目次
長寿命な屋根は流し桟工法がおすすめです!
こんにちは~。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
長寿命住宅に対応する屋根として、瓦屋根の流し桟工法(通気構法)があります。
イニシャルコストよりも、ランニングコスト低減を重視して、防水性と耐久性の向上を目的とした工法(通気構法)です。
上の図は、流し桟工法の断面図です。
野地板の上に流し桟があり、その上に瓦桟木、瓦となります。
流し桟木が入ることにより、瓦桟木と野地板の間に空間ができます。
瓦を留める釘・ビスの長さは瓦桟木を貫通するまでの長さになっています。
つまり、屋根材を留める釘・ビスでは、ルーフィング(下葺材)に孔を開けない工法となっています。
1つの屋根でなんと、ルーフィングに開く数千個の孔を削減できます。
★推奨ポイント★
①ルーフィング(下葺材)に孔を開けないため、長期に渡って雨漏りのリスクが大幅に軽減します。
②瓦桟木と野地板の空間により、瓦から入った雨を排水できます。
③通気・換気も促進させ、瓦桟木の腐朽劣化を防ぎます。
結果、雨漏り・腐朽のリスクが軽減し、屋根のメンテナンス費を削減できます。
イニシャルコストは若干、上がりますが、維持管理を含めたトータルではローコストとなり、もっとも経済的です。
ここで、多く使用されている化粧スレート屋根と比較してみます。
化粧スレート屋根はどうなってるの?
上の図は化粧スレート屋根の断面図です。
屋根材〜野地板まで空気層がありません。
そのため、昼間の日射、夜間の放射冷却の影響を直接受ける構造になっています。
このスレート屋根の場合、断面図に示したように屋根面の3か所で結露発生リスクがあります。
スレート屋根の3つの結露事例
小屋裏に突き出た釘周りの結露事例
スレート屋根材が放射冷却により温度低下し、その影響で釘も温度低下します。
小屋裏空間との温度差で結露が発生します。
小屋裏・野地合板を高湿化する要因となります。
野地合板を留め付ける釘周りの結露事例
スレート屋根材が日射を受け、急激に温度上昇します。
一方、垂木に留め付けられている釘は温度上昇が遅れ、その釘頭部分は低温となり、結露が発生します。
野地合板を高湿化させる要因となります。
化粧スレートを留め付ける釘周りの結露事例
スレート屋根材が日射を受け、急激に温度上昇します。
一方、スレート屋根材を留め付けている釘は小屋裏温度の影響を受け温度上昇が遅れ、釘頭部分で温度差ができ、結露が発生します。
釘を腐食させ、耐風性能が低下し飛散の恐れがあります。
まとめ:3つの結露リスクのある化粧スレートと比べて、瓦屋根の流し桟工法(通気構法)は長寿命屋根となっています。
メンテナンス費が大幅に低減することにより、ランニングコストだけでなく、イニシャルコストを含めたトータルでもローコストとなり、経済的と言えます。
試算では、35年間で350万円以上、ローコストとなります。
瓦屋根の流し桟工法はコスパが高い工法と言えます!
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。