こんにちは〜。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
先日、屋根・壁メーカーの工場見学に行きました。
そこのショールームでは壁の施工について、推奨ポイントが展示してありました。
不具合事例とともに、施工者には、わかりやすい素晴らしい展示でした。
①通気構法(縦張り)・防水テープ施工
雨漏り事故が多い窓廻りの注意ポイントです。
横胴縁の隙間なし施工による漏水事例です。
強風雨時、サイディングから雨水浸入します。
横胴縁に隙間があれば、そこから下に流れ、サイディングから排水できるので、雨漏りリスクはかなり低下します。
この事例のように、横胴縁に隙間がないと胴縁上部に滞留します。
胴縁には、釘が留め付けあるため、そこから防水シート内に浸入して雨漏りになったものです。
正しい施工事例です。
胴縁の隙間は30mm以上と規定されています。
さらに、湿気の排湿にとって有効な通気層と考えるとこの隙間はとても大事になります。
住宅の雨漏り事故でもっとも多いのは、窓廻りです。
ここの施工ポイントは、黒い両面テープと白い透湿防水シートとの密着状態と周辺の胴縁の隙間です。
住宅上部から流下した雨水が窓上部に滞留します。
その滞留水はサッシの横側にまわって、排水されます。
そこの両面テープと透湿防水シートにわずかな隙間があると室内側への漏水となります。
ここは大変重要な部位なので、実物の施工展示は貴重ですね。
②土台水切りからの漏水
基礎上部の水切りと防水シートの取り合い部です。
強風雨により、土台水切りと透湿防水シートの下端部の隙間から浸入した事故事例です。
この部分を両面テープで張り合わせすることで、漏水を防ぐことができます。
不具合事例とその改善仕様を見せる架台は有効ですね。
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