目次
トタン屋根で雨漏りが起きる主な原因とは
トタン屋根で雨漏りが起きる主な原因について解説します。
トタン屋根で雨漏りが起きる主な原因は以下となります。
- あな開き
- 棟板金の飛散や剥がれ
- 棟部から吹き込み
- 軒先部の雨水浸入
- けらば部の雨水浸入
5つの主な原因は2種類に分類できます。
トタン屋根が損傷している(あな開き、棟板金の剥がれ等)場合と表面のトタン屋根にあな開きが無く屋根の周辺から浸入する場合があります。
●あな開き

トタン屋根はトタンの塗料の劣化・サビの発生をそのまま放置すると、やがて、サビが貫通してあな開きとなります。
●棟板金の飛散や剥がれ

棟板金の飛散・剥がれ・変形は留め付け部分の劣化に伴い、強風雨で発生することが多いです。
一方で、棟部、軒先部、けらば部からの雨水浸入はトタン屋根に損傷がなくても発生する雨漏りです。
●棟部からの吹き込み

棟板金や壁際の雨押え板金の重なり寸法が少ないと強風雨で棟とトタン屋根の隙間から吹き込みして雨漏りします。
●軒先部からの雨水浸入

軒先部は唐草水切りとトタン屋根の間を毛細管現象で吸い上がります。
経年で木材が腐朽して雨漏りとなります。
●けらば部からの雨水浸入

けらば部は捨て水切りにゴミ詰まりなどが発生して雨漏りとなります。
トタン屋根の雨漏りはコーキング材などのDIYで修理できる?

トタン屋根の雨漏りはDIYで修理できるかについて解説します。
トタン屋根修理のDIYは高所作業となり危険が伴うためあまりオススメできません。
どうしてもDIYしたい方は、ひさしのトタンや1階屋根のトタンまでとし、必ず2人作業で行ってください。
2階屋根は高所作業で滑落すると大変危険ですし、巨大台風などではトタン屋根が飛散するリスクもあります。
DIYしてトタン屋根が飛散して周辺に落ちるとご近所トラブルにもなりますのでやめておきましょう。
DIYの屋根雨漏り修理は応急処置と考え、根本的な問題解決は屋根専門業者に依頼することをオススメします。
屋根修理のDIYについて「屋根修理を自分でやる方法!DIYは可能?屋根屋が徹底解説」の記事で詳しく解説しています。
トタン屋根の雨漏りをコーキング材や防水テープで補修する方法

トタン屋根の雨漏りをコーキング材や防水テープで補修する方法について解説します。
- サビを除去する
- コーキング材で補修する
- 防水テープで補修する
- ブルーシートで応急処置を行う
以下でそれぞれについて詳しく解説していきます。
トタン屋根をDIYで修理する方法【サビの除去】

トタン屋根をDIYで修理する場合、まずはサビの除去が必要です。
小規模なサビであれば、サビをキレイに取り除きましょう。
ヘラやブラシなどを使ってサビや汚れをサビや汚れを削り落とす作業を「ケレン」といいます。
表面のサビ・塗装のはがれをしっかりとケレンをして、表面をきれいにします。
その後、サビ止め剤をムラなく塗りましょう。

トタン屋根をDIYで修理する方法【コーキング材】

トタン屋根のあな開きにはコーキング材による応急処置が有効です。
トタン屋根の表面をケレンしたら、次に、コーキング材を塗る前にプライマーを塗ります。
コーキング材とトタン屋根・下地がしっかりと密着させることができます。
入り組んだ場所やコーナーなどの立体的部分はコーキング材であなをふさぐことができます。
コーキング材は紫外線劣化するため、厚く塗っておくことと長持ちさせることができます。
あな開き箇所が多い場合やあなが大きい場合は、トタン屋根のカバー工法や葺き替えを検討してください。
コーキング材を使った応急処置について「【雨漏りの応急処置】コーキング剤で素人が直す方法【プロが解説】」の記事で詳しく解説しています。
トタン屋根をDIYで修理する方法【防水テープ】

トタン屋根のあな開きには防水テープによる応急処置が可能です。
防水テープは耐候性が高くはないので、長期間は持たず応急処置とお考えください。
ケレン不足やホコリ・汚れなどが表面にあるとトタンと防水テープに隙間ができてしまい、雨漏りを完全に防ぐことができません。
トタン屋根の表面をきれいに掃除することが重要となります。
あな開き箇所が多い場合やあなが大きい場合は、トタン屋根のカバー工法や葺き替えを検討してください。

防水テープを使った応急処置について「防水テープを用いた雨漏りの応急処置を屋根屋さんが徹底解説!】」の記事で詳しく解説しています。
トタン屋根をDIYで修理する方法【ブルーシート】

トタン屋根が広範囲にめくれて雨漏りが発生した場合は、ブルーシートを用いた応急処置があります。
ホームセンターなどで手に入れやすいので、DIYで行われることがあります。
その場合、ブルーシートの種類を#3000以上で選ぶことをオススメします。
安価な#1000、2000は紫外線劣化して、すぐに雨漏りするのでやめておきましょう。
また、ブルーシートは局所的な応急処置として使用しましょう。
屋根全体をブルーシートで被うことは作業中に落下するリスクが高いのでオススメできません。
また、屋根全体の場合、強風でブルーシートがめくれる恐れもあります。
ブルーシートを使った応急処置について「雨漏りの応急処置!ブルーシートの張り方を徹底解説!【安全第一】」の記事で詳しく解説しています。
トタン屋根の雨漏り修理を業者に依頼した場合の費用目安

トタン屋根の雨漏り修理を専門業者に依頼した場合の費用相場の目安を紹介します。
| 修理の内容 | 費用相場(円) |
|---|---|
| 穴あき補修 | 50,000~ |
| 部分的な張替え | 100,000~ |
| 棟板金の交換 | 100,000~ |
| 再塗装 | 300,000~ |
| カバー工法 | 800,000~ |
| 葺き替え工事 | 1,000,000~ |
※上記は足場費用を含みません。
トタン屋根の再塗装だけでは雨漏りは止まりませんが、コーキング材で補修後に美観向上の補修となります。
また、トタン屋根を再塗装することで、サビやあな開きの発生を遅らせることができます。
トタン屋根は基本的には定期メンテナンスが必要です。
トタン屋根の張替え・カバー工法の費用について「トタン屋根の張替え費用は?カバー工法の費用や補修費用も紹介」の記事で詳しく解説しています。
トタン屋根の雨漏りをコーキング材で補修したあとはどうする?
トタン屋根の雨漏りをコーキング材で補修したあとはできるだけ早く業者に相談してください。
コーキング材は劣化するため、コーキング材の応急処置だけで長く雨漏りを防ぐことはできません。
トタン屋根の雨漏りを根本的に直したい場合は、トタン屋根全体を葺き替えたり、カバーする必要があります。
棟部からの吹き込みの場合、棟板金を大きくする部分補修もあります。
根本的な補修のDIYは難しいため、雨漏りが止まっても放置せずコーキングで応急処置をしたら早めに専門業者に相談することをオススメします。
【まとめ】屋根はメンテナンスが必要な場所です
トタン屋根の雨漏り原因を紹介しました。
トタン屋根はメンテナンスが必要です。
サビが発生する前にDIYで再塗装するのは、1階屋根ならありだと思います。
放置していまい、サビが発生してしまったら、DIYは応急処置とお考えください。
それ以上、屋根が悪化する前に専門業者にメンテンナンスを依頼することをオススメします。
また、あな開きなどの雨漏りに直結する不具合が発生した場合は、カバー工法や葺き替えなどを検討しましょう。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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