日本瓦の棟部はガイドライン工法で施工しましょう!
古い日本瓦の棟部は地震で被害を受けやすいと言われています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
現在新しく施工される日本瓦棟部はほとんどガイドライン工法で施工されているので、地震でも大丈夫と言えます。
しかし、念には念を入れた方がいいので、お客様は「ガイドライン工法で!」とおっしゃってください。
すると、100%ガイドライン工法となり、安心につながります。
ガイドライン工法とはどんなものなの?
代表的な2つのガイドライン工法を紹介します。
鉄筋仕様はこれです!
鉄筋仕様の写真を示します。
鉄筋(コーチボルト)を約900mmピッチで棟木(建物側)へ留め付けます。
その鉄筋(縦)へ横鉄筋(棟の芯)を連結して留め付けます。
冠瓦を横鉄筋に銅線緊結します。
棟の中に建物に連結した芯ができるので、瓦は建物と一体化します。
断面図と合わせてみるとわかりやすいです。
冠瓦、のし瓦が建物に連結しているのが、イメージ付きやすいと思います。
実際の現場の写真です。
縦・横の鉄筋が棟瓦を施工する前に設置されます。
その芯に連結するように棟の瓦を施工します。
冠瓦は横鉄筋と連結するよう1枚毎に銅線で結ばれています。
棟補強金具仕様はこれです!
棟補強金具仕様の写真を示します。
建物側の野地板に棟補強金物を約900mmピッチで留め付けます。
長い棟芯材(たるき)を棟補強金物に留め付けます。
のし瓦、冠瓦を葺き、冠瓦をパッキン付ネジで棟芯材へ固定します。
こちらも断面図をみると冠瓦からのし瓦・葺き土が一体化しているのがわかると思います。
実際に施工写真はこちらです。
棟補強金具仕様はパッキン付きネジが冠瓦に留め付けてあるので、施工後でも確認できます。
これらガイドライン工法は耐震試験で合格しています!
これらガイドライン工法は耐震試験でその耐震性能を確認しています。
阪神淡路大震災と同様の力を与えた試験で合格しています。
東日本大震災では実際の物件で、損傷なく無事だったことも公表されていますので、安心していただけます。
細部は理解できなくても、日本瓦を選ぶときには「ガイドライン工法で!」と指示出していただければ間違いありません!
瓦屋根の仕様はガイドライン工法で!
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