ヒートアイランド化現象が話題になる季節になりました!
みなさま。こんにちは~。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
梅雨前なのに、一気に暑くなってきましたね。
そろそろ、熱中症とヒートアイランド化現象がニュースなどで、話題になる季節となってきました。
ヒートアイランド化現象に関しては、遮熱塗料の話が多いと思いますが、保水材も有効と言われています。
その保水材の効果を簡単にご紹介します。
ヒートアイランド化現象とは
ヒートアイランド化現象が問題となって、10年以上が経ちます。
特に、都市部が深刻です。
都市部では周辺部に比べて気温が高く、東京は100年間で3℃上昇しています。
温室効果ガスの増加による地球温暖化現象での気温上昇が100年間で1℃と言われています。
ヒートアイランド化現象による温度上昇は3倍にもなっていて、驚きですね!
保水材の効果とは
保水材料は、降雨や散水による水分を材料の空隙に保持し続けます。
数日間かけて大気へ蒸散させます。
蒸散する際の気化熱により材料から放射される顕熱を潜熱へと変え、放射熱によるヒートアイランド化現象を緩和させます。
簡単に言うと、いわゆる打ち水効果が長続きする材料なのです。
都市部のアスファルト・コンクリート部分を保水材料で置き換えることで、ヒートアイランド化現象を抑制できます。
具体的には、保水アスファルト舗装、保水護岸、保水屋上タイルなどが考えられます。
保水性のある建材を研究した事例をご紹介いたします。
上の写真は、住宅のルーフバルコニーに保水材(タイル)を使用した写真です。
夏、ルーフバルコニーで打ち水をして、2階の部屋に涼しい風を入れ、エアコンの使用時間を削減し、エアコンの排熱も削減し、ヒートアイランド化を抑制するものです。
保水材(タイル)の効果について、屋上で実験した結果をご紹介いたします。
屋上のコンクリート仕上げの上に、手前から保水タイル、透水タイル、セダム(植物)を施工しました。
各材料に同量の打ち水を行いました。
その表面温度を測定してみました!
上のグラフは各材料の表面温度測定結果です。
打ち水を行う前は、各材料は約50℃でした。13時に打ち水を行うと各材料の表面温度は10℃程度低下しました。
透水タイル・セダムは1時間程度で、温度上昇が見られました。
ヒートアイランド効果があると言われている透水タイルやセダムは打ち水の水を保水することができず効果が維持できないという結果でした。
一方、保水タイルは温度低下したままで推移しました。
この理由としては、保水タイルは体積比40%の吸水性能があり、打ち水をすばやく吸水して保水します。
その後、1日中温度上昇することはありませんでした。
まとめ:保水材を使用することで、ヒートアイランド化現象の緩和につながります!
吸水性・保水性のある材料を多く設置することで、ヒートアイランド化現象の緩和に繋がります。
とくに、都市部には有効です!
また、別の用途として、冬季、室内や店舗において、植物と保水材の組み合わせによって、デザイン性に加えて、過乾燥を緩和する効果もありました。
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