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台風で水漏れしたときに確認すべき7つのこと
台風で水漏れが発生したときは、突然のことで戸惑います。
しかし、少し大変なものもありますが、自分で原因を探してみることで、簡単にトラブルが解除できることもあります。
台風で水漏れしたときに確認すべきことは、以下の7つです。
- 天井上・小屋裏を確認
- 屋根の状態を確認
- 給水管や排水管を確認
- サッシや窓枠を確認
- 外壁の状態を確認
- 換気扇や換気口を確認
- 屋上を確認
これらを確認することで、水漏れの被害の拡大を防ぐことになりますよ。
【台風による水漏れで確認すべきこと】①天井上・小屋裏を確認
天井上(屋根の場合は小屋裏)を見ることで、原因をしぼり込むことができます。
天井上が屋根の場合は、小屋裏点検口や押し入れの上に侵入口が設置されている家が多く、そこからのぞくことができます。
水漏れが天井上から来ているのか、確認することで、原因が屋根なのか、それ以外なのか、判断する材料となります。
また、1階と2階の間の天井は、点検口がほとんど設置されていません。
どうしてもわからない雨漏りの場合、点検口を設置しておくことことで、雨漏りの浸入経路の特定に役立ちます。
マンションの場合は、水漏れの原因が雨漏りではなく上階からの水漏れや配管からの水漏れの可能性もあります。
天井上の侵入口に関して、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【台風による水漏れで確認すべきこと】②屋根の状態を確認
屋根材が台風による強風で飛ばされたり、壊されたりしていないかを確認することが必要です。
特に見ておくべきポイントは、「スレートの割れ」「瓦のズレ・飛散」「トタン・金属屋根の飛散」「漆喰のはがれ」「雨どいの割れ・変形」などです。
これらの症状が発生していたら、火災保険の風水害特約の申請を検討しましょう!
屋根の上に登ることは危険ですので、離れて屋根を見渡せる場所から双眼鏡で確認したり、デジカメ・スマホなどで写真を撮影して、確認してください。
瓦や屋根材の破片や屋根の端部・棟部に使用されている金属板が、家の周辺に落ちていないかを確認されることをおススメします。
お隣の敷地にまで、飛散していることがときどきあり、ご近所トラブルにならないように注意してくださいね。
屋根からの雨漏りは、屋根材だけではなく、その下の防水シートの穴開きが最終的な原因となります。
屋根材が飛散していなくても、水漏れしている場合は、屋根専門の雨漏り修理業者に調査の依頼をしましょう!
【台風による水漏れで確認すべきこと】③給水管・排水管を確認
屋根や外壁、バルコニーなどの外部に面していないところから水漏れしている場合、トイレや手洗い場の給水管・排水管から、水が漏れている可能性があります。
近くにトイレ、手洗い場、台所のシンクなどがあるか、考えてみてください。
ある場合は、排水管の水漏れの原因となり排水パイプの劣化、下水の詰まり、排水管パイプの取り付け不良等も考えられます。
水を使うことで、水漏れがひどくなるか、確認してください。
また、近くにお湯が出る蛇口がある場合、給水管のパッキンの熱劣化の可能性もあります。
家中の蛇口を閉めた状態で、水道メーターが動いているか、確認してください。
給水管・排水管に問題がありそうな場合は、台風には関係がないので、地元の水道屋さんに修理依頼しましょう!
台風による水漏れで確認すべきこと】④サッシや窓枠を確認
普段なら排水できるサッシ本体に溜まった雨水が、台風の大雨で排水されない場合があります。
サッシの引き違いは構造上雨漏りしやすく、水漏れの原因になります。
また、とくに、古いサッシはゴムパッキンが劣化していることもあり、台風での水漏れが発生しやすいです。
窓枠と壁の隙間を塞いでいるゴムのような素材でできたコーキングは経年劣化でヒビ割れ・き裂・はがれが発生します。(寿命は10年程度です。)
窓枠からの水漏れは、サッシまわりのコーキングの劣化や外壁のヒビ割れが原因の場合がああります。
サッシまわりの雨漏りについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【台風による水漏れで確認すべきこと】⑤外壁の状態を確認
外壁にヒビ割れ・き裂が入っているところから雨水が浸入して、水漏れしてしまうことがあります。
普段気づかない外壁のヒビや、サイディングボードのつなぎ目のコーキングが劣化の有無を確認しましょう!
このような外壁の隙間から、普段は水漏れがなくても、台風のような大雨や暴風では雨漏りしてしまい、水漏れの原因となることが多々あります。
外壁の塗装が劣化している目安としては、外壁を指でこすってみて、白い粉のようなものが付く場合は、チョーキングと呼ばれる劣化現象が発生しているので、メンテナンスをお考えください。
塗装の劣化は水漏れとは、直接関係ありませんが、サイディングボードが水を吸いやすくなるため、サイディング自体のそりなどの変形に影響を与えます。
台風による水漏れが発生した場合は、外壁にヒビ割れ・き裂などの隙間の有無を確認することが先決です。
【台風による水漏れで確認すべきこと】⑥換気扇や換気口を確認
換気扇や換気口のフードが劣化し、台風による雨水が浸入している可能性があります。
また換気扇のダクトは結露しやすいため、水漏れだと勘違いされることもありますので、ご注意ください。
排気口や給気口の蓋の役割であるベントキャップが劣化して、蓋の役割を果たしておらず、強風雨で雨水の浸入をゆるし、水漏れの原因となる場合があります。
換気扇や換気口からの水漏れの場合、内部からの浸水か、換気扇や換気口周辺の外壁のヒビ割れやつなぎ目のコーキングの劣化部などの外部からの浸水を見極めるとスムーズに修理依頼できます。
内部の場合は、設備屋さんで、外部の場合は、外壁屋さんとなります。
換気扇・換気口からの雨漏りに関して、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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【台風による水漏れで確認すべきこと】⑦屋上を確認
屋上やバルコニーの排水口から水漏れする場合があります。
とくに、台風で大量の水漏れが発生した場合、排水口を確認してみましょう!
排水口のゴミ詰まりや排水口の劣化によるヒビ割れが見つかる可能性があります。
屋上やバルコニーの防水層が劣化して、ふくれ・ひび割れ・き裂等が発生していると雨漏りの浸入口の可能性があります。
台風による水漏れか普段からの水漏れかを把握しておこう
水漏れを確認した場合は、台風が原因なのか、全く関係のない水漏れなのかを把握しておく必要があります。
台風に関係のない水漏れであれば、屋根や配管の劣化等が原因で、早急にリフォームや修理を行いましょう。
台風に関係がある場合でも、水漏れはほかっておけないので、原因を把握するため、雨漏り調査をしましょうね。
また、台風に関係する水漏れは、火災保険の風水害特約に該当する場合もありますので、しっかり調べましょう!
原因がわからないからと言って、そのままほかっておくと水漏れで建物の構造体に影響が出たり、カビやシロアリが発生するリスクが高くなります。
さらに、原因がわからないまま、自分でDIYするとかえって、水漏れを悪化させることもあります。
迷わず、雨漏り修理業者に依頼しましょう!
雨漏りの原因がわからない方はこちらの記事をご覧ください。
まとめ:台風で水漏れしたときは早期に原因の把握が必要!
今回は、台風で水漏れしたときに確認すべきことについて解説しました。
台風で突然に水漏れしたときは、慌ててしまいますが、この記事を参考にして確認すべきところを落ち着いて確認することが大切です。
確認すべきことは、7つありました。
- 天井上・小屋裏を確認
- 屋根の状態を確認
- 給水管や排水管を確認
- サッシや窓枠を確認
- 外壁の状態を確認
- 換気扇や換気口を確認
- 屋上を確認
7つのことを確認すれば、水漏れの原因を把握できる可能性が高いです。
原因がわかれば、火災保険の活用を検討したり、自分で応急処置したりして、あわてずに雨漏り修理を依頼できますので、ひとつひとつ入念に確認することが大切です。
どうしてもわからない場合、被害が大きくなる前に専門業者に早めに依頼して解決してもらうようにしましょう。
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