中古住宅の購入後に雨漏りが発覚!修理費用と対処法を解説

本記事はこんな人にお勧めします。

購入した中古住宅で雨漏りが起こり、何から始めればよいか分からない
雨漏りの原因をきちんと調べてから修理したい
修理費用の目安や業者選びの注意点を知りたい

この記事で伝えたいこと

購入したばかりの中古住宅で天井から水が落ちてきたら、ショックですよね。

慌てて天井を張り替えたり、屋根へコーキングを塗ったりしたくなるかもしれません。しかし、雨漏りは水が出てきた場所の真上に原因があるとは限らないのです。

屋根から入った雨水が柱を伝って別の部屋へ出ることもあれば、外壁や窓、バルコニーが入口になっている場合もあります。先に見える部分だけ直すと、一度は止まったように見えても次の大雨で再発しかねません。

そこで本記事では、中古住宅で雨漏りを見つけたときの対処法・よくある原因・調査方法・修理費用の目安を解説します。

三州瓦の製造から始まり、現在は屋根・外壁・防水工事や雨漏り調査を行う神清が、建物を直す立場からお伝えしますね。

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中古住宅の購入後に雨漏りしたら最初に行う5つのこと

天井の雨漏り

雨漏りを見つけた直後は、被害を広げないことが最優先です。

安全を確保しながら、次の順番で対応しましょう。

  • 室内の被害を抑える
  • 雨漏りしている様子を記録する
  • 売主や仲介会社へ一報を入れる
  • 雨漏りの専門業者へ調査を依頼する
  • 原因と工事範囲を確認してから修理する

 

それぞれ詳しく解説します。

①室内の被害を抑える

水が落ちている場所へバケツを置き、床にはビニールシートやタオルを敷きます。

近くにある家具や家電も、濡れない場所へ移動させてください。

照明器具やコンセントの周辺が濡れているときは、漏電や感電に注意が必要です。

安全に操作できる場合は該当する回路のブレーカーを切り、濡れた電気設備には触れないようにしましょう。

雨が降っている最中に屋根へ上がるのは大変危険です。

ブルーシートを掛ける作業も含め、屋外の応急処置は専門業者へ任せてください。

②雨漏りしている様子を記録する

雨が止むと水滴も止まり、調査時には症状が分からなくなることがあります。

雨漏りしている間に、写真や動画を残しておきましょう。

天井や壁のアップだけでなく、部屋全体が分かる写真も撮ります。

あわせて、次の内容をメモしておくと原因を絞り込みやすくなります。

  • 雨漏りに気づいた日時
  • 雨や風の強さと風向き
  • 水が出てきた場所
  • 降り始めてから水が出るまでの時間
  • 小雨でも漏るのか、強い雨のときだけ漏るのか

 

雨量や風向きは、雨水の入口を探す手がかりです。

業者が現地へ来るころに雨染みが乾いていても、この記録が調査に役立ちます。

③売主や仲介会社へ一報を入れる

購入して間もない住宅なら、本格的な修理の前に売主や仲介会社へ連絡しておきます。

雨漏りに気づいた日時と場所を伝え、撮影した写真も共有してください。

ここで急いで費用負担を決める必要はありません。まずは雨漏りが起きた事実を知らせ、現地確認の進め方を相談します。

台風や強風の後に発生した場合は、加入している火災保険の窓口にも確認しておくとよいでしょう。

屋根や外壁の修理を先に済ませると損傷時の状態を確認しにくくなるため、写真を残してから動くのがコツです。

④雨漏りの専門業者へ調査を依頼する

天井裏をのぞいて濡れた場所が見つかっても、そこが雨水の入口とは限りません。

建物の外側と室内の両方を確認し、水の入り口から出口までを考える必要があります。

屋根だけでなく、外壁・窓・バルコニー・天窓まで調べられる業者へ相談しましょう。

原因を特定できないまま工事を勧められたときは、いったん立ち止まることをオススメします。

⑤原因と工事範囲を確認してから修理する

見積書を受け取ったら、金額と一緒に次の3点を確認してください。

  • 雨水はどこから入っているのか
  • その場所を原因と判断した根拠は何か
  • 部分修理で済むのか、広い範囲の工事が必要なのか

 

雨水の入口を直す工事と、濡れた天井や壁を元に戻す内装工事は別です。

先に浸入を止め、雨天時にも再発しないことを確認してから室内を復旧すると、張り替えた天井が再び濡れる失敗を防げます。

 

中古住宅で雨漏りが起きる主な原因

雨漏りが起きる主な原因

中古住宅は、新築時の納まりに加えて、経年劣化や過去の修理、増築なども影響します。

外観がきれいにリフォームされていても、屋根の下にある防水シートや外壁内部の状態までは見えません。

ここでは、神清の雨漏り調査で確認する代表的な場所を紹介します。

屋根材の割れやずれ

瓦の割れやずれ、スレートのひび割れ、板金の浮きは雨水が入るきっかけになります。

台風後に屋根材が動き、それまで漏っていなかった住宅で症状が出るケースもあります。

ただし、屋根材の下には防水シートがあるため、瓦が1枚割れただけで必ず室内まで雨漏りするわけではありません。

下地の劣化や防水シートの破れも含めて確認する必要があります。

谷部や棟、壁際など屋根の接合部

屋根の面と面がぶつかる谷部、屋根の頂部にある棟、屋根と外壁が接する部分は、雨水が集まりやすい場所です。

板金の腐食や固定部のゆるみ、漆喰の劣化、過去の補修方法が原因になることもあります。

複雑な形の屋根や増築部分では、接合部を丁寧に追うことが欠かせません。

外壁や窓まわり

外壁のひび割れ、シーリングの切れ、窓上部の防水処理なども調査対象です。

風を伴う雨のときだけ漏るなら、横から吹き付けた雨が外壁や窓まわりから入っている可能性も考えます。

表面のすき間をふさげば済む場合がある一方、外壁材の内側にある防水シートまで直さなければ止まらないケースもあります。

バルコニーや陸屋根

バルコニーや傾斜の少ない陸屋根では、防水層だけを見て原因を決めないようにしましょう。

排水口・立ち上がり・笠木・外壁との取り合い、窓の下など、雨水の入口になる場所はいくつもあります。

原因が笠木や排水口にあるのに床全面の防水工事だけを行っても、雨漏りは止まりません。

天窓

天窓では、ガラスまわりのシール、枠、屋根との接合部に使われる板金などを確認します。

天窓そのものが古くなっている場合は、部分補修ではなく交換を検討することもあります。

天窓の下へ水が出ていても、さらに上の屋根から入った雨水が流れてきている場合があるため、周辺まで広く見ることが必要です。

雨漏りではなく結露だった

天井や壁の染みは、すべて雨漏りとは限りません。

室内外の温度差で発生した結露や、配管からの漏水が原因のこともあります。

雨の日にだけ濡れるのか、晴天でも湿っているのかを確認し、温度や湿度、水分量も見ながら切り分けます。

原因が違えば直し方も変わるため、最初の見極めが肝心です。

 

雨漏りはどのように調査する?

調査方法

雨漏り調査では、まず室内の雨染みや建物の構造を確認し、雨水がどこから入ったのかを予測します。

主な調査方法は、以下のとおりです。

  • 目視調査
  • 散水調査
  • 赤外線サーモグラフィ調査
  • 水分計や温湿度計による確認
  • ドローンによる屋根の確認

 

それぞれの調査方法を詳しく見ていきましょう。

目視調査

室内の雨染み、天井裏、屋根、外壁、窓、バルコニーなどを目で確認します。屋根材の割れや板金の浮きだけでなく、建物の形や雨が当たりやすい方向も判断材料です。

神清では、調査箇所の様子をリアルタイムの動画でお客様に見ていただくこともできます。

屋根へ上がれない方でも、どこを確認し、何が見つかったのか把握しやすい方法です。

散水調査

散水調査は、疑わしい場所へ順番に水をかけて雨漏りを再現する方法です。

一度に広い範囲へ水をかけると、どこから入ったのか分からなくなります。建物の構造と実際の雨の当たり方を考え、範囲を分けながら確認していきます。

部分修理で止めたいときほど、入口を絞り込める散水調査が役立ちます。

赤外線サーモグラフィ調査

建物の表面温度を撮影し、水分がある場所に生じる温度差を調べます。

壁や天井をすぐに壊さず、雨水の広がりを確認できる点が特徴です。

ただし、温度差が見えた場所だけで原因を断定することはできません。

日当たりや空調の影響も受けるため、目視や散水の結果と照らし合わせます。

発光液調査

発光液調査は、色の異なる検査液を疑わしい場所へ流し、雨水の入口や通り道を調べる方法です。

紫外線を当てると検査液が光るため、複数の場所から雨水が入っている場合でも、浸入経路を見分けやすくなります。

ただし、調査に時間がかかることもあるため、目視調査や散水調査だけでは原因を特定できない場合に行われます。

ドローンによる屋根の確認

勾配が急な屋根や大きな建物では、ドローンで屋根全体を撮影する場合があります。

高所の状態を安全に確認しやすい一方、瓦の下や壁の内部までは見えません。

ドローンだけで調査を完結させず、必要に応じて屋根へ上がる調査や散水調査へつなげます。

 

中古住宅の雨漏り修理にかかる費用相場

雨漏りの修理費用は、浸入口や被害の大きさによって大きく異なります。

一般的な費用相場は以下のとおりです。

雨漏りの原因となっている場所修理費用の目安
屋根5,000円から200万円以上
外壁2万から280万円
天井3万から20万円
ベランダ/窓や天窓3万から25万円
屋上50万から100万円

 

修理費用に幅があるのは、部分補修で済む場合と、屋根や外壁を全面的に直す場合があるためです。

高所作業では足場代もかかります。

屋根と外壁を同時に修理すれば、足場を共用できるため費用を抑えやすくなります。

 

雨漏り調査の費用相場

雨漏り調査の費用目安を、方法別にまとめました。

調査方法費用の目安調査内容
目視調査0円雨染みや屋根、外壁などを目視で確認する
散水調査0円〜30万円疑わしい箇所へ水をかけて雨漏りを再現する
赤外線サーモグラフィ調査0円〜20万円表面温度の違いから水分のある場所を調べる
発光液調査15万〜20万円色の異なる検査液を使って浸入経路を調べる
ドローン撮影調査0円〜10万円高所を撮影して屋根材などの状態を確認する

 

実際の費用は、建物の大きさや調べる場所の数によって変わります。

無料かどうかだけで決めず、調査してもらえる範囲や、結果をどのように説明してもらえるかも確認しておきましょう。

神清では、修理の見積もりに必要な雨漏り調査を無料で行っています。

調査のみのご依頼も有料で承っておりますので、雨漏りの原因を詳しく調べたい方はお気軽にご相談ください。

 

原因に合わせてどのような修理を行う?

どのような修理を行う?

雨漏り修理は、大きな工事ほどよいわけではありません。

原因になっている場所を過不足なく直すことが基本です。

屋根の修理

瓦の割れやずれが原因なら、該当する屋根材を交換・調整します。谷板金や棟、壁際に問題があれば、その部分の板金や下地を直す工事が必要です。

屋根材の下にある防水シートが広く劣化している場合は、表面だけを補修しても雨漏りを止めにくいでしょう。

そのときは、屋根材を外す葺き替えや、既存の屋根を覆うカバー工法を検討します。

なお、瓦屋根にカバー工法は基本的に使いません。

既存瓦を撤去し、防水シートや下地の状態を確認してから葺き替えます。

外壁や窓まわりの修理

表面のシーリング切れが原因なら、傷んだ部分を打ち替えます。

ひび割れの補修や外壁材の部分交換で対応できるケースもあります。

外壁内部の防水シートや窓まわりの防水処理に問題がある場合は、外壁材を一部外して直さなければなりません。

塗装は外壁表面を保護する工事であり、内部の防水処理を直す工事とは役割が違います。

バルコニーや陸屋根の修理

防水層が劣化していれば、ウレタン防水やFRP防水、シート防水など、下地と使用状況に合う方法で改修します。

一方、排水口や笠木、外壁との接合部が入口なら、先にその部分を直します。

床の防水を全面的にやり直す前に、どこから入っているのかを確かめることが欠かせません。

天窓の修理

天窓まわりのシールや板金に不具合があれば、傷んだ部分を補修します。

天窓そのものが古い場合や交換部品がない場合は、本体の交換や撤去が必要になることもあります。

原因を見誤らないためにも、天窓だけでなく屋根とのつなぎ目まで確認できる業者へ依頼しましょう。

天井や壁の復旧

雨漏りを止めた後は、濡れた石こうボード、クロス、断熱材などを確認します。

長く湿った状態が続いていると、木材の腐朽やカビが見つかることもあります。

内装を閉じる前に下地を乾燥させ、傷んだ材料を交換してください。

雨水の入口を直した後、雨の日にも漏れないことを確かめてから復旧すると安心です。

 

中古住宅の雨漏りを再発させないための注意点

再発させないための注意点

雨漏りは、目に見えるすき間をふさぐだけでは直らないことがあります。

修理後の再発を防ぐために、次の点を確認しておきましょう。

原因が分からないままコーキングを塗らない

雨染みの近くや屋根のすき間へコーキング材を塗っても、入口をふさげるとは限りません。

本来は雨水を外へ排出するためのすき間を埋め、かえって水をためることもあります。

コーキングは便利な材料ですが、使う場所を間違えると逆効果です。原因と雨水の流れを確認してから使用します。

屋根塗装だけで直ると決めつけない

塗装には屋根材の表面を保護する役割があります。

しかし、破れた防水シートや傷んだ下地を塗料で直すことはできません。

雨漏りが起きている屋根では、塗装の前に原因調査が必要です。

見積もりが屋根塗装だけになっている場合は、どこから入った雨をどの工事で止めるのか聞いてみてください。

リフォーム済みでも屋根や下地の年数を確認する

中古住宅の販売前に内装や外壁がきれいになっていても、屋根・防水シート・バルコニー防水まで新しくなっているとは限りません。

分かる範囲で、過去の修繕時期と工事内容を確認しておきましょう。

増築した住宅では、元の建物との接合部も要チェックです。

金額だけで見積もりを比べない

同じ雨漏りでも、業者によって原因の見立てや工事範囲が違うことがあります。

見積書では、工事場所・使用する材料・数量・足場・内装復旧が具体的に書かれているか確認してください。

工事一式とだけ記載されている場合は、内容を質問しましょう。

修理後の確認と保証内容を聞く

工事が終わったら、直した場所の写真と施工内容を説明してもらいます。

雨が降った後の状況も確認し、気になる変化があれば早めに施工店へ伝えてください。

保証の対象となる場所、期間、再発時の連絡先は契約前に確認しておくと安心です。

神清では、弊社が推奨した工事を行い、1年以内に同じ場所・同じ原因で雨漏りが再発した場合は、追加修理を無料で行っています。

 

雨漏りの調査・修理業者を選ぶときのチェックポイント

ビフォーアフター

雨漏りは、屋根だけを見れば分かるとは限りません。

次の点を目安に、調査から修理まで任せられる業者を選びましょう。

  • 屋根、外壁、窓、バルコニーまで確認できる
  • 雨漏り調査と修理の両方に実績がある
  • 原因を写真や動画で説明してくれる
  • 必要に応じて散水調査や赤外線調査を行える
  • 見積書に工事箇所と工法が書かれている
  • 部分修理で済む場合と広い工事が必要な場合を説明できる
  • 修理後の点検や保証内容が明確である

 

初回の確認だけで原因を断定し、高額な工事を急がせる業者には注意が必要です。

調べても原因が分からないときに、分からないまま工事を始めない姿勢も大切な判断材料になります。

 

〖まとめ〗中古住宅の雨漏りは原因を見つけてから修理しよう

中古住宅で雨漏りを見つけたら、まず室内の被害を抑え、雨漏りの様子を写真や動画に残しておきましょう。

購入直後であれば売主や仲介会社への連絡も忘れずに。そのうえで、専門業者による原因調査へ進みます。

雨水の入口は屋根だけとは限らず、外壁・窓・バルコニー・天窓などさまざまです。水が出た場所だけを直したり、原因を確かめないまま全面工事に踏み切ったりすると、費用をかけても再発しかねません。

神清は、三州瓦の製造で培った屋根の知識を生かし、外壁や防水部分まで含めて調査・修理を行います。

目視・散水・赤外線サーモグラフィ・水分測定などから建物に合う方法を選び、原因を確かめたうえで修理をご提案します。

雨の日の記録、建物の図面、過去の修繕資料などがあればお手元にご用意のうえ、お気軽にご相談ください。

 

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