野地上通気(のじうえつうき)ってなに?
野地上通気とは、傾斜屋根の野地板上で通気することです。
野地板・防水シートと屋根材の間に空間を持たせて通気層としています。
野地上通気層の効果としては、主に3つあります。
1)排湿(水分を乾燥させる)
2)排水(雨を流す)
3)遮熱(熱を逃がす)
屋根通気は2つの通気があります!
屋根通気には、2つの通気があります。
①野地上通気
②断熱材上通気(屋根断熱)
上の写真を見ていただくとわかりやすいと思います。
野地板の上の通気(①野地上通気)と、
野地板の下の通気(②断熱材上通気)の2つです!
日本では、屋根通気というと、②断熱材上通気を想像する方が多いです。
いろいろな仕様書には、屋根断熱の断面図として、②断熱材上通気が記載されています。
この仕様は、昔のドイツ仕様と同じです。
しかし、現在では断熱材の上で、冷たい外気を入れ込むと断熱性能が低下すると考えれ、断熱材は野地板まで入れる仕様となっています。
この時の注意点としては、日本のように透湿抵抗の高い構造用合板は禁止となっているそうです。
野地板は無垢板もしくは野地無しで、その上に透湿ルーフィングとなっています。
断熱材の上は透湿抵抗の低い構造にしています!
日本でも長寿命住宅が増えてきたので、少しずつ①野地上通気を採用することも増えてきています!
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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