安全・安心な平屋の日本瓦一文字葺き屋根を工事中です!序
こんにちは〜。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
現在、屋根工事中の現場をご紹介いたします。
平屋で日本瓦一文字葺きという最近ではめったにお目にかかることのない屋根となっています。
昔の郊外の豪邸で多く見かけたデザインです。
仕上がりの外観は昔ながらの純和風の素晴らしい屋根になると思いますが、中身の仕様は大きく変わっています。
まず第一に、土葺き工法ではなく防水・耐久性に配慮した工法となっています。
●黒く見える防水紙(高級改質アスファルトルーフィング)で雨漏りをシャットアウトします。
●赤丸の縦桟(高さ9㎜)によってできた空間で、瓦から入った雨水は素早く軒先へ排出されます。
●瓦桟木は21×45mmと大きく、材質もヒノキを使用していて、耐久性もバッチリです。
長寿命住宅の屋根にはふさわしい工法になっています。
屋根でもっとも雨漏りしやすい部位である谷部はあらかじめ幅の広い谷板金を設置しています。
第二に、耐震性・耐風性のある工法となっています。
●瓦は全数緊結します。(ホールレス工法)
●棟部は耐震性のある工法(ガイドライン工法)により、のし積・鬼瓦設置を行います。
このように安全・安心な仕様である日本瓦の軒先を高級に見せるデザインとして、一文字葺きがあります。
一文字瓦を1枚1枚摺合せてきれいに納めます。
この部分は瓦職人さんの腕の見せ所となります。
さらに、このようなすがる部のある屋根形状でしたので、登り・桁行の両方向とも屋根の大きさを瓦の寸法に合わせていただきました。
屋根全体の瓦割の図面を作成して、大工さんに屋根をその寸法で仕上げてもらうという手間のかかる作業です。
しかし、その分、完成したときにはきれいな瓦屋根となります。
このように高い防水性・耐久性・耐震性・耐風性を持った純和風の屋根の美しさを多くの方に見ていただけるように、この現場の途中経過も随時ご紹介させていただきます。 \(^o^)/
神清からのお願い
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