目次
なかなか直らない雨漏り!
雨漏り調査・修理に伺って、時々お聞きします。
「ずっと雨漏りが直らない・・。」
「いろんな業者に見てもらったけど・・。」
「直ったと思ったけど再発する・・。」
などの雨漏りが直らなくて困っているというお話です!
お客様にとっては、
「雨漏りが直らなくて憂うつ」
「お金を無駄にした」
というダブルパンチです!
こんな場合、建築業者・リフォーム業者へ
不信感を持ってしまっている方がほとんどです!
そこで、今も雨漏りが直らなくて困っているというあなたに、
「ずっと雨漏りが直らない!」要因とその解決策をご紹介します!
私たちは、数多くの雨漏り現場を調査・修繕してきました。
そこから得た経験を、ズバッと公開します!
お困りの皆さまに、ぜひ、役立てていただきたいと思います!
雨漏り修理しても直らない場合は、以下4つの要因が大きいです!
要因1.専門外の修理業者に頼んでいる
要因2.雨漏り調査をせず、勘だけで修理を行っている
要因3.知識不足、経験不足の修理業者に頼んでしまっている
要因4.建物の設計・仕様に問題がある
要因1.専門外の修理業者に頼んでいる
雨漏りが直らない要因の1つ目は、
専門外の修理業者に頼んでしまっているということです。
例えば、天井から雨漏りしているという現象があります。
雨水の浸入している部分は屋根・壁・サッシ・バルコニーなどの可能性があります。
ひとくちに屋根と言っても、屋根材の種類はいろいろです。
瓦・スレート屋根・金属屋根・アスファルトシングルなど。
新築時は、工務店さんが瓦は瓦屋さん、金属屋根は板金屋さんと
それぞれの専門職へ工事を依頼しています。
しかし、雨漏り修理の場合は、そう単純ではありません。
例えば、天井からの雨漏りの原因が瓦だった場合に、
塗装が本業のリフォーム屋さんに頼んでも、
その雨漏りに対する正しい知識はないのです。
そんな業者さんは、原因や正しい修繕方法が、よくわからないので、
「あやしい所をシーリングしておいたので、様子を見てください」
となってしまうのです。
下は、意味のないシーリングの実例です。
病院に例えるなら、
本当は鼻の病気で熱が出ていたときに、近くの内科医院へ行くと
「風邪ですね、薬を出しておくので、様子を見てください」
と言われるのと同じだと思います。
本当は、耳鼻咽喉科で診てもらって、
処置してもらわないと治らないのです。
雨漏り修理も同様で、雨漏り原因箇所の
専門知識を持った修理業者に診てもらうと、
意外と簡単に直ることもあります。
「雨漏りの原因箇所がどこか?わからないから困っているんじゃないか!」
と思われたあなたには、こんな考え方はいかがでしょうか。
しっかりと雨漏り調査を行っている修理業者に
依頼することが雨漏りを直す近道!!
下は、赤外線カメラを使って、雨水の浸入箇所を調査している実例です。
要因2.雨漏り調査をせず、勘だけで修理を行っている
雨漏りが直らない要因の2つ目として、
修理をする前に、原因の特定がされていないという事です。
雨漏りの原因は、建物の構造・デザイン・仕様によって、
全く異なるものです。
また、直らない雨漏りは、たいてい複雑な建物構造です。
雨水の浸入場所が数カ所あったり、原因が複数あるといった
原因究明が大変むずかしい場合もあります。
原因を特定せずに雨漏り修理を行う場合は、
担当者や職人の経験・勘のみに頼って、
雨漏りしている場所に近い、最表面の隙間をシーリングするだけ
の処理がほとんどです。
正直、うまく勘が当たれば「応急処置」の成功、
勘が外れれば「無駄な支払い」となってしまいます。
「根本的な原因を解決しなければ、雨漏りは再発する!」
ということは知っておいてください!
要因3.知識、経験不足の修理業者に頼んでしまっている
雨漏り修理工事は、新築工事・塗装工事・リフォーム工事に比べて、
一番むずかしいと言われています。
以下のような理由や要因があるからです。
・建物の壁の中、屋根の中などの状態が見えない
・原因となり得る箇所が劣化して、複数個所ある
・浸入口と雨漏り箇所が離れている
・新築時に正しい工事が行われていない
・築年数によって、材料・施工方法が異なる
そのため、少しだけ雨漏り修理を勉強、経験しただけの担当者や
別分野の職人では、雨漏りの調査・修理は、かなり荷が重いと言えます!
・業者の経験不足で、原因箇所が見つけられない
・業者の経験不足で、検討外れな所を修理する
・業者の知識・経験不足で、適切な修理方法を行わない
直らない雨漏り現場へ行くと、
業者さんが行ったこんな修理の形跡をよく見かけます!
修理を依頼する前に、業者さんの説明を聞いて、
不信感を感じるようであれば、修理を断ることも大事です!
例えば、雨を排水する役割の隙間を、知らずにふさいでしまうと、
かえって、雨漏りがひどくなることもあります。
大切な我が家です。
よく話を聞いて、あなたが納得できる業者に依頼しましょう!
要因4.建物の設計・仕様に問題がある
そもそも、建物の設計・仕様が、
雨漏りしやすい構造になっている場合が比較的多いです。
もちろん考え抜かれた設計なので、絶対に不備ということではありません。
ただ、こういった設計と甘めの施工が重なると危険性が高まるということです。
・軒の無いデザインで、雨掛かりが多い
・木製サッシで、霧よけ・雨戸などがついていない
・横に長いサッシで、壁の中に入った水が抜けない
・谷などの雨が溜まる場所が多い
・ひび割れしやすい材料を使用している
・外壁タイル・目地が、ひび割れしている
・メンテナンスしにくいデザインとなっている
例えば、モルタル外壁の左官仕上げタイプで、
コテやくしなどで模様付けする塗装があります。
手作り感があって、とても人気です。
しかし、クラックが入りやすく、雨漏りが多いのも実情です。
どうしても雨漏りが止まらない場合は、
クラックへの追従性が高い塗料で、塗装します。
質感は大きく変わりますが、やむを得ない対策です。
かっこいいデザインを優先したいお気持ちは分かりますが、
雨漏りが直らなくては、やはり意味がありません。
デザインや材質が変更になったとしても、
雨漏りを止めることを優先されることをおススメします!
あなたのお宅では、上の4つの要因に当てはまるものはありましたか?
続いて、その解決策をご紹介します!
解決策1.雨漏り修理業者を選び直しましょう!
直らない雨漏りの要因1~3は、雨漏り修理業者に関するものです!
残念ですが、雨漏り修理業者の選び方に問題があったとも言えます。
インターネット(web)で、雨漏り修理業者を選ぶポイントは2つ。
大体どのサイトも同じようなことが書いてあります。
その中で、特に注意して比較してほしいポイントは、
「雨漏り調査ができる」と「顔が見える」です。
具体的に説明します。
「雨漏り調査ができる」修理業者を選びましょう!
雨漏りを直すとは、雨漏りの原因を特定すること
と言っても過言ではありません。
原因を特定するには、勘ではなく、
様々な調査方法を駆使できる方が、確立も高くなります!
主な雨漏り調査の方法は、以下のとおりです。
・目視調査
調査員の目で細部を観察します!もっとも、重要な調査です!
・散水調査
水道水をシャワーで掛けて、浸入口を探す調査です!
・サーモグラフィ調査
外壁・内壁の表面温度を、赤外線カメラで撮影します!
・発光液調査
浸入の可能性がある数カ所を、異なる発光液を注入して調査します!
・点検口調査
天井などに点検口を取り付け、内部を調査します!
これらの調査を行うことで、雨漏り原因を特定する可能性が
かなり高くなります!
雨漏りを直すために、まずは雨漏り調査ができる業者を選びましょう!
さらに言うとweb上で、
調査内容及び具体的な調査事例を、詳しく説明している業者がおススメです!
すでに、業者を決めていたとしても、納得ができなければ、
あきらめずに別の業者に依頼してみましょう!
「顔が見える」修理業者を選びましょう!
もう一つのポイントは、「その業者本人の顔が見える」ということです。
これは、本当に重要です。
インターネット(web)で「雨漏り」と検索してみてください。
上位に出てくる会社のほとんどは、
「web会社」もしくは、「全国組織の雨漏り業者」です。
これらのページも、モデルさんや本部の人の顔は出ています。
しかし、社員さんの顔や現場の具体事例はありません。
ここで写真に載っている人は、普通ご自宅には来ません。
どちらもプロのweb会社が内容を書いているので、
読みやすい記事に仕上がっています。
情報を得るにはいいのですが、
雨漏り調査を依頼するにはリスクがあります。
そのページに書いてある内容と、実際に調査に来る業者との間にギャップがあるのです。
例えば、全国展開のフランチャイズで、愛知県内で数社加盟していると、
その技量は業者間でもバラツキが出ます。
どの業者が来るのか、誰が来るのか、何が得意なのか、
お客様にはわからないのです。
一方、そのwebページに、業者の顔が載っていると、
間違いなくその業者の人が来ます。
(ホームページ上に社員紹介などがあります)
この場合は、ページに書かれている内容の
雨漏り調査・修理が期待できます!
実際にその業者が経験した内容が、書き込まれているからです。
また、顔が見えていれば、地元密着の業者となります。
ちなみに弊社の場合、この中の誰かがお客様の担当となって、
お伺いすることになります。
お客様と同じ地元で暮らし、地元でお仕事をいただいているので、
当たり前ですが、変なことはできません。
地元密着の業者であれば、ずさんな調査・修理をすることは、
まずないと思います。
ずさんな修理をして、悪い噂が広がることは、その業者の
死活問題となりますから。
web会社の運営するページの見分け方は、
24時間365日いつでも受付していると書いてあります。
本部で全国の電話を受付しています。
たいていの場合、電話口の対応は、とてもソフトです。
しかし、実際に訪問してくる業者は、全く別会社の人です。
地元の雨漏り業者では、夜は営業していないので、
時間外は基本的に電話はつながりません。
web会社は、加盟店にお客様を紹介して、紹介料もしくは
受注金額の2割程度の報酬を受け取っているようです。
当然、そのお金は、中間マージンとして、お客様の請求へ
上乗せされてくるはずです。
そのような理由で、私は、地元密着の業者をおススメします!
繰り返しになりますが、業者選びは「雨漏り調査」と「顔が見える」!
この2つポイントで選んでください!
ポイントまとめ
業者選びのポイント
・「雨漏り調査」
・「顔が見える」
解決策2.デザインよりも雨漏りを止めることを優先しましょう!
直らない要因4は建物のデザイン・仕様に関することです。
建物がデザインを優先して、
雨漏りしやすい形状・仕様となっている場合のことです。
私が訪問したときにも、「直感的に、このお宅はヤバい!」
と感じることがあります!
この解決策として、
思い切って、雨漏りしにくい仕様に変更することも検討してください。
いくつかの事例を示します。
・モルタル外壁に金属サイディングをカバーする
・木製サッシの上に板金をまく
・タイル外壁の上に弾性塗料を塗る
・外壁材を全面貼り替える
解決策3.訪問してきた業者を見極めるポイント!ズバリ、これです!
インターネット(web)で業者を選ぶと、実際に雨漏り業者が訪問してきます。
そのときに、業者の良し悪しを見極めるポイントをご紹介します!
こんな業者は、不安!
・屋根、外壁、小屋裏へ、はしごを掛けて登って調査しない業者は、不安です。
・登った場所では、かならず写真を撮ります。その写真を見せてくれない、説明してくれない業者は、不安です。
・お客様が直らない雨漏りと言っているのに、雨漏り調査を行わない業者は、不安です。
・見積書の項目が、すべて一式で金額表示となっている業者は、不安です。(小規模修理はのぞく)
・雨漏り修理なのに、雨漏りの原因をわかりやすく説明してくれない業者は、不安です。
・修理後のアフターフォロー・保証を説明してくれない業者は、不安です。
・火災保険で雨漏り補修が必ずできるという業者は、不安です。
以上のポイントが当てはまる雨漏り業者の場合、その先の修理依頼は、やめた方がいいと思います。
ときどき、塗装業者さんで、全面塗装すれば雨漏りは直る
と思っている方もいます!
しかし、実際に塗ったけど直らない、というお客様の話も聞きます!
修理の前段階として、しっかり雨漏り調査する業者かどうか、
ぜひ、見極めてください!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。