工事の概要
屋根材:F形三州瓦
棟換気:無⇒アンダーコンポ換気棟設置
価格:約50,000円/個(足場、下地補強抜き)
工期:2日間
築年数:16年 110㎡
屋根の結露対策は棟換気の設置工事を
太陽光パネルを設置して、定期点検で発見されたのですが、野地合板が結露していた現場でした。
屋根が結露している場合、屋根材を葺き替えしても改善されるか、わかりません。
結露の改修工事は、屋根材・ルーフィング・野地合板・小屋裏環境・軒天換気・断熱仕様・防湿仕様などを調査・測定してトータルで考えて、もっとも効果的な対策を実施するように心掛けています。
この現場では棟換気を設置して、屋根・小屋裏の湿気を排出させることを優先しました。
工事の手順
工事前の状態
工事前の屋根の状態です。
冠瓦を取り外し確認しましたが、棟部に換気棟はありません。
1.棟部をめくる
棟換気を設置する部分の垂木、桟瓦、瓦桟木、補強棟金具を取り除きます。
2.棟換気部分の野地板を開口する
ルーフィング、野地合板を切り取り、必要換気孔面積が確保できるように棟換気孔を開口します。
3.アンダーコンポ換気棟を設置する
棟換気孔の上部に、アンダーコンポ換気棟を設置します。
雨水の浸入は防ぎ、空気を換気できる優れものです。
4.桟瓦を復旧する
はじめに取り外した桟瓦、補強棟金具、垂木などを復旧します。
雨漏りしないように、細心の注意を払って復旧させます!
5.冠瓦を復旧する
冠瓦を戻して、棟換気追加工事の完了です!
冠瓦を復旧すると瓦施工状態では、棟換気が設置されているか、わかりません。
しかし、屋根・小屋裏の湿気は棟換気孔を通って、瓦の下から外気へと換気されます。
換気が促進されることで、屋根・小屋裏を乾燥させることができ、木材を結露・腐朽から守ることができます。
また、棟換気だけでは改善されない場合もありますので、設置前後で屋根・小屋裏を測定して、効果を確認することが必要となります。
仮に改善が見られない場合は、さらに、別の対策を行わなければなりませんので、専門家に相談することが重要です!
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