目次
屋根の部位の名称を知っておこう!
屋根のパーツの名称をご紹介します。
上から紹介します。
棟部(むねぶ):屋根の頂点部分
棟瓦:棟部に葺(ふ)かれている一番上の瓦
漆喰(しっくい):棟部と桟瓦(さんがわら)の隙間を埋める真っ白の防水材
棟瓦について、こちらの記事で詳しく解説しています。
平部(ひらぶ):屋根の真ん中でもっとも面積の広い部分
桟瓦:平部に葺かれている瓦(屋根の中でもっとも多く使う瓦)
軒部(のきぶ):屋根の先端(水下側)の部分
軒瓦:軒先(一番水下)に葺かれている瓦
雨樋(あまどい):軒瓦から流れる雨を受ける水平方向のとい。
けらば部:屋根の端の部分
けらば瓦:屋根の一番端の瓦
破風板(はふいた):けらばの下に位置して、屋根の端をふさいでいる板
鼻隠し(はなかくし):屋根の軒先に付けられている屋根の先端をふさいでいる板
軒天(のきてん):軒先、けらばの下面の天井部分
屋根・建築用語は聞きなれない言葉が多いので、業者と話す前には勉強しておきましょう。
屋根構造の基本!3つの部材を知っておこう!
屋根の構造には、主要な3つの部材があります。
- 垂木(たるき)
- 野地板(のじいた)
- ルーフィング(防水紙)
次の章から、それぞれについて詳しく解説していきます。
【屋根構造の基本】①垂木(たるき)
垂木は野地板を支える役目となっていて、屋根に傾斜をつける木材です。
屋根の一番高い場所である棟から下(軒)に向かって長い木材が使用されて、横方向には約45㎝間隔で取り付けられています。
【屋根構造の基本】②野地板(のじいた)
野地板は垂木の上に設置される板状の部材です。
屋根の下地となる材料で、その上に屋根材が葺かれます。
木造住宅では、主に9mmまたは12mmの厚さの構造用合板が使用されます。
昔は、製材を並べた野地板も多くありました。
【屋根構造の基本】③ルーフィング(防水紙)
ルーフィングは、野地板の下に雨漏りしないように敷く防水紙のことです。
ルーフィングは、屋根材の下に使用され、二次防水として重要な役割があります。
ルーフィングの施工品質が屋根全体の防水性能に直結するため、屋根材と同様にとても重要な部材です。
屋根構造の修理が必要な3つの事例を紹介!
屋根構造の修理が必要な代表的な3つの事例をご紹介します。
- 屋根が波打っている
- 軒が下がっている
- 複数箇所から雨漏りしている
次の章からそれぞれについて、詳しく解説していきますね。
【屋根構造の修理が必要な事例】①屋根が波打っている
長い間、屋根をメンテナンスしないと屋根が波打つほど劣化します。
野地板や垂木が水分を含んで腐ってくると、屋根が波打ってきてしまいます。
この状態になると、瓦の雨漏りの修理を行っても、次から次へと新たに雨漏りが始まってしまうため、垂木・野地板から腐っている部分を交換する必要があります。
【屋根構造の修理が必要な事例】②軒が下がっている
垂木に水分が含まれると腐れが始まり、垂木の強度が弱まります。
垂木の強度が弱まると屋根材や積雪などの重みで軒が下がってしまいます。
このようになると、屋根材・野地板をめくって、垂木から交換する修理が必要があります。
【屋根構造の修理が必要な事例】③複数箇所から雨漏りしている
ルーフィングの経年劣化が進むと、その防水性能が低下してしまいます。
ルーフィングが劣化すると、屋根面全体から雨水が浸入し、あちこちから雨漏りするようになり、野地板の交換・ルーフィングの張り替えが必要となります。
【まとめ】屋根の内部構造を知っておくと修理のときに役立ちます
屋根・建築用語は聞きなれない言葉が多いので、業者と話すときは、少し勉強しておいた方がいいです。
屋根の下地構造には、主要な3つの部材があります。
- 垂木(たるき)
- 野地板(のじいた)
- ルーフィング(防水紙)
これらは、屋根材の下に位置して、屋根材を支える重要な役割を担っています。
木材は、水によって腐朽するので、屋根材やルーフィングをメンテナンスすることで、屋根下地を守ることができます。
屋根の内部構造を知っておくと、メンテナンスを検討するときに役立ちます。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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