図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「工場のスレート屋根はどこから雨漏りするの?」と工場の管理者の方から質問をいただきました。
Q:工場のスレート屋根から雨漏りするのはなぜ? ~Q081~
A:スレート屋根は築年数(築20年~)が古くなっている。雨漏りする場所としてはスレートのひび割れ・付属設備から・壁と屋根との取り合い部・内樋などから。経年劣化で隙間が発生して、そこから工場内へ雨漏りする。
波形(大波)スレートの谷部にひび割れが発生すると確実に雨漏りします。
大波スレートのJIS規格が1964年(53年前)、1974年(43年前)、1977年(40年前)と3回改訂され、その都度、曲げ強度の基準が向上しました。
1977年以降の屋根は比較的割れが少ないのですが、それより前は劣化が進行していると言われています。
ひび割れはシーリングやポリカ波板のカバー工法、スレート波板の交換などで部分補修することが多いです。
屋根に設置されている付属設備の取合い部からの雨漏りもあります。
面積が大きくなりますと雨仕舞のカバー板金をつないで施工されているため、経年劣化による隙間が発生し、雨漏りの入り口となります。
1階の屋根と2階の壁との取り合い部からの雨漏りがあります。
波形の隙間を埋めるために樹脂製の面戸が施工されていますが、面戸がずれることで隙間が発生して、強風雨などで雨漏りします。
内樋が設置されている工場も多くあります。
内樋にごみが詰まって、排水の妨げとなりオーバーフローすることや、内樋(金属製)が腐食して孔が開くことにより雨漏りすることもあります。
スレート工場の雨漏りは全体をメンテナンスするには、費用が高額となる場合が多いので、部分補修で対応することが多いですね。
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