工事の概要
台風被害 フラット屋根・パラペット部の瓦が飛散⇒部分修理
工期:3日間
築年数:約30年
台風被害修理 屋上のパラペット部・瓦が飛散 部分補修
台風により、3階建ての屋上のパラペット部の棟瓦が飛散しました。
パラペット部の瓦の平部は飛散しなかったのですが、棟部の冠瓦・のし瓦・しっくいなどが部分的に脱落しました。
パラペット部の平瓦は、脱落をしないようにしっかりと固定されている場合が多いです。
昔の棟部は、冠瓦がくぎ留めされていました。
そのくぎから伝わった雨がくぎ周辺の木を劣化させたために、冠瓦が飛散しているようです。
現在の工法は、対策として、いくつか変更されています。
●くぎ留め⇒ビス留め
●パッキン無し⇒パッキン付きビス
●木材を劣化しにくい樹種としています。
●木材の上に、透湿ルーフィングを引いて、ビス周辺の木材の劣化を防いでいます。
●葺き土+しっくい⇒なんばんしっくい
瓦は材料としては、耐久性があります。
留め付けをしっかりすることで、屋根全体も長寿命化します!
工事の内容を簡単にご紹介します!
工事の内容
工事前
台風により、3階建ての屋上パラペット部の瓦が飛散しました。
パラペット部の瓦の中でも、棟部(屋根の頂点)に被害が発生しました。
冠瓦の飛散・のし瓦の脱落・しっくいの脱落という被害が発生しました。
狭い範囲での風の向きが影響したのか、被害は部分的に発生しました。
冠瓦が残っていても、それを留めているくぎは浮いています!
工事中
この建物は、傾斜屋根ではなく、陸屋根(屋上・フラットルーフ)となっています。
フラットな部分には、屋上防水が施されています。
おそらく、2回程度は、防水層の補修をされていると思います。
パラペット部だけ、瓦が施工されていました。
瓦は30年間、メンテナンスなしで維持されていたのですが、
今回、台風被害を受けてしまいました。
瓦の下の防水層は、新築時のシート防水となっています。
飛散した原因
飛散した部分の冠瓦は、パッキンなしのくぎ留めでした。
木材を見てみると、くぎが留まっていた部分が、縦長にき裂が入っています。
くぎから浸入した雨水によって、劣化しています。
脱落したのし瓦を留め付け、その上に葺き土+しっくいの代わりに、なんばんしっくいを使用しています。
葺き土+しっくいのように、2層とならないため、しっくいがはがれることがなくなります。
パラペット部のシート防水はそのままで、その上に、ひのきのたる木を留め付けました。
なんばんしっくい施工後、冠瓦をひのきのたる木にパッキン付きビスで留め付けて、完成となります。
瓦は材としては、長持ちするので、施工状態を点検することで、未然に被害を防ぐことができます。
くぎ浮きなどが発生していましたら、壁や樋、防水などの他のメンテナンスと併せて、瓦の留め付けの補修を行ってください!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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