雨漏り防止!雨樋の修理費用は?詰まりや劣化によるリスクも解説!

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    年間200件以上の雨漏り調査・修理の経験から、雨漏り情報を発信しています。
    また、家づくりの実務情報雑誌「日経ホームビルダー」で、雨漏りの連載記事を執筆しています。

     

本記事はこんな人にお勧めします。

雨樋の修理費用の相場を知りたい

雨樋が原因で起こる雨漏りについて知りたい

雨樋が詰まることによる雨漏りのリスクについて知りたい

雨樋が原因でおこる雨漏りを自分で修理ができるのか知りたい

雨漏りを防止するため雨樋の修理を頼むべき業者について知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「雨樋の修理費用の相場を知りたい」「雨樋の詰まりや破損が原因でおこる雨漏りについて詳しく知りたい」という方に向けて書かれています。

雨樋は、屋根と同様に建物を守る重要な役割を果たしています。しかし、雨樋の役割はあまり知られていません。雨樋の詰まりや破損は、雨漏りなどのリスクが高まるため注意が必要です。

本記事では、雨樋の役割や修理費用の相場、雨樋の詰まりを防ぐ方法など、雨樋に関する様々な情報を紹介します。

この記事を読むことで、雨樋について詳しくなります。雨漏りリスクや劣化によるリスクについても解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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雨樋の役割とは?雨漏りとの関係も解説!

雨樋は雨漏りを防ぐ重要な役割を果たしています。

具体的には、建物に降った雨水をスムーズに寄せ集め、地面の排水口へと排水することです。

逆に、雨樋がないと、屋根に降った雨水は軒先(屋根の先端)から地面に落ち、跳ね返ることで、建物の基礎や土台を濡らすことになります。

また、最近の軒の出が少ない住宅では、外壁を濡らしてしまいます。

雨樋を設置することで、「建物の外壁が雨で濡れることを減らす」ことにつながります。

雨樋は外壁が濡れること防いでいることは、外壁の塗装が剥がれることや外壁のヒビ割れの対策となり、雨漏りを防止しています。

 

雨樋の修理・メンテナンス費用の相場をご紹介します

雨樋の修理・メンテナンス費用の目安を以下の表に示します。

雨樋のメンテナンス内容概要・内容費用
雨樋の掃除・DIY1階屋根の雨樋を自分で掃除する。
必ず下からはしご・脚立などを使用してください。※落下に注意してください。
0円(自分の時間だけ)
雨樋の掃除・業者屋根屋さんに掃除を依頼して、雨樋の詰まりを掃除する。2~3万円
雨樋の部分修理足場を設置せずに、部分補修する。5~10万円
雨樋の塗装外壁・屋根などに併せて、雨樋を塗装する。5~10万円
雨樋の部分修理(一面部のみ)外壁の1面部分だけについている雨樋を、足場を設置して、交換する。15~20万円
雨樋の全体交換住宅の雨樋全体を交換する。足場全面に設置する。25~60万円

以下、簡単に説明します。

雨樋の掃除

DIYで掃除する

費用は、0円です。(ご自分の時間をさくだけで、大丈夫です。)

ただし、高所作業なので、おススメはしていません。

※2階屋根の雨樋は、NGです。(落ちたら、命にかかわります。)
※はしご・脚立などを使用して、下から掃除してください。
※屋根の上は危険なので、上がらないでください。

業者に依頼する

費用は、一般的には、2~3万円です。

雨樋の掃除、縦樋の落とし口の掃除となります。

※3,000円など、極端に安価なチラシが入ることがあります。
この金額では、商売としては成り立たないので、逆にご注意ください。
雨樋の掃除で、このような業者は、屋根に登ると何をするか、わかりません。
「屋根を壊しておいて、このままだと雨漏りする」とすぐに契約させる、悪徳点検商法の入口として、雨樋掃除を利用している業者もいます。

雨樋の塗装

外壁・屋根の塗装に併せて、雨樋の塗装を行います。

費用は、一般的には、5~万円です。(足場は除く)

雨樋だけ単独で塗装することは、ほとんどありません。(足場が必要となるので、雨樋だけのメンテナンスをするには、もったいないです。)

また、銅製・ステンレス製などの場合、高級品であり塗装しないので、ご注意ください。

(銅製は、色ムラのある緑青色変化しますが、経年美としてとらえる方が多いです。)

雨樋の修理

雨樋を交換する範囲によって、足場代・材料代・手間代が変わるので、費用も15~万円となります。

雨樋の修理は、足場が必要となります。

(屋根の上から下を向いて、作業することはありません。頭が重いので、落下してしまいます。)

また、築年数が15~20年を経過していると、雨樋の廃盤品もあります。

部品があれば、部分修理できる破損でも、廃盤品のため、大掛かりな範囲で交換が必要となることもありますので、ご注意ください。

 

雨樋の詰まり・破損は雨漏りリスクを高めます

この章では、雨樋の詰まり・破損がどうして建物の雨漏りリスクが高まることにつながるのかを、解説していきます。主な原因は、以下の2つです。

  1. 雨樋の詰まりによって雨水がオーバーフローする
  2. 屋根の雨まで壁に直接雨掛かりする
  3. 2階屋根の雨が1階屋根上に大量に流れる

以下、詳しく説明していきます。

雨樋の詰まりによって雨水がオーバーフローする

雨樋の詰まりとは、縦樋の落とし口の穴が詰まることを言います。

縦樋の落とし口の穴が詰まると屋根から雨樋に入った雨水は流れる所がありません。

雨樋全体まで行き渡るとやがて、オーバーフローします。

オーバーフローした雨水は、縦樋や壁を流れます。

屋根の雨まで、壁に直接雨掛かりする

最近、流行りの軒の出がない住宅は、雨漏りリスクが約5倍高くなると言われています。

軒の出がないため、1、2階の壁全面に雨掛かりからです。

雨樋が詰まると、1、2階の壁全面の雨量に加え、屋根面の雨量がプラスされて、壁面を流れることになります。

垂直な壁に当たる雨量よりも、水平に近い屋根に当たる雨量の方が当然多いです。

その雨量がプラスされて、雨掛かりする壁は、雨漏りリスクが大幅に増大することになります。

 

これは、雨樋が破損していても、同様にリスクが高まります。

2階屋根の雨が1階屋根上に大量に流れる

2階屋根に降った雨は雨樋で集められ、縦樋に流れます。

縦樋が2階から1階の下屋根で屋根面に沿ってつながれ、1階屋根の雨樋に排水される場合があります。

下屋根に沿った縦樋が破損した場合、その破損場所1か所で大量にあふれ出るため、屋根から雨漏りする場合があります。

1階屋根面で縦樋が破損して、雨漏りした事例について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

雨樋の破損が原因の屋根からの雨漏り 瓦屋根を部分修理【愛知県長久手市】

 

雨樋の詰まり・破損は雨漏り以外のリスクもあります

雨樋の詰まり・破損によるリスクは、雨漏り以外にもリスクがあります。主なリスクは以下の3つです。

  1. ご近所トラブル
  2. カビ・コケの発生
  3. 建物の基礎が不安定になる可能性

3つのリスクについて詳しく解説していきますね。

ご近所トラブル

雨樋が詰まっていると雨水が直接地面に落ち、跳ねた雨水や泥がお隣の家や通行人を汚してしまいます。

また、お隣の家の駐車場に面していると、泥で車を汚してしまうこともあります。

極力避けたいご近所トラブルにつながることもあるので、注意を払いましょう。

カビ・コケの発生

雨樋が詰まり、汚れや枯れ葉が溜まるとそれを栄養にしてカビやコケが発生します。

カビやコケの発生は、アレルギーなど住人の体調不良の原因になったり、建物の景観を損なったりする可能性があります。

また、ときどき見かけるのですが、雨樋から草が生えているお宅です。

家を手入れしていないとわかりやすく表しています。

建物の基礎が不安定になる可能性

雨水が雨樋を通らず、屋根から直接地面に雨水が落ちると、建物の基礎や土台を濡らしてしまいます。

基礎や土台が湿っていると、シロアリが侵入する可能性が高くなります。

また、地盤も雨水を吸い込むので、傾斜地などでは地盤の強度低下も気を付けましょう。

 

雨漏り対策!雨樋の詰まりを防ぐ方法とは?

この章では、雨漏り対策として雨樋の詰まりに防ぐ方法を3つ紹介しておきます。

  1. 定期的に雨樋の掃除を行う
  2. 建物の屋根点検に併せて掃除を行う
  3. 落ち葉よけシートを設置する

以下、3つの方法を詳しく解説していきます。

定期的に雨樋の掃除を行う

大きな木があり、屋根に落ち葉が堆積するような建物は、毎年、掃除を行う必要があります。

秋に落ち葉が落ちるため、冬もしくは春までに、掃除を行うことをおススメします。

梅雨時期までには、雨樋の詰まりを解消しておきたいですね。

建物の屋根点検に併せて、掃除を行う

屋根の上には、大きな木がなく、落ち葉が屋根に堆積しないような建物は、5年、もしくは、10年毎に行う屋根点検時に、雨樋の掃除を行う必要があります。

落ち葉はなくても、土ほこりや草などの繊維状のものが混じり合い、落とし口をふさぐことがあります。

落ち葉がなければ、すぐに、雨樋が詰まることはありません。

屋根屋さんが屋根に上がるタイミングで、掃除をお願いすることが効率的だと思います。

落ち葉よけシートを設置する

神社や林など、大量に落ち葉が落ちてくるような屋根でなければ、落ち葉よけシートを設置することも有効です。

雨樋の中へ、落ち葉が入ることを防ぎ、土ほこりが入ることも軽減させることができます。

定期的に掃除をする必要がなくなります。

落ち葉よけシートについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します!

 

雨樋の耐用年数や特徴とは?

雨樋の耐用年数は約20年程度です。

紫外線による材料劣化・変色や1日における温度差で常に伸縮しており、それが原因で変形や破損につながります。

また雨樋の素材としてよく使われている塩化ビニルは、経年劣化により弾力性が失われる傾向があります。

硬くなった素材に強風・積雪などの外力がかかると、ヒビ割れや破損が発生してしまいます。

 

雨樋の修理って自分でもできるの?

雨樋の修理や交換は、道具や材料を揃えたり、足場を作ったりと非常に段取りが多い作業です。

高所作業となるため、素人が行うと高所からの転落の可能性もあるため、基本的には自分での修理や交換はやめておきましょう。

また屋根に対して水平に取り付けられている軒樋は、水平なように見えて雨水がうまく流れるように水勾配がつけられています。

縦樋へ徐々に傾斜をつける調整なども難しいため専門業者に任せた方が樋溜まりを防ぐことにもつながります。

 

火災保険で雨樋の修理を直せるの?

雨樋が破損する場合、何の外力もなく、起きることほとんどないです。

強風での変形、飛来物による破損、雪害による破損などが考えられます。

これらのものは、火災保険の風災害特約の対象となります。

雨樋の破損に気が付いたら、屋根屋さんへ修理を依頼する際に、火災保険での補修をしたことがあるか、確認してください。

経験のある業者の方が、資料の作成が慣れていますので、保険の申請もスムーズになります。

 

雨漏り防止!雨樋の修理やメンテナンスは優良な業者に依頼しよう!

雨樋の修理やメンテナンスを相場範囲の価格で、しっかりと行ってもらうためには優良な業者に依頼することが重要です。

屋根と雨樋は密接な関係にあり、両者が同時に機能することで雨漏りを防ぎ建物を守ることができます。

メンテナンスは雨樋だけに限らず屋根・壁・樋の雨漏り全般に精通した専門業者に依頼することが間違いないです。

屋根と雨樋の点検と雨樋の掃除を同時にしてもらうなど総合的な雨漏り対策を依頼することをオススメします。

雨漏りを修理できる優良な業者の選び方と特徴を屋根屋が解説

 

まとめ:雨漏り防止のために屋根や雨樋の定期点検にやっておこう!

雨樋の詰まり・破損は雨漏りリスクを高めます。

雨漏りリスク以外にも、3つのリスクがあります。

  1. ご近所トラブル
  2. カビ・コケの発生
  3. 建物の基礎や土台の損傷

そこで、雨樋の修理・メンテナンス費用の相場をご紹介しました。

また、3つの雨樋の詰まり対策も紹介しています。

  1. 定期的に雨樋の掃除を行う
  2. 建物の屋根点検に併せて掃除を行う
  3. 落ち葉よけシートを設置する

雨樋はDIYではなく、優良な業者に依頼しましょう!

愛知県で、雨樋が破損していた場合、弊社にお問合せください。

火災保険での修理の可能性も含めて、ご相談させていただきます。

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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」

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