こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
屋根において結露が発生する概念図をご紹介いたします。
住宅の耐久性を考える上で、雨漏り以上に注意しなければならないのが結露発生です。
結露は自然現象なのですが、理科・グラフのイメージもあり、苦手な人が多いと思います。
そこで、屋根で発生する現象面をまとめました。
細かく分けますと8か所で発生する可能性があります。
概念図により、その8か所を示します。
<pcolor=”#ff0000″ >★屋根で結露が発生するリスクのある箇所★
①屋根材の表面
冬季、放射冷却により屋根材の表面に発生する露(つゆ)や霜(しも)は結露現象です。
②屋根材の室内側でルーフィングの外側
夏型結露により屋根材とルーフィング(外側)の間で結露が発生します。
③ルーフィングの室内側で野地合板の外側
ルーフィング(内側)と野地合板の間で結露が発生します。
ルーフィングをめくってみますと野地合板の外表面が結露水で濡れています。
④野地合板の室内側(小屋裏側)
冬季、野地合板の室内側で結露が発生します。
⑤野地合板を留めるクギの頭部
夏型結露により、野地合板を留めているクギの頭部で結露が発生します。
⑥野地合板と垂木の間のクギのまわり
上写真は野地合板の小屋裏側です。
野地合板を垂木に留めているクギが野地合板と垂木の間で結露してできた黒染みです。(冬季)
⑦屋根材を留めるクギの頭部
夏型結露により、スレート屋根材とスレート屋根材の重なり部の中にあるクギの頭で結露が発生します。
⑧屋根材を留めるクギの小屋裏に突き出た部分
冬季、屋根材を留めるクギの小屋裏に突き出た部分で結露が発生します。
上記、8か所の屋根部位
において、結露発生のリスクがあります。
外気環境、時間帯、小屋裏空間、野地合板、ルーフィング、クギ、屋根材、構法などの各種組み合わせにより、リスクの大小が異なります。
次回、それぞれの結露について詳しくご紹介いたします。 (#⌒∇⌒#)ゞ
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