軒ゼロってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えします。
「デザイナー住宅で軒ゼロは雨漏りしやすいよ」と工務店さんに言われれました。
Q:軒ゼロってなに? ~Q015~
A:軒の出がないデザインのこと。軒側が250㎜以下、ケラバ・棟側が150㎜以下の軒の出について、軒ゼロという。軒の出を無くすことで、その分室内が広くなるため、地価の高い都市部の狭小地では採用されている。一般的に、雨漏りリスクが高いと言われている。また、デザイン住宅として、郊外でも採用されることもある。
軒の出がないデザインのこと
軒ゼロは防水材料で止水しているため、防水材料の劣化=雨漏りへつながります。
瑕疵保険の調査では、軒の出のある箇所に比べて、軒ゼロ箇所の雨漏り発生確率は5倍と言われています。
そのため、軒の出がある住宅に比べて維持管理費が増加すると言われています。
上の写真は傾斜屋根での軒ゼロ住宅です。
上の写真は、屋根は陸屋根となっていて、外壁上部がパラペット仕様となっている軒ゼロ住宅です。
パラペットの笠木部分は、防水と通気の両立が必要です。
片流れ屋根の軒ゼロ住宅です。
棟部からの雨漏りが多いと言われています。
屋根と壁の取り合い部からの雨漏りが多くなっていますので、設計・施工で十分に留意が必要です。
ケラバ部においても、防水と通気の両立が必要です。
外壁通気層を小屋裏へ排気する専用の部材も開発されています。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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