後悔しない家造り!住まい手のためのガイドライン!【国総研】
質問・・・8月8日は何の日?
実は、「屋根の日」なんです。
漢字の八が屋根に見えることから、瓦業界が制定しました。
日本・各地で、瓦業界によるPRイベントが開催されました。
偶然にも、同じ日に、国総研(国土技術政策総合研究所)から共同研究の成果発表が行われました。
この発表の中には、長寿命な住宅の屋根仕様の研究成果が含まれています。
将来の住宅屋根の方向性(耐久性重視)が示されています。
私は5年以上に渡り、共同研究発足前から関わっていましたので、大変、感慨深い日となりました。
一般のお施主さまには、専門過ぎる内容ですが、国が示した住宅屋根の方向性を簡単にご紹介・・・。
住宅は何十年と住み続けるものです。
後悔しない住宅選びの一助になれば幸いです!!
共同研究とは
昨日、国総研において、記者発表及びホームページに資料が掲載されました。
まず、国総研ってなに?ですよね!
正式名称は、国土交通省国土技術政策総合研究所。
役割は唯一、国の住宅分野の研究機関です。
その国総研が行った共同研究の名称は「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」と、とても長い名前・・・
住宅建築に関わる大学や民間団体など24機関が参加した大型プロジェクトでした。
5年間に渡り、建物外皮(屋根・壁・基礎・バルコニー等)の業界・団体が一堂に会して、横断的に行いました。
特に、屋根・壁の取合い部など異業種の境について、今まで不明確だった部分もテーマとして取り扱いました。
建物の解体調査、実態調査、不具合事例集作成から様々な検証実験や仕様の検討などを行い、その成果としてガイドラインを取りまとめました。
なぜ研究したの?
新築住宅の瑕疵事故(不具合)のうち、9割以上が雨漏り・・・。
新築時において、雨仕舞や防水対策・結露対策がまだ、十分ではないのです。
さらに、長寿命住宅を考えると不安・・・!!
なぜ?雨漏り・結露を重要視するか?というと、その水分により、
建物の柱、はり、壁体、野地板などの腐朽劣化を引き起こし、耐震性にも影響を与えるからです。
長寿命住宅、中古住宅売買活性化、断熱材義務化など国の新しい政策に対応できるように、住宅の耐久性向上の検討が急務でした。
住宅の耐久性向上は住まい手の住宅費の軽減にもつながり、住まい手の生活を豊かにすることができるからです。
研究内容は?
この研究の成果は、いくつかのガイドラインとなって公開されました。
【住まい手向け】長持ち住宅ガイドライン
目玉の1つに、【住まい手向け】長持ち住宅ガイドラインがあります。
耐久性を向上させる家造りガイドラインと我が家を長持ちさせるためのメンテナンスガイドラインがあります。
耐久性を向上させる家造りガイドラインでは、【長持ち住宅の選び方】など4つのツール。
メンテナンスガイドラインでは、【長寿命化させるための外皮のメンテナンスガイドライン】など2つのツールを公開。
住まい手に正しい・役立つ情報を伝えるツールとなっています。
新築をご検討の方⇒長持ち住宅ガイドライン、
リフォームをご検討の方は⇒メンテナンスガイドライン、
が参考になります。
「通気下地屋根構法」の設計施工要領
もう1つの目玉は、屋根の耐久性を向上させるための「通気下地屋根構法」の設計施工要領です。
メンテナンス費用が高額となる屋根は住宅購入後の問題児。
すでに実現している壁の通気と同様に、屋根にも通気層を設置することで、長寿命化を提案しています。
この内容は工事業者向けの内容です。
しかし、住まい手も長寿命化の流れ=屋根通気と意識をもっていただくだけで、より安心できる住宅へとつながります。
どうしたら見れるの?
はい。こちらをクリックしてもらえば、OK!!
国総研・建築研究部のWebサイトです。
その中の第2編 【住まい手向け】 長持ち住宅ガイドライン
が住まい手向けとなっています。
是非、ご参考してください!!!
ちなみに、私が委員として参加したのは、以下の内容です。
いろんな分野に参加させてもらいました。
住まい手は第2章。屋根関係は第9章、第10章が主となります。
第Ⅲ章 木造住宅の長期使用に向けた屋根、外壁、床下のメンテナンスガイドライン
住まい手が安心できる住宅造りのお役立ちになれば、幸いです!!
神清からのお願い
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