みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
創業150年老舗三州瓦の神清(かみせい)のDr.神谷です。
昨年、軽い瓦の大調査を行ってから1年が経過しました。(前回調査2017年6月6日)
若干の変動も予想されますので、2018年7月に再調査を行いました!
その上位ランキングを発表します!
目次
日本全国の中でもっとも軽い瓦を大調査!上位ランキングを発表します!
『瓦って、1400年の歴史があるの?』
「そうだよ。奈良のお寺さんにその古い瓦があるよ」
『じゃあ、瓦の種類はどれくらいあるの?』
『一番、軽い瓦はなに?』
ふと、子供から聞かれたのですが・・・
「・・・」
屋根業界に25年いる私ですが、子供の質問に答えることができませんでした。
そこで、子供に答えるために調べてみたら、結構大変でした。
折角なので、皆さんにも紹介しま~す!
調査方法は?
調査はWEB上で行いました。
瓦製造会社(所在地:日本)のホームページを正として調べました。
ルールは以下の通りです。
1.2018年7月19日において、WEB上で検索できる瓦。
2.瓦であること。(瓦=粘土を焼成した屋根材)(その他の素材の屋根材は除外しています。)
3.ホームページから調べて、重量が分かる瓦。
4.ほぼ同類の瓦は同じものと判断してみた。
5.瓦の種類はJ形(日本瓦)、F形、S形、M形、特殊形の5種類に分類してみた。
6.重量は㎏/㎡(1㎡あたりの瓦のみの重量)で比較してみた。
軽量瓦を探している方には、ご参考にしていただければと思います。
調査結果は?
ルールに当てはまった会社は、20社(前回22社)でした。
内訳は、三州瓦(さんしゅう)10社(前回12社)、淡路瓦(あわじ)6社、石州瓦(せきしゅう)3社、安田瓦(やすだ)1社でした。
~三州瓦(さんしゅう)・・・愛知県の三河地方で生産された瓦~
~淡路瓦(あわじ)・・・兵庫県の淡路島で生産された瓦~
~石州瓦(せきしゅう)・・・島根県の石見地方で生産された瓦~
~安田瓦(やすだ)・・・新潟県の阿賀野市で生産された瓦~
(ホームページで桟瓦(さんかわら)の重量を明記していない会社はカウントしませんでした。)
~桟瓦:屋根でもっとも多く使用される平部(屋根の真ん中)の瓦~
桟瓦の種類は112種類でした。
それでは、もっとも軽い・・・日本一軽い瓦の発表です・・・
日本一軽い瓦は・・・
第1位「セラマウント」・・・34.8㎏/㎡
製造元:三州野安(株) (三州瓦)
http://www.noyasu.com/catalog/de.cgi?id=22
1枚の瓦に2つ山がある、M形瓦の代名詞・・・。
2つ山の形状で強度を発現して、軽くても踏み割れを防いでいます。
日本一軽い瓦は、「セラマウント」・・・
34.8㎏/㎡と言われてもピーンと来ないですよね・・・
通常の日本瓦の重量は45㎏/㎡と比較すると23%の軽量化となっています。
まだ、??ですよね。
普通の住宅の屋根、1棟100㎡とすると、なんと、1トン以上の軽量化・・・
1トン以上の軽量化と聞くとありがたみがでてきます・・・
さすが日本一軽い瓦(1位/112種類中)ですね。
もちろん、高品質な三州瓦ですので、耐久性はバッチリ!!
住宅のメンテナンス費(35年間)を考えたら、他の素材(塗装品)の軽い屋根材よりも300万円以上もお得となります。
詳しくは・・・
軽い屋根をご希望の方は、「セラマウント」お勧めですよ~!
葺き上がりはこんな感じ・・・
かわいい感じがするデザインですね。
なんと、同率1位がもう1つ。
第1位「サンレイ」・・・34.8㎏/㎡
製造元:(株)鶴弥 (三州瓦)
https://www.try110.com/product/kawara/sanrei/
同じくM形瓦ですが、山の形がS形状(ラッパ状に広がっている)。
瓦・全112種類を調べてみると軽量な瓦はM形に多いことがわかりました。
(M形は全部で5種類あり。)
現在、新築でもっとも多く採用されているF形は38種類。
洋瓦のイメージが強いS形は15種類。
一般に、「瓦」と聞いてイメージされる日本瓦(J形)は最多の48種類でした。
ひと昔はもっとも多く、新築で採用されていました。
現在建っている住宅の屋根では、半数以上が日本瓦と思われます。
折角なので、つづいて、日本瓦におけるもっとも軽い瓦を発表したいと思います。
屋根の葺き替えをご検討の方は参考にしてください。
日本瓦で最軽量は・・・
日本瓦部門 第1位「軽量防災瓦」・・・38.5㎏/㎡
販売元:(株)神清 (SKJグループ)
http://www.kamisei.co.jp/01_seihin/skj.shtml
「軽量防災瓦」、普通の日本瓦のデザインのままで、極限まで、ぜい肉を落として、軽量化・・・
38.5㎏/㎡と通常の日本瓦45㎏/㎡と比較して、14%の軽量化を実現・・・
通常の屋根で比較すると、約0.7トンの軽量化・・・軽自動車1台分、屋根が軽くなる感じですね。
(ちなみに、日本瓦は現在、48種類販売されていました。)
屋根においては、軽さは性能の一つ
建物は、屋根材の重さに合わせて躯体が設計されているので、屋根にとって、軽さは絶対条件ではありません。(もしくは、壁量が満たされているので)
つまり、屋根が瓦の場合、瓦の重さにあった丈夫な建物となっています・・・
安心して、屋根は瓦を選んでください・・・
さらにいうと、軽さ以外にも屋根が必要とされる性能はいっぱいある。(経済性、耐久性、防音性、耐風性、耐遮熱性、・・・)
これらについて、瓦はとっても優れている・・・
一方、
軽量屋根材は瓦より軽いけれど、塗装品のため、メンテナンス費が高額となります。
なので・・・いいとこどりしてみると、軽量瓦っていう選択はありですね!
(瓦といつわる塗装品の軽量屋根材ではなく、本物の瓦での・・・)
【まとめ】1番軽い瓦を調べたら・・・「セラマウント」という選択ありかも?!
現在販売されている、112種類の瓦を全部調べてみました。
「セラマウント」が最軽量瓦で、従来比23%軽量化・・・
重さ以外の瓦の良さ、特に、経済性を考えると金属屋根材や化粧スレートなどの塗装軽量屋根材ではなく、軽量瓦「セラマウント」という選択は絶対ありですね・・・
また、日本瓦の葺き替えならば、「軽量防災瓦」もありですね。
神清からのお願い
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