寺社仏閣用の棟瓦の耐風・耐震施工試験です
三州瓦の愛知県陶器瓦工業組合では
全国陶器瓦工業組合連合会や全日本瓦工事業組合の
皆さんと一緒に瓦屋根の耐風・耐震施工基準である
「ガイドライン工法(平成13年に制定)」を
作りあげてきました。
その後、建築基準や業界内での基準の変更により
都度、バージョンアップを図ってきました。
しかしながら、一部試験が間に合っていなかった
伝統工法や寺社仏閣の施工方法について
追加で試験する事になり、今回、社寺の棟の
15段のし瓦積の試験をおこなうことに
なりました。
箱棟での施工の為に土台を作ります・・・
15段ののし瓦積みを試験するのに、
箱棟(木の土台)を試験架台に合わせて
つくります。
全瓦連の足立理事さんの立会監修のもとに
愛知県陶器瓦工業の屋根施工担当委員の皆さんで
木工事から行いました。
参加されている委員の会社の皆さんは
日頃から屋根工事に精通されているので、
木工事も簡単にできてしまいます。
架台に棟塚として木の柱を立てます。
その塚に両側から板を打ち付けます。
一から木材を切るのかな?と
思ってましたが、寸法通りに製材所で
先にカットされていたので楽に作業は進みました。
完成はこんな感じです・・・
完成した箱棟の試験架台はこんな感じです。
寸法通りに綺麗いに出来上がりましたよ。
これに、全瓦連の寺社仏閣の工事のスペシャリストの
屋根葺き職人さんが後日施工をして試験に臨みます。
箱棟なら間違いはないと思いますが・・・。
箱棟を作っているお隣は愛知県屋根葺高等学校です。
未来の瓦葺き職人さん達が
架台で屋根葺きの勉強をされています。
三州瓦の産地、愛知県高浜市・碧南市・半田市では
地域一丸となって三州瓦の普及にチカラを注いでますよ。
(^o^)/
追伸
完成した実験用の15段棟がこちらです。
神清からのお願い
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