雨漏りしたらどうする?雨漏りの直し方は?5つの応急処置を徹底解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 雨漏りしたらどうするべきか知りたい
  • 雨漏りの直し方を知りたい
  • 雨漏りの修理方法や応急処置の方法を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「雨漏りしたらどうするべきか知りたい」「雨漏りの直し方を知りたい」という方に向けて書かれています。

突然、雨漏りしたときに、まずどんなことをするべきかや、何が大切かなんてなかなかわからないですよね。でも、雨漏りは応急処置など雨漏り直後の対応で大きく被害の状況が変わります。

そこで本記事では、雨漏りしたらどうするべきか詳しく解説していきます。

応急処置の方法や雨漏りの直し方も分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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雨漏りしたらどうする?

雨漏りを発見したら、慌てずに次の2つを行ってください。

  • すぐにできる応急処置を行う
  • 雨漏り業者に連絡する

 

すぐにできる応急処置を行う

雨漏りを止めることは簡単ではないので、被害が拡大しないように応急処置をおこないましょう。

  • バケツで水滴を受ける
  • 窓やサッシからの雨水は雑巾・新聞紙などをおく
  • 家電や布団などの家財にはビニールやゴミ袋をかける

 

天井や壁、サッシから漏れてくる雨水による床・家電・布団などの2次被害を軽減するために身近にあるものを使って簡単な応急処置を行ってください。

雨漏り業者に連絡する

雨が降っているときに、雨漏り調査・修理などはできません。

雨漏り業者でもすぐに雨漏りを止めることはできないのです。

慌てずに、しっかり雨漏りを直してくれそうな業者を選び、その業者に連絡しましょう。

 

雨漏りしたらどうする?すぐに使える身近な物

雨漏りしたときにすぐに使える身近な物を紹介します。

  • バケツ
  • 風呂桶
  • 大きめの鍋
  • レジャーシート
  • ゴミ袋
  • 新聞紙
  • バスタオル
  • 紙おむつ
  • ペットシーツ

 

水を受けたり、吸水したりするものを使って、2次被害を軽減させましょう。

床や窓枠も濡れたままにしておくとシミが残ってしまうので、早めに応急処置してください。

 

雨漏り対策グッズについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

雨漏りに備えよう!準備しておきたい7つの対策グッズを紹介!

 

雨漏りの直し方を解説!基本的に応急処置を自分で行う

雨漏りの根本的な原因解決は、プロである専門業者に依頼することをオススメします。

大きな理由は以下の3つです。

  • 雨漏りが止まったように見えて、家の内部で雨漏りが継続している場合がある。
  • 雨漏り修理のつもりが、雨水の排水路までふさいでしまう等、さらに状態を悪化させてしまうことがある。
  • 屋根、外壁や窓・サッシの修理など、雨漏りの修理は高所作業となる場合が多いため、命にかかわるリスクがある。

ただし、雨漏りが現在の状態よりもひどくなってしまう場合や、被害を最小限にするための応急処置は可能な範囲で行った方がよいでしょう。

応急処置はやり方さえ把握すれば、住まい手でもできる場合が多いです。

次の章からは、初心者の方にもわかりやすいように、雨漏りの応急処置の方法を解説していきます。

 

まずは雨漏りの場所を正確に特定することが重要

雨漏りを直すには、まずは正確に雨漏りの浸入場所を把握することが重要です。

雨漏りの浸入場所は、一か所だけとは限りません。

1つの雨漏り箇所を直しても、別のところから雨漏りが再発することもあります。

雨漏りの場所を初心者の方でも特定できる方法は、2つあって「目視による調査」と「散水による調査」があります。

「目視による調査」と「散水による調査」は、特別な道具を必要としない調査方法ですが、専門業者も行っている調査方法です。 

目視による調査

目視による調査が雨漏りの場所を特定する上で、もっとも大切になります。

建物の外壁や窓回りなどを見て、浸入箇所となりそうな隙間を探します。

ただし、建物の外をよく見ると、今まで気が付かなかった隙間をたくさん発見してどれもあやしく感じます。

どれが浸入箇所かを見極めるのは、経験が必要なので順番に調べることが必要です。

散水による調査

 散水による調査は、目視で見つけた隙間に散水して、漏水の有無を確認することになります。

基本的には、水下側から順番に散水してください。

壁であれば、下から上となります。

散水調査も経験がないと正しい結果を導けない場合が多いです。

住まい手が行う場合は、ダメもとでやってみるぐらいの姿勢で臨んでみてくださいね。

 

直し方を知りたい!あなたにもできる雨漏りの5つの応急処置

雨漏り箇所を特定したら、次はいよいよ応急処置をやっていきましょう。

この章で紹介する5つの応急処置の方法は、正しいやり方さえ把握すれば、DIY初心者や素人の方でも比較的チャレンジしすい応急処置です。

5つのオススメ応急処置は以下の通りです。

  1. 防水テープを用いた応急処置
  2. 吸水シートを用いた応急処置
  3. 補修スプレーを用いた応急処置
  4. コーキング材を用いた応急処置
  5. 防水塗料(防水材)を用いた応急処置

次の章から詳しく解説していきますね。

 

【雨漏りの直し方】①防水テープを用いた応急処置

防水テープは、防水加工されたテープで雨漏りの応急処置にオススメのアイテムです。

ガムテープのように必要な大きさで簡単にカットすることができ、特別な工具や道具は不要、ハサミやカッターがあればOKです。

雨漏り用に限らず、水回りの配管用、外壁用の補修するのに適したものから、新築現場で使うような防水気密テープなど種類は様々あります。

使用用途に合ったテープを選んでくださいね

防水テープを用いたの応急処置の方法は以下の通りです。

  1. 雨漏り箇所の汚れをしっかり落とす
  2. 汚れを落とした箇所をしっかり乾燥させる
  3. 防水テープを貼って、密着させる

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

防水テープを用いた雨漏りの応急処置を屋根屋さんが徹底解説!

 

【雨漏りの直し方】②吸水シートを用いた応急処置

ホームセンターやネットショップで1,000~2,000円程度で購入できます。

吸水シート1枚(約400g)で約10リットルの水を5~10分で吸水することができるものもあります。

種類によっては、天日干し3週間で再利用することも可能です。

天井等から落ちてくる雨水を吸水シートを入れたバケツで受けると、水滴の飛び散りやバケツの雨水を何度も捨てる必要がなくなります。

サッシからの雨水が浸入してくる場所に、吸水シートでせき止めるように使用すると浸水を防ぐことができます。

オムツやペットのトイレなど、吸水性のあるものなら代用も可能です。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

雨漏り対策に抜群の効果!吸水シートの特徴や使い方を徹底解説!

 

【雨漏りの直し方】③補修スプレーを使った応急処置

補修スプレーは、いわゆる防水スプレーのことで、女性や子供でも使用可能な便利なアイテムです。

補修スプレーは、ホームセンターやネットショップ等で販売しており、700円~3,800円で購入することができます。

補修スプレーは、様々な種類があるため、雨漏り用、住宅用、多用途と記載のあるものを購入してください。

雨漏り補修スプレーの使い方は以下の通りです。

  1. 補修場所のゴミ、サビ、汚れなどをしっかりと拭き取る
  2. スプレーをよく振る
  3. 補修場所から20~30cm離しスプレーを吹きかける
  4. なるべき均等になるように2、3回塗り重ねる
  5. 乾燥するまで約24時間程度待つ

 

【雨漏りの直し方】④コーキング材を用いた応急処置

コーキングは、ゴムのようなものででてきているため、寿命は10年程度です。

外壁のつなぎ目や換気扇周り、屋根、窓等の様々な場所で使われているが、太陽の光があたるところは劣化が早いです。

コーキングは、間違った場所をコーキングしてしまったり、やり方を間違ったりすると、かえって状況を悪くしてしまいます。

特に屋根のコーキングは難しいため、オススメしません。

雨水の排水路までコーキングしてしまうことがあり、その場合は雨漏りが悪化していまいます。また高所作業のため落下すると命にかかわります。

コーキング材を用いた応急処置の手順は以下の通りです。

  1. カッター等で古いコーキング剤を撤去する
  2. 補修箇所のまわりをマスキングテープで養生する
  3. 下地にコーキング材を密着させるプライマーを塗布する
  4. コーキング剤をコーキングガンで上から下に流し込む
  5. ヘラを使って均一にする
  6. コーキング材が乾く前にマスキングテープを剥がす

 コーキングは正しく使用しないと完全に止水できません。

うまく雨漏りが止まらない場合は、周辺をベタベタに塗りまくる前に専門業者へ依頼しましょう。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

【雨漏りの応急処置】コーキング剤で素人が直す方法【プロが解説】

 

【雨漏りの直し方】⑤防水塗料(防水材)を用いた応急処置

防水塗料は、コンクリート製の陸屋根やベランダ床に塗布して使用します。

約1mm程度の穴やビビ割れ程度なら埋めることができます。

耐用年数は5~10年と比較的短いです。

防水塗料の使い方は以下の通りです。

  1. 塗布する場所の剥がれかかった塗料や汚れなどをしっかり取り除く
  2. ヒビや穴が大きい場合は、補修材でふさいでおく
  3. マスキングテープを使用し、塗布する部分以外は汚れないようにしておく
  4. 塗料の密着性が高くなるため、シーラーを下地に塗る
  5. 防水塗料をハケやローラー等で、最低2回は塗る

防水塗料を用いた応急処置は、本記事が紹介する5つの応急処置の中で最も難易度が高いため、自信がない場合は専門業者に依頼してくださいね。

 

ブルーシートを使った雨漏りの応急処置

雨漏りが広範囲で発生しているときは、雨が浸入してきている部分をまるごとビニールシートで覆う方法があります。

バルコニーからの雨漏りの可能性がある場合、バルコニーの床面にブルーシートを敷き詰める応急処置はDIYでも可能です。

 

屋根にブルーシートをかける養生は、作業中に屋根から転落するリスクがあるため、DIYで行うことはやめておきましょう。

屋根のブルーシート養生は基本的には屋根屋や大工さんなどに依頼しましょう。

 

2人以上の作業が可能で、安全帯などの準備物を用意できる方向けにはこちらの記事で解説しています。

雨漏りの応急処置!ブルーシートの張り方を徹底解説!【安全第一】

 

雨漏りしたらどうするべきかわからないときの注意点

雨漏りの原因を特定せずにDIYで雨漏り修理を行うことはやめておきましょう。

とくに、屋根や壁の排水口となっている隙間を埋めることはNGです。

かえって、雨漏りの症状を悪化させてしまうので、屋根や壁の排水構造がわからないときはDIY修理をあきらめて、雨漏り業者に依頼しましょう。

どうしてもDIYで修理する場合、アクリルテープなどであれば、すぐにはがすこともできますので、隙間をアクリルテープでふさいでみましょう。

 

雨漏りではなく結露や漏水の可能性もあります

一般的には、住んでいる人は室内で水滴・水溜まりを発見すると、ほぼ100%の確率で雨漏りだと思います。

雨が降っているときだけ水滴が落下する場合は雨漏りの可能性が高いです。

しかし、中には雨漏りではなく、結露の場合もあります。

雨漏りと結露の違いを見分けるポイントとしては、時期、場所、水滴の状態がありますが、修理業者でも区別がつかない場合も多く、専門家でないと判断できないと思いますので相談してください。

 

雨漏りと結露の違いについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

雨漏りと結露の違いは?見分けるための3つのポイントを解説

 

また、雨漏りではなく設備からの漏水が発生することもあります。

「雨漏り」と「設備からの漏水」では、修理依頼する業者が変わってきます。

しかし、雨漏りと設備のからの漏水も見分けが難しいため、まずは雨漏り業者に相談しましょう。

 

危険で難しい作業はプロに依頼するようにしよう!

雨漏りの原因調査を含め、難しいと感じたときは被害を最小限にするためにも、早めに専門業者に依頼しましょう。

屋根の上には絶対に上がらないでください。繰り返しになりますが、高所での作業は危険を伴うため、専門業者に依頼してくださいね。

本記事で紹介しました雨漏りの直し方は、あくまで応急処置です。

雨漏りの根本的な原因が解決されていない可能性があります。その際はプロによる雨漏り修理が必要です。

参考までに専門業者に依頼した際の費用の目安を紹介します。

雨漏りの場所修理費用
「屋根」の部分修理3~50万円
「天井」の修理5~15万円
「ベランダ・バルコニー」の部分修理5~30万円
「外壁」の部分修理5~50万円

 

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

雨漏りの修理費用の相場はいくら?屋根屋さんが徹底解説!

 

まとめ:自分ができる応急処置をするようにしよう!

 あなたにもできる応急処置の5つの方法をご紹介しました。

  1. 防水テープを用いた応急処置
  2. 吸水シートを用いた応急処置
  3. 補修スプレーを用いた応急処置
  4. コーキング材を用いた応急処置
  5. 防水塗料(防水材)を用いた応急処置

しかし、雨漏り修理・応急処置で肝心なのは、雨漏りの原因・浸入口を見つけることです。

一度、応急処置をしても雨漏りが止まらない場合、早めに専門業者へ依頼しましょう。

建物への被害が拡大する前に直すことが、費用を抑えることにつながります。

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