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片流れ屋根のメリット 太陽光パネル設置には適しています!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
最近、増えている屋根形状として、片流れ屋根があります!
片流れ屋根は雨漏りなどの不具合が多いので、問題視されているのです!
屋根プロの私自身もそう思っています。
でも、メリットがあるから増えていることも事実だと思います!
片流れ屋根のメリットとは?どんなことがあるのでしょうか?
片流れ屋根のメリット&デメリット
片流れ屋根のメリットは主に3つ
①太陽光パネルを載せる面積が大きくなる。(南向きの屋根面)
②箱型の住宅にはデザイン的にマッチするから。
③北側斜線に対応しやすい。(北向きの屋根面)
特に、①太陽光パネル設置のためには、片流れ屋根はある面、理にかなっていると言えます!
片流れ屋根のデメリットは大きく2つ
◎雨漏りしやすい。(実際にも、多く発生している。)
◎結露リスクが高い。
ともに、屋根の木部(野地板・小屋組み)の腐朽劣化リスクにつながります。
そこで、「屋根の劣化リスクを軽減する」というコンセプトで開発された太陽光パネル屋根を用いて、安心できる片流れ屋根をご紹介いたします!
その名は・・・「スマピタ」
その太陽光パネル屋根はスマピタといいます。
スマピタには、4つの特長があります!
①高い防水性能
②万全の結露対策
③家にやさしい軽量仕様
④屋根一体型による省施工・低価格
どれも魅力的ですね!
このスマピタを片流れ屋根に設置することで、片流れ屋根のメリットを生かしつつ、片流れ屋根のデメリットを改善することができるという一石二鳥の提案です!
まず、スマピタの特長について、わかりやすく説明します。
①高い防水性能
屋根置き型と呼ばれる既存の屋根の上に太陽光パネルを載せる場合、既存の屋根材に孔を開けて、太陽光パネルを取付ます。
もちろん、雨漏りしないように、シーリングや粘着テープで防水処理は行うので、しばらくは大丈夫です。
しかし、家の寿命を考えると不安も感じますよね。
一方、スマピタはというとこんな感じです。
屋根材部分がウェーブ形状となっています。
雨は谷部を流れるため、ビス孔がある山部には流れません。
構造的に止水をしているので、長期的にも安心な防水性能が維持できます。
②万全の結露対策
屋根業界では、長寿命な屋根を実現するために、通気下地屋根構法を確立しようと国の研究機関(国土交通省国土技術政策総合研究所:通称・国総研)と5年間の共同研究を行ってきました。
※共同研究の詳しい内容はこちらをご覧ください。
高断熱高気密住宅が増える程、結露事故が多くなる傾向となっていますので、その対策も兼ねて、野地面通気を研究しました。
現在は、瓦屋根で少しづつ普及し始めている状態です。
スマピタはその野地面通気をいち早く、採用していて、屋根の結露対策もバッチリです。
①透湿ルーフィングで湿気を排湿
室内からの湿気・野地合板の湿気を透湿ルーフィングを通して、排湿することができます。
透湿ルーフィングの詳細はこちらをご覧ください。
②ウェーブ形状による野地面通気
スマピタの屋根材部分がウェーブ形状となっているため、屋根材と透湿ルーフィング・野地合板との間で、野地面通気が実現できます。
透湿ルーフィングから排湿された湿気をこの通気層で、屋外へ排気します!
軒先の入口から棟の出口まで、全面に連通している優れものです。
③家にやさしい軽量仕様
スマピタは太陽光パネルの重量を合わせても、約18.6㎏/㎡となります。
スレート屋根に太陽光パネルが載ると約38㎏/㎡ですので、スマピタは約50%の軽量化を実現しています。
ちなみに、スレート屋根は太陽光なしで、約21㎏/㎡ですので、スレート屋根よりも軽い太陽光付き屋根と言えます。
④屋根一体型による省施工・低価格
スマピタは、屋根置き型のように、あらかじめ屋根材を施工する必要がありません。
スマピタは太陽光パネルの取付架台と通気屋根材がセットになっているため、太陽光パネルを取付けると一度で、屋根が完成します。
その分、省施工となります。
スマピタ部分は、屋根材部分込みで約30万円~/kwと低価格になっています。
片流れ屋根とスマピタ
話を整理しますと、片流れ屋根のデメリットである雨漏り・結露リスクをスマピタの高防水・野地面通気で解消しましょう!というご提案です。
雨漏りについては、スマピタの形状による高防水性能の他にも、透湿ルーフィングが標準使用となっているため、片流れ屋根で問題となっている屋根の周辺部の防水性にもしっかりと配慮することができます。
もっとも雨漏りしやすい棟部は透湿ルーフィングを余分に垂らすことで、壁との防水層の一体化が図れ、雨水浸入口を無くすことができます。
また、結露リスクは実験棟において、スマピタの野地面通気の効果を確認したことがありますので、ご紹介いたします。
弊社・実験棟において、比較実験を行いました。
①野地面通気に太陽光パネル(青線)と③スレート屋根に太陽光パネル(緑線)の野地合板上の相対湿度を比較すると、
②は通常のスレート屋根ですが、③は太陽光パネルを設置することで、40%以上高湿化していることがわかります。
一方、その③と比べて、①(スマピタ)は野地面通気効果により、30%低湿化となりました。
太陽光パネルを設置しても、野地面通気により、結露リスクが軽減することが確認できました。
片流れ屋根は他の屋根に比べて、日当たり・換気不足等により、結露リスクが高くなりますので、スマピタの屋根とすることで、結露の不安を解消することができます!
片流れ屋根の太陽光全面設置/部分設置
スマピタは片流れ屋根の大きさと太陽光パネルの設置量の変化にも対応できます。
片流れ屋根の全面に設置した場合はこんな感じとなります。
屋根の端から太陽光パネルが設置できます。
太陽光の発電量をたくさん必要としない方なら、片流れ屋根の中央部は太陽光パネル、周辺は他の屋根材とすることもできます。
片流れ屋根に部分的に設置した場合はこんな感じです。
周辺部の屋根材はスレート屋根・シングル屋根・瓦屋根・金属屋根と対応できます!
まとめ:片流れ屋根にスマピタを設置することで、雨漏り・結露リスクを軽減できます!
片流れ屋根のメリットは太陽光パネルを設置しやすいことです。
片流れ屋根のデメリットは雨漏り・結露リスクが高いことです。
片流れ屋根にスマピタを設置することで、雨漏り・結露リスクを軽減して、太陽光パネルを設置できるという一石二鳥が実現できます!
雑誌で紹介された時のイメージ図です。
透湿ルーフィングを標準仕様としている屋根材は、スマピタだけだと思います!
※太陽光パネル等の詳細はこちらをご覧ください。
スマピタの製造元:スマートパワー株式会社のホームページ
安心な片流れ屋根のご提案でした。
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
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