鬼瓦ってどんな種類があるの?②
和風住宅には、鬼瓦が設置されています。
社寺仏閣では、屋根の大きさにバランスが合うように、大きな鬼瓦が設置されています。
大変、たくさんの種類の鬼瓦があり、すべてを把握しているのは、鬼瓦製造メーカーぐらいだと思います。
三州瓦には、「三州鬼瓦総合カタログ」が準備されています。
何百種類の鬼瓦がご提案できるようになっています。
その三州鬼瓦総合カタログの中から、主だった種類を簡単にご紹介します!
ビン付鬼瓦とは?
「ビン付」とは、鬼瓦の頭部分の両側ところが張り出している形状のもののことを言います。
漢字で書くと「鬢付」です。
鬢は、耳ぎわの髪を意味しています。
須山(すやま)とは?
「須山」とは、鬼瓦の下端に隅巴瓦の入る丸みの繰りがある形状の隅鬼瓦のことを言います。
影盛(かげもり)とは?
「影盛」とは、鬼瓦と棟の接合部分(鬼瓦の裏側)にしっくいを塗り、鬼瓦の周辺にもしっくいを盛り上げた形状を、瓦で造り二重構造になっている鬼瓦のことを言います。
鬼瓦が一段大きく見える形状となっています。
若葉(わかば)とは?
「若葉」とは、文字通り、わかばを図案化した模様が使われている鬼瓦のことです。
足の部分に、葉が伸びているデザインとなっています。
御所型(ごしょがた)とは?
「御所鬼」とは、足元に雲模様を付けず「荒目流し」や「筋彫り」で造られた鬼瓦のことを言います。
社寺仏閣にも使われるデザインで、大きなサイズがあります。
経ノ巻(きょうのまき)とは?
「経の巻」とは、獅子口の上部に付いている筒状のもののことを言います。
お経の巻物に似た形状からの名称で、寺院建築に用いられる鬼瓦です。
尺5寸以上の大きな経の巻もあります。
エブリ台とは?
「エブリ台」とは、寄棟屋根の勾配のある所に据えるため、鬼瓦の下に置く台のことです。
のし瓦を積み、エブリ台の代わりに使用することもあります。
上の写真は、龍の模様が入ったエブリ台が使用されています。
「立浪(たつなみ)」とは、波頭(なみがしら)が立った形状を表した文様のことを言います。
日本瓦屋根の鬼瓦部分は、たくさんの種類があり、鬼瓦のデザイン・大きさが屋根の格を表す大切にされてきた部分です。
鬼師の職人技の部分でもあり、今後も日本の観光資源でもある社寺仏閣には、欠かせない文化と言えます。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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