね。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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