【新築を建てる前に】結露は窓ガラスやコーヒグラスだけじゃない。意外と怖い住宅の湿気・結露の話。

【雨漏りより怖い】住宅の結露とそのNGゾーンをまとめました!!

住宅の湿気・結露(けつろ)のお話・・・

結露と聞くとなんとなく、良くないイメージはある。

しかし、何か、理科のようなイメージもあり、わからないのでパスって方も多いのでは?

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冬に家の窓ガラスの内側が濡れる時、喫茶店のアイスコーヒーのグラスの外側が濡れる時、結露っていいますよね・・・

水滴が付いて濡れた状態のことですね!?

でも、水はどこから来たのかな???

外からガラスを通過して来たのかな?

このことを考えると夜も眠れなくなってしまいます!って感じですね。

でも、窓ガラス、グラスであれば結露で濡れても被害がないので、OK~!

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しかし、住宅における結露は、OK~!のものばかりではないのです。

そこで、なるべくわかりやすく結露について話をします。

仮に、話がわからなくても、やってはいけないNG!!について、わかるようにまとめてみます。

 

そもそも結露とは?

(わからないな~と思う人は飛ばしてもらってもいいですよ~!)

目には見えないけど、空気中には多かれ少なかれ、湿気・水蒸気が含まれている。

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その空気中に含まれる湿気・水蒸気の量を湿度と呼んでいる。

湿度って言葉自体は、朝の天気予報でも耳にしますね。

自分でも、「冬は湿度が低く乾燥しているので、乾燥肌に注意しよう!」って、使っている。

これは、「冬は空気中の湿気・水蒸気の量が少なく、お肌の水分が乾燥しやすくなるので、乾燥肌に注意しよう!」ってことですね。

梅雨時期では、「湿度が高くて、体がなんかベタベタする」とも。

ここまでで、湿度/目には見えないものだけど、空気中に湿気・水蒸気が含まれていることは何となくわかった気になってください。

次に、コップに水を入れていくと、あるところでコップからあふれてしまう。

同じイメージで、空気中の湿気・水蒸気があまりに多くなると、あるところで目に見える水滴となってでてくる。

これが結露であり、このときが湿度100%の状態である。

最後にもう1つ、空気中に入ることができる湿気・水蒸気の量(コップの大きさ)は温度と関係がある。

暖かい空気にはたくさんの水蒸気が入る。(コップが大きい)

冷たい空気には少しの水蒸気しか入らない。(コップが小さい)

暖かい部屋の中に、氷の入った冷たいグラスを持っていくとグラスの外側に水滴ができる。

暖かい部屋には、水蒸気が入っている暖かい空気がある。

グラスに接している空気は冷やされ、その空気に入ることができる水蒸気の量は少なくなる(コップが小さくなる)ため、その空気から水蒸気があふれて、グラスの表面に水滴となってあらわれる。

これが氷の入っているグラス表面での結露のしくみ。

つまり、結露とは、水蒸気含んでいる暖かい空気が冷たいものに触れるとその表面で水滴となることです。

なんとなくのイメージでいいので、これが結露と思ってください。

住宅で結露する場所はどこ?

それでは、住宅で結露する場所を考えてみよう!

・窓ガラス

・サッシ廻り(サッシ枠や額縁)

・断熱性の低い外壁の室内表面

・押入れのふとんの裏側

・家具のうしろ

・部屋の隅っこ

これらで発生する結露は、専門的な言い方をすると表面結露と呼ばれているもので、

冬の寒い日に暖房した部屋で発生した水蒸気が冷たい窓ガラスや断熱の悪い外壁の室内側表面に発生する結露のことです。

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ネットなので出ている一般的な住宅の結露の話は、この表面結露についての話がほとんど。

結露はなぜだめなの?

なぜ結露を問題にするのでしょうか?

一番よく見かけるアルミサッシの結露は、結露水がサッシ下部から外部に排水されるようになっているため、あまり問題ではないのです。(気になりますけど)

むしろ、サッシで結露することにより、室内の水分を減らすことになり、他の場所への結露を防止する除湿(湿気を減らす)の役割をしている。

だめなのは、その他の部分の結露であり、それらは住まい手に害を及ぼすからです。

具体的な例として、5つの害を。

①家具や扉・引き戸が濡れて膨らむ。

②カーテンが濡れて汚れる。

③床が結露水で滑りやすくなる。

④長期間続くとカビが発生する。

  カビは生長すると大量の胞子を飛散させる。

  その胞子は喘息、アレルギー、肝硬変など疾病の原因となる。

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⑤長時間続くとダニも生息する。

   喘息、鼻炎、結膜炎などの原因となる。

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特に、カビとダニは住まい手の健康被害を引き起こすので、問題視されている・・・

 

結露する住宅は欠陥住宅なの?

それはいちがいには言えないのです。

雨漏りは明確に建築側の責任となっている。

しかし、結露は住まい方にも大きく影響されるので、建築側の責任とはなっていない・グレーな部分となっている。

わかりやすいように先日伺ったお宅の話を少しだけ。

雨漏り調査で訪れた現場が実は結露だったんです・・・

築年数が経過しているので、窓ガラスは断熱性能の低い単ガラス。

寒いので、お施主さんはエアコンを30℃に設定。

乾燥して喉が痛くなるので、加湿器2台を設置というお宅。

窓ガラスに大量の水滴が付着しているけど雨漏り?なんとかならないか?という話でした。

説明を受けたときに、思わず、「加湿器ではなくて、除湿器ですよね?」と言ってしまいました。

住宅の断熱性能が低いという問題もありますが、結露で困っているのに、加湿器2台使用する住まい方にも問題がありますよね。

こういう話があるので、結露は建築側だけの責任ではない・グレーな部分になります。

 

結露を発生させやすい住まい方は?

室内に湿気を増加させる行動

室内に湿気を増加させる行動はいくつかあります。

1)室内で洗濯物を干す

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2)水槽や植物を部屋に置く

3)浴室の戸を開け放しにする

4)開放型暖房器(石油ストーブ・ガスストーブ・ファンヒーターなど)の使用

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5)加湿器を使用する

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6)24時間換気装置の意図的な運転停止

これらは結露で困っているなら、やってはいけない行動である。

結露防止の為に行うできこと

それでは、結露を防ぐためには・・・

1)湿度の目安・・・40~60%程度

  70%を超えるとカビが育ちやすい環境と言われています。

2)結露防止の原則

 a.湿気を出さない

 b.換気の促進

 c.空気の流通をよくする

 d.室温を適温に保つ

3)季節ごとに気をつけること

a.冬には特に湿気の発生を減らす

b.クーラーは冷やしすぎに注意

c.梅雨期には換気や除湿を

4)設備機器の上手な選び方と使い方

5)24時間換気の利用

住まい方を変えることで室内の結露を減らし、健康な生活を実現しましょう!

 

前段が長くなりましたが、

 

ここからが本題の「意外と怖い結露の話」です。

実はもっと怖い結露がある

室内の結露ではない、もっと怖い結露があります。

その発生場所は?

外壁の中

床下

屋根 

これらは住んでいても見えなくて気がつかない場所。

建物の内部で発生する結露ということで、専門的には、内部結露と呼ばれています。

なぜ怖いの?

住まい手には進行度合いがわからない(見えない)

結露の水分により、木材がくさる 

シロアリが活動しやすい環境となる

 住宅の主要材料である柱、壁、屋根、基礎などの木材を腐らせる、シロアリに食べられるなど、住宅の耐久性・強度を著しく低下させてしまうからです。

つまり、地震に弱い住宅となるからです。

阪神大震災でもシロアリやくされが原因で、倒壊した建物がかなり多かったです。

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内部結露が発生していると住宅の資産価値は大幅に減少します。

ちなみに中古住宅売買における住宅調査でも、雨漏り、結露、腐朽、シロアリの有無をもっとも注意深く調べています。

 

実際の内部結露による被害事例

それでは、実際の事例を少しだけ・・・

壁内の結露被害

最近の外壁は外側は外壁材、内側もボード、その中に断熱材となっている構造なため、壁内を見ることはできない仕組み。

気付いたときには、家の強さに関わる柱などがやられてしまう。

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床下の結露被害

床下の結露被害は新築で床下がかび臭いということで発覚。

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大量の結露が地面とシートの間で発生。

床下には、なめくじも大量に発生していた。

床下換気は十分に行われていたが、土間からの湿気が著しい事例。

屋根の結露被害

屋根面で断熱する仕様での結露事例。

晴れているのに、室内に雨漏り?

原因がわからない?と、屋根材を剥がして初めて発覚。

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常時、結露していたようで野地がくさっている。

これらのように内部結露は点検することができず、何か不具合が出た時には、大きな被害・補修費用となることが多い。

大変、怖い結露である。

 

内部結露防止対策は?

窓ガラスのような表面結露とは異なり、内部結露は住まい方よりも建築側の対策が必要となります。

今後、高断熱・高気密住宅(断熱性が高く、省エネの住宅)が義務化され、普及していきます。

すると、室内の温度差は小さくなるので、表面結露は解消されます。

一方で正しい設計・施工を行わなければ、今まで以上に、内部結露が発生するリスクが高くなります。

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イメージだけいいのですが、屋根・壁の断熱材をはさんだ狭い空間で、温度差ができるから湿気をコントロールしないといけないのです。

住まい手にとっては、むずかしい内容の話ですね。

ここで知っておいてほしいのは、

「内部結露防止対策が重要だと聞いたことがあるけど、この家は大丈夫ですか?」と建築側に質問してみるといいかも。

明確に「大丈夫ですよ」と説明してもらえるところは安心。

(実際は、細かく説明されてもむずかしくてわからない・・・)

温暖地域などでは、高断熱・高気密が得意ではない工務店さんもいるので、見極める質問になりますよ~。

以下、対策を簡単にまとめます。

しっかり考慮された設計にしてもらう

建築・リフォーム時、内部結露に対して、安全側での設計としてもらう。

 高断熱・高気密に関して、「断熱性、省エネルギー性だけではなく、木材がくさらないように設計にしてくださいね~」という。

正しい施工をしてもらう

高断熱・高気密の仕様となるにつれ、防湿層、断熱材、通気、換気などに関連したそれぞれの施工がミスなく、正しく行われることが必要となっている。

「家が長持ちするように、丁寧にお願いしますね~」と現場監督さんにお願いしておく。

 

雨漏りを防ぐ仕様を選ぶ

高気密・高断熱の仕様となると、一度、屋根・壁に浸入した水分は排湿することが困難になる。

屋根・壁は通気構造として、外部からの雨漏りを防ぐことが必要である。

「屋根・壁は通気にしてくださいね~」と最初に要望する。

住まい方を気をつける

室内が高湿となる屋根・壁・床下へも湿気の流入が多くなるので、表面結露を防ぐことと同じような住まい方が求められる。

 

「湿気を出さない」・「換気の促進」・「空気の流通をよくする」・「室温を適温に保つ」の4つの大原則を守って生活する。

 

まとめ

住宅の室内表面で起きる結露(表面結露)は健康被害をもたらすので、住まい方も含めた結露防止対策が必要である。

もう1つの結露として、住宅の構造体(屋根・壁・床下)の中で起きる結露(内部結露)は建物の強度・耐久性に甚大な被害をもたらす。

内部結露による劣化は、住宅の資産価値低下につながるため、住まい手・建築側の両方での対策が必要である。

新築時、住まい手が「内部結露の対策がされているか?」質問することも対策の1つとなる。

住宅の結露に対するNGなこと!

 ・浴室の戸を開け放しにする

 ・開放型暖房器(石油ストーブ・ガスストーブ・ファンヒーターなど)の使用

 ・24時間換気装置の意図的な運転停止

 ・屋根・外壁・床下の仕様

   高断熱・高気密ではない

   通気・換気構造ではない

   防湿層を正しく施工しない

 

詳しくは、お問い合わせください。

お問い合わせはこちら

 

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