雨漏り調査事例 屋根と壁の取り合い部
雨漏り調査の事例として、屋根と壁の取り合い部から浸入して、その下のサッシ上からの漏水事例をご紹介いたします。 (高浜にて)
築9年の木造住宅・2階建て、瓦屋根・モルタル外壁の現場でした。
赤丸のサッシ上部のねじから漏水でした。
新築当初は、台風時に発生した現象だったのですが、最近は風のない長雨でも雨漏りしました。
この部分は、屋根との境を伝わる雨と真上の壁に雨掛かりしたものが合流します。(青矢印)そのため、もっとも雨漏りしやすい箇所の一つです。
小屋裏から内壁・壁止まり部を確認しましたが、雨水浸入はありませんでした。
また、施工中の写真や小屋裏内から確認しましたが、ゴムアスルーフィングの捨て貼りや屋根と壁の取り合いの捨て水切りはしっかり施工されていて、その部分から小屋裏側には浸入していませんでした。
赤外線熱画像を撮影してみますとサッシ上部と屋根の取り合い部のモルタル外壁に水分が影響を与えている温度差が見られました。
その上部には、特別温度変化を示すところはありませんでした。
わかりにくいのですが、青丸に囲まれた部分にモルタルのヘアークラックがありました。
★雨水浸入ルート★
①屋根と壁の取り合い部で雨が集中する。壁の上部に、軒の出がないため、壁への雨掛かりが多い。
②モルタルのヘアークラックから雨水が透湿防水シートまでは浸入する。
③サッシ上のモルタル内部に雨水が滞留し、サッシフィンと透湿防水シートを両面テープで留めている部分の弱点部から室内側に浸入して、サッシビス穴から滴下する。
納まりや施工で、あきらかなミスはありませんでした。
雨水の集中する場所の下部に、サッシなどの開口部を設けないなどの配慮が必要です。 (#⌒∇⌒#)ゞ
専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。
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