目次
- ハウスメーカーの外壁塗装はなぜ高い?費用の仕組みを解説
- ハウスメーカーの外壁塗装と雨漏りの関係性は?
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因6つ
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因①外壁の継ぎ目の劣化
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因②窓枠の劣化
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因③外壁材のゆがみや変形
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因④外壁内の雨水の出口を塞いでしまう施工不良
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因⑤外壁材を固定する釘の劣化
- ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因⑥水切り金具の劣化
- ハウスメーカーの外壁塗装前に雨漏り調査を行うべき理由
- 【まとめ】ハウスメーカーの外壁塗装は美観向上、雨漏りしているなら調査から。
ハウスメーカーの外壁塗装はなぜ高い?費用の仕組みを解説
ハウスメーカーの外壁塗装はなぜ高いのかについて、費用の仕組みを解説します。
ハウスメーカーの外壁塗装は、一般的な塗装業者に比べて費用が高い傾向があります。
ハウスメーカーによっても違いますが、一般的には30%程度から高いハウスメーカーでは2倍程度高いこともあります。
ハウスメーカーが高い理由としては以下となります。
- 下請けの塗装業者の外壁塗装費にハウスメーカーの営業経費が加算される
- ハウスメーカー独自の高耐久な高級塗料を使用するので、塗料代が高い
- ハウスメーカーの延長保証が入るので、その分割高となる
- ハウスメーカーと全く同じ仕様・保証は一般の塗装業者ではできないので、相見積もりしても比較しにくい
ハウスメーカーは家を建てたときの信頼関係があるため、割高でも安心を提供する仕組みが成り立つため、高品質な外壁塗装で差別化を図っているようです。
ハウスメーカーの外壁塗装と雨漏りの関係性は?
ハウスメーカーの外壁塗装と雨漏りの関係性を解説します。
基本的に「外壁塗装」と雨漏りの関係性は低いとお考えください。
外壁塗装の効果は美観向上がメインです。
外壁と雨漏りの関係では、外壁材の施工不良やシール材の劣化の方が影響が大きいです。
つまり、外壁塗装時に併せて行われることが多い、シーリング工事の方が雨漏りとの関係性は高いです。
高耐久・高機能な外壁塗装よりも、高耐久・高品質なシーリング工事の方が雨漏りを長期間防ぐことにつながります。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因6つ
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因について解説します。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因は以下の6つです。
- 外壁の継ぎ目(目地)が古くなり機能低下
- 窓枠(サッシ枠)の劣化
- 外壁材のゆがみや変形
- 外壁内の雨水の出口を塞いでしまう施工不良
- 外壁材を固定する釘の劣化
- 水切り金具の劣化
次の章からそれぞれについて詳しく解説していきます。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因①外壁の継ぎ目の劣化
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因①外壁の継ぎ目の劣化について解説します。
塗装後に雨漏りが発生する原因として外壁の目地の劣化があります。
窯業系サイディングの目地シーリング材は経年劣化で痩せやひび割れが起こり、その隙間から雨水が大量にサイディング裏面へ浸入するようになります。
サイディング裏面へ少量の雨水なら壁内の防水シートで雨漏りを防いでいても、大量に雨水が浸入すると雨漏りが発生します。
シーリング材の寿命は日当たりに影響を受けますが、一般的には5~10年程度と言われています。
雨漏りには外壁塗装よりシーリング修理が効果的となります。
シーリングについて「シーリングってなに? 屋根の用語・Q&A」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因②窓枠の劣化
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因②窓枠の劣化について解説します。
窓の周辺はシーリング材で外壁材との隙間を塞いでいますが、シーリング材が劣化するとその隙間から雨水が浸入する可能性があります。
また、窓枠自体は縦・横の枠の接点にパッキンが入っており、そのパッキンで止水しています。
経年で、パッキンが劣化することもあり、窓枠のコーナー部から雨漏りすることがあります。
窓枠は外壁塗装では触らない所なので、注意が必要です。
サッシ枠からの浸水について「雨漏りの原因は?サッシ上部の浸水でチェックすべき5つの項目!」の記事で詳しく解説しています。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因③外壁材のゆがみや変形
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因③外壁材のゆがみや変形について解説します。
外壁塗装で表面がきれいになったとしても外壁材にヒビ割れ、反りや変形などがある場合は、雨漏りが起こってしまうこともあります。
窯業系サイディングの反り、変形、割れなどで生じた隙間を塗装だけで埋めることは難しいです。
モルタル外壁のヒビ割れは経年で成長・動くことがあるので、塗装だけでは厳しいです。
外壁材のヒビ割れ、反りや変形した部分は、雨水が大量に外壁材の裏面へ浸入しやすくなるため、防水シートを突破されて雨漏りしてしまいます。
外壁材の歪みや変形、ヒビ割れに対しては、塗装ではなく別の対策が必要となります。
外壁材の歪みや変形、ヒビ割れには塗装ではなく、シーリング補修や外壁材の張替え、カバー工法などの対策を検討しましょう。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因④外壁内の雨水の出口を塞いでしまう施工不良
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因④外壁内の雨水の出口を塞いでしまう施工不良について解説します。
窯業系サイディングなどの外壁材は通気構造となっており、強風雨で外壁内に雨水が入っても外壁材の下端から雨水が排水される仕組みとなっています。
しかし、塗装時に誤って排水の出口をふさいでしまうと外壁材の裏面へ浸入した雨水が排水されず、室内側へ浸入して雨漏りが発生してしまうことがあります。
塗装職人さんにとっては、外壁材の構造は専門外となるため、雨漏りさせないようにわざわざ隙間を埋めてしまうことも少なからずあるようです。
塗装するまでは雨漏りしなかったのに、塗装してから雨漏りするようになった場合は、意外とこのパターンの可能性もありますのでご注意ください。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因⑤外壁材を固定する釘の劣化
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因⑤外壁材を固定する釘の劣化について解説します。
外壁塗装後に雨漏りが発生する原因として外壁材を固定する釘の腐食があります。
外壁材を固定するための釘が経年劣化によってサビると膨張するため、外壁材のヒビ割れが発生し、そこから雨水が裏面へ浸入します。
また、釘が抜けて浮くことで雨水が釘を伝わり、下地へ浸入するようになります。
これらの釘の劣化による雨水浸入が雨漏りにつながることがあります。
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏りの主な原因⑥水切り金具の劣化
ハウスメーカーの外壁塗装で起こる雨漏り原因⑥水切り金具の劣化について解説します。
水切り金具とは外壁材の部材同士の隙間から雨水が外壁材の裏面に入らないように隙間を塞ぎ、雨水を外へ流すために取り付けられている金属部品のことです。
建物には違う部材同士が接合する取り合いと呼ばれる部分があります。
その取り合い部にも雨水が浸入しないように水切り金具が設けられています。
水切り金具が劣化することで孔が開いたり、変形したりして隙間が生じると雨漏りにつながることがあります。
また、水切り金具のつなぎ目などはシーリング材で止水するのですが、シーリング材が劣化するとそのつなぎ目から雨水が浸入することもあります。
ハウスメーカーの外壁塗装前に雨漏り調査を行うべき理由
ハウスメーカーの外壁塗装前に雨漏り調査を行うべき理由について解説します。
すでに雨漏りしている場合、建物全体を外壁塗装すれば雨漏りが止まると提案されることが多いです。
外壁塗装は美観向上が目的であると説明していますが、中々、理解してもらえないのです。
雨漏り修理業者にとって、雨漏り補修と外壁塗装は全く別物です。
雨漏りしている場合は、まずは雨漏り調査を行ってください。
雨漏り調査で原因を把握してから、雨漏り修理方法を検討しましょう。
雨漏り修理方法を検討する上で、併せて、外壁メンテナンスを行った方が効率的となれば、外壁塗装を検討することがオススメの手順となります。
ハウスメーカーが雨漏り修理で外壁塗装した場合、雨漏りが止まらなければ逃げることなく、雨漏りが止まるまで対応してもらえると思いますが、雨漏りが続いている間のストレスはかなり大きいです。
手順としては雨漏り調査後に、雨漏り修理・外壁塗装が王道ですので、外壁塗装を先にすすめられた場合はご注意ください。
雨漏り調査について「雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!」の記事で詳しく解説しています。
【まとめ】ハウスメーカーの外壁塗装は美観向上、雨漏りしているなら調査から。
ハウスメーカーの外壁塗装は一般の塗装業者に比べて、かなり割高となります。
高耐久と安心で差別化していますが、外壁塗装と雨漏りの関係性は低いです。
美観にこだわらないのであれば、コストパフォーマンスが高い一般の塗装業者でもありだと思います。
また、雨漏りしているなら外壁塗装の前に雨漏り調査を行いましょう。
雨漏り修理を優先して、外壁塗装をメンテナンスとして検討することがオススメです。
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