目次
- 工務店での建築が失敗だと思うこと7選
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】①イメージがつかみにくい
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】②施工管理の丸投げ
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】③長い施工期間
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】④短い保証期間
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑤アフターフォローへの不安
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑥欠陥や施工不良
- 【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑦倒産
- 失敗しないために施主(注文主)が注意すべきこと
- 工務店に対して気をつけるべきこと
- 失敗しないためにしておきたい事前準備
- 工務店の利益率ってどれくらい?
- 失敗ばかりではない工務店で建築するメリット
- 新築住宅に住み始めてからわかる欠陥住宅の例
- 新築住宅を欠陥から守る瑕疵担保責任とは
- 欠陥の中でも深刻!新築住宅の雨漏りには要注意
- 工務店選びで失敗しないために必要なこと
- 【まとめ】工務店での建築が失敗だと後悔するより今できる対策を
工務店での建築が失敗だと思うこと7選
すべての工務店にあてはまるわけではありませんが、工務店での建築が失敗だったと思うこと7選を紹介します。
- イメージがつかみにくい
- 施工管理の丸投げ
- 長い施工期間
- 短い保証期間
- アフターフォローへの不安
- 欠陥や施工不良
- 倒産
次の章から詳しく解説していきますね。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】①イメージがつかみにくい
一般的なハウスメーカーにはモデルハウスがあります。
しかし、ほとんどの工務店にはモデルハウスがない場合が多く、家の完成イメージがつかみにくいです。
完成した建物がイメージと異なるリスクがあります。
工務店によっては、その工務店で建てた家を見学させてもらえる場合があるため、そのような見学会があるなら、積極的に活用してみましょう。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】②施工管理の丸投げ
工務店では多くの案件を同時に抱えているケースがあり、その場合は施工管理を下請け業者に丸投げしていることがあります。
施工管理が丸投げ状態となっている工務店は、スケジュールや建材の品質などが把握できていないリスクがあります。
下請け業者の知識によっては、最新の基準以下となってしまう可能性があります。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】③長い施工期間
工務店は、一般にハウスメーカーなどと比較して、施工期間が長いと言われています。
また、想像以上に完成までに時間がかかり、工期が間に合わず失敗したかもしれないと思うケースもあります。
工務店は、建築素材の調達から施工までがシステム化されていないため、受注が重なった場合などでは、施工期間が長くなってしまうことがあります。
一般的には、ハウスメーカーなら平均約2~4ヵ月のところ、工務店だと平均4~6ヵ月も必要となるため、転勤や子どもの入学などが関係する場合は、余裕を少し持ったスケジュールを設定が実用です。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】④短い保証期間
工務店の保証期間は、大手ハウスメーカーと比較してぱっと見は、保証期間が短いように感じるため、保証期間外の修理やメンテナンスが必要となった場合は、失敗だと感じる人がいるようです。
基本的には、大手ハウスメーカー、工務店とも雨漏りと構造耐力における不具合(かし)は10年間の瑕疵担保責任を負っていますので、両者ともこの期間は安心です。
しかし、大手ハウスメーカーは、メンテナンスをハウスメーカーで行うことを前提に、保証50年などの長期保証を採用しているところが多くあります。
これらは、工務店ではなかなかできない保証なので魅力的ですが、その前に10年毎の有償メンテナンスをハウスメーカーに依頼することが条件となっていて、割高のため、かなり難しい判断となります。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑤アフターフォローへの不安
アフターフォローが手薄な工務店も存在するため、期待するようなアフターフォローを得られなかったときは、失敗だと感じる人が多いと思います。
このアフターフォローに不満を感じてしまうと、お客様は、10年の瑕疵担保責任が切れ次第、メンテナンスを別の業者へ依頼する傾向が強いようです。
また、各工務店によって、アフターフォローの充実度にバラつきがあることは確かです。
小さな工務店であった場合は、アフターフォローまで手が回らなかったり、売上を上げるためにアフターフォローより新築を優先するところがあります。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑥欠陥や施工不良
工務店によっては品質にムラがあり、欠陥や施工不良があることを記載しておきましょう。
とくに、同じ仕様で棟数を建てない場合、造り込んで改善していくことにつながらないので、欠陥や施工不良が隠れている可能性があります。
明らかな法令違反の「欠陥」と比較して見た目が悪いなどの「施工不良」は、違反とは言えないため、工務店が非を認めなかったり、対処が有料であったりする場合もあるようです。
住宅は、車や電化製品とは異なり、許容範囲が数mmの世界ですので、あまり細かい部分は、気にしないことも工務店とうまく付き合っていくポイントです。
小さな工務店で家を建てるリスクについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
小さな工務店で家を建てる時に注意すべき5つのリスクを徹底解説!
【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑦倒産
小さな工務店は、大手のハウスメーカーと比較すると倒産のリスクが高いです。
工務店が倒産してしまった場合は、建築時についていた材料保証などが無くなってしまう可能性があります。
新築後の雨漏りなどは、10年間の瑕疵担保責任保険を使用することで、その部分を補修することが可能となります。
注意が必要なのは、注文住宅を建設中の倒産の場合です。
この場合は、住宅完成保証制度に加入しておくことで、建設中の住宅を差し押さえられることなく、保証会社が家の完成までをサポートしてくれます。(費用:10万円)
大切な住宅の契約なので、様々なリスク想定して回避する手段を検討することも必要ですね。
失敗しないために施主(注文主)が注意すべきこと
失敗しないために施主(注文主)が注意すべきことを紹介します。
- 事前にしっかり住宅の勉強をしてから選ぶ
- 知人が紹介してくれる工務店(建築会社)を選択肢に入れる
- 不動産屋が紹介してくれる工務店(建築会社)を選択肢に入れる
施主(注文主)は住宅に関しては素人です。
事前に自分の関心のある部分については勉強しておくことが必要です。
工務店を選ぶには知識をつけておかないと工務店の営業マンの雰囲気だけで選んでしまうことになりかねません。
関心のある部分を質問することで、工務店の良し悪しをある程度は判断することが可能となります。
web上の口コミは偏っていたり、コントロールされている場合も多いようです。
知人が紹介してくれる方が失敗するリスクは軽減します。
不動産屋が紹介してくれる工務店も失敗するリスクは軽減します。
ただし、不動産屋が工務店と連携している場合、ステルス(見えない)紹介料が発生している可能性もあり、その分見積もりが高くなる可能性があり注意しておきましょう。
工務店に対して気をつけるべきこと
工務店を選ぶときに対して気をつけるべきことを紹介します。
- こだわりや理念のある工務店を選ぶ
- 地元で実績のある工務店を選ぶ
- 現場見学会や完成見学に参加できる工務店を選ぶ
- 営業担当者が、要望を聞き取ってくれる工務店を選ぶ
- 工事を下請けに丸投げしていない工務店を選ぶ
施主が関心のある部分に関して、こだわりや理念の合う工務店を選ぶべきです。
不得意な分野の仕様を押し付けても失敗する可能性があるので、「なんでもできます」は気をつけましょう。
会社が長く存続しているのは、地元で認められているからで、失敗するリスクは低くなります。
また、その工務店の営業担当者とのやり取りがスムーズで、施主の要望を理解し会話や提案に反映してくれる担当者の工務店を選びましょう。
工務店の社長はよくても、担当者がダメだと失敗するリスクが高まります。
失敗しないためにしておきたい事前準備
失敗しないためにしておきたい事前準備の事例を紹介します。
- いきなり住宅展示場などに行かない
- 要望や希望の優先順位を事前につけておく
- 事前に予算を決めておく
- 複数の工務店(建築会社)を比較しておく
いきなり住宅展示場に行かないようにした方がいいです。
住宅展示場は坪単価100万円超えの大手ハウスメーカーが多く、建坪も大きいので、工務店選びの参考にはなりません。
工務店は知らず知らずのうちに自社の都合でいろいろと提案していきます。
施主の要望や希望の優先順位を事前にまとめておくことで、工務店選びの基準とすることができます。
事前に予算を決めておくことも大変重要です。
予算オーバーしてしまうと建築後の生活にしわ寄せがくるので、予算内で建築できる工務店を選びましょう。
複数の工務店を比較することは住宅の勉強にもなりますのでオススメです。
工務店の利益率ってどれくらい?
工務店の利益率について紹介します。
工務店の利益率は、業界平均で25%だと言われています。
利益率は会社の規模によっても変わりますが、中小の工務店は20%前後、ハウスメーカーであれば35%前後がひとつの目安です。
最近は人手不足や材料費高騰で、住宅業界の利益率が低下しているようです。
2025年の建築基準法改正も工務店には大きな影響となるので、利益を確保して今後も続く体制の工務店を見極めましょう
失敗ばかりではない工務店で建築するメリット
工務店で住宅を建てるメリットを紹介します。
- 費用を安く抑えられる
- 自由度が高い
- 柔軟な対応が期待できる
- 地域の情報に詳しい
- 地域に密着している
何と言ってもメリットとしては、費用を安く抑えて建てることができます。
住宅展示場の維持費や広告宣伝費、事務・営業経費などが少ないため、ハウスメーカーに比べて安価となります。
柔軟な対応をしてもらえる可能性もありますので、自分に合う工務店を探すこともいいと思います。
また、地元工務店を選ぶデメリットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
地元工務店を選ぶ5つのデメリットを解説!【失敗しないため知るべきこと】
新築住宅に住み始めてからわかる欠陥住宅の例
この章では、欠陥住宅の症状の例を紹介しておきます。
部位 | 欠陥の症状 |
---|---|
屋根 | 屋根の割れ、浮き、雨漏り、結露 |
天井 | 天井の雨漏り、たわみ、カビ |
外壁 | 外壁の傾斜、ヒビ割れ、欠損、はがれ、浮き |
内装 | 内装の傾斜、仕上げ材のヒビ割れ、はがれ、カビ |
室内 | 雨漏り、設備からの漏水、断熱不良、建具の開閉不良 |
床 | 床の傾斜、たわみ、床鳴り、きしみ |
基礎 | 基礎の沈下、ヒビ割れ、欠損、漏水 |
建具、設備などは、新築後2年間の保証となっている場合が多いです。
不具合は早めに工務店に連絡しましょう。
後悔しない工務店選びについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
地元工務店を選んで後悔しない!必ず知っておくべき5つの特徴とは?
新築住宅を欠陥から守る瑕疵担保責任とは
先ほども少しふれましたが、新築住宅を供給する事業主には、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任保険が義務付けられています。
瑕疵担保責任保険は、事業者が倒産しても、引き渡しから10年以内に瑕疵が見つかった時に、保険金や保証金で修理費用をカバーしてくれる制度で、依頼主を助けてくれる制度です。
瑕疵(かし)とは、「欠陥」のことで、瑕疵保険は、新築住宅の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥を10年間カバーしてくれます。
欠陥の中でも深刻!新築住宅の雨漏りには要注意
工務店が建てた住宅の雨漏りでもっともひどかったのは、雨漏りが壁の中で発生していて、長い間、数年にわたって発見されなかったという物件です。
外壁のクラックが一部ひどく入っていたので、そこを解体して補修しようとしたら、壁内の柱や筋交い、土台などの木部が雨漏りの水分で集まったシロアリによってほとんど残っていない状態でした。
外壁と内壁だけで屋根を支えている状態で、いつ崩れてもおかしくない状態でした。
工務店のデザインの失敗により、屋根の軒がほとんどななく、外壁へ雨掛かりがしっかりする状態で、そこにクラックがあったので、そこから雨水浸入を誘発していました。屋根からの雨漏りとのことで、屋根修理に伺ったところ、外壁からの雨漏りでした。
工務店が雨漏り調査して、浸入場所を特定する技術は高くない場合が多いので、屋根修理業者に依頼する方が話が早くなります。
工務店に雨漏り修理を頼むべきかについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
工務店に雨漏り修理を頼むべき?どんな業者に頼むべきかを解説!
工務店選びで失敗しないために必要なこと
工務店選びで失敗しないために必要なことはいろいろと見ることだと思います。
ハウスメーカーの住宅展示場で話しを聞いたり、工務店でも違う所の話しを聞いたりすることで自分に合う工務店を探すことができます。
また、自分の建てたいイメージの建物を得意としている工務店を選ぶことも失敗しないためには必要です。
雨漏り修理などで伺ってよく聞く話しが親戚・知り合いにお願いしたので、雨漏りが直らなくても強く言えないというものでした。
失敗しないためには不具合が発生した場合に、はっきりと言える人間関係の工務店を選びましょう。
地元工務店の探し方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
地元工務店の7つのおすすめの探し方を紹介!選ぶポイントも解説します!
【まとめ】工務店での建築が失敗だと後悔するより今できる対策を
すべての工務店にあてはまるわけではありませんが、工務店での建築が失敗だったと思うこと7選を紹介しました。
また、工務店のメリットとしては、費用を安価に抑えられることがありますので、メリット・デメリットを検討して選びましょう。
一般的には、ハウスメーカーなら平均約2~4ヵ月のところ、工務店だと平均4~6ヵ月と長い工期となるため、転勤や子どもの入学などが関係する場合は、余裕を少し持ったスケジュールを設定が実用です。
アフターフォローが手薄な工務店も存在するため、期待するようなアフターフォローを得られなかったときは、失敗だと感じる人が多いと思います。
同じ仕様で棟数を建てない場合、造り込んで改善していくことにつながらないので、欠陥や施工不良が隠れている可能性があります。
住宅は、車や電化製品とは異なり、許容範囲が数mmの世界ですので、あまり細かい部分は、気にしないことも工務店とうまく付き合っていくポイントです。
注文住宅を建設中に工務店が倒産した場合(最も最悪なケース)でも、住宅完成保証制度に加入しておくことで、建設中の住宅を差し押さえられることなく、保証会社が家の完成までをサポートしてくれます。(費用:10万円)
工務店が雨漏り調査して、浸入場所を特定する技術は高くない場合が多いので、屋根修理業者に依頼する方が話が早くなります。
工務店の雨漏り対策を不安に感じている方は、お気軽にご相談ください。
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