本記事の目次
工務店での建築が失敗だと思うこと5選
すべての工務店にあてはまるわけではありませんが、工務店での建築が失敗だったと思うこと5選を紹介します。
- 長い施工期間
- 短い保証期間
- アフターフォローへの不安
- 欠陥や施工不良
- 倒産
次の章から詳しく解説していきますね。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】①長い施工期間
工務店は、一般にハウスメーカーなどと比較して、施工期間が長いと言われています。
また、想像以上に完成までに時間がかかり、工期が間に合わず失敗したかもしれないと思うケースもあります。
工務店は、建築素材の調達から施工までがシステム化されていないため、受注が重なった場合などでは、施工期間が長くなってしまうことがあります。
一般的には、ハウスメーカーなら平均約2~4ヵ月のところ、工務店だと平均4~6ヵ月も必要となるため、転勤や子どもの入学などが関係する場合は、余裕を少し持ったスケジュールを設定が実用です。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】②短い保証期間
工務店の保証期間は、大手ハウスメーカーと比較してぱっと見は、保証期間が短いように感じるため、保証期間外の修理やメンテナンスが必要となった場合は、失敗だと感じる人がいるようです。
基本的には、大手ハウスメーカー、工務店とも雨漏りと構造耐力における不具合(かし)は10年間の瑕疵担保責任を負っていますので、両者ともこの期間は安心です。
しかし、大手ハウスメーカーは、メンテナンスをハウスメーカーで行うことを前提に、保証50年などの長期保証を採用しているところが多くあります。
これらは、工務店ではなかなかできない保証なので魅力的ですが、その前に10年毎の有償メンテナンスをハウスメーカーに依頼することが条件となっていて、割高のため、かなり難しい判断となります。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】③アフターフォローへの不安
アフターフォローが手薄な工務店も存在するため、期待するようなアフターフォローを得られなかったときは、失敗だと感じる人が多いと思います。
このアフターフォローに不満を感じてしまうと、お客様は、10年の瑕疵担保責任が切れ次第、メンテナンスを別の業者へ依頼する傾向が強いようです。
また、各工務店によって、アフターフォローの充実度にバラつきがあることは確かです。
小さな工務店であった場合は、アフターフォローまで手が回らなかったり、売上を上げるためにアフターフォローより新築を優先するところがあります。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】④欠陥や施工不良
工務店によっては品質にムラがあり、欠陥や施工不良があることを記載しておきましょう。
とくに、同じ仕様で棟数を建てない場合、造り込んで改善していくことにつながらないので、欠陥や施工不良が隠れている可能性があります。
明らかな法令違反の「欠陥」と比較して見た目が悪いなどの「施工不良」は、違反とは言えないため、工務店が非を認めなかったり、対処が有料であったりする場合もあるようです。
住宅は、車や電化製品とは異なり、許容範囲が数mmの世界ですので、あまり細かい部分は、気にしないことも工務店とうまく付き合っていくポイントです。
【工務店での建築が失敗だと思うこと】⑤倒産
小さな工務店は、大手のハウスメーカーと比較すると倒産のリスクが高いです。
工務店が倒産してしまった場合は、建築時についていた材料保証などが無くなってしまう可能性があります。
新築後の雨漏りなどは、10年間の瑕疵担保責任保険を使用することで、その部分を補修することが可能となります。
注意が必要なのは、注文住宅を建設中の倒産の場合です。
この場合は、住宅完成保証制度に加入しておくことで、建設中の住宅を差し押さえられることなく、保証会社が家の完成までをサポートしてくれます。(費用:10万円)
大切な住宅の契約なので、様々なリスク想定して回避する手段を検討することも必要ですね。
新築住宅に住み始めてからわかる欠陥住宅の例
この章では、欠陥住宅の症状の例を紹介しておきます。
部位 | 欠陥の症状 |
---|---|
屋根 | 屋根の割れ、浮き、雨漏り、結露 |
天井 | 天井の雨漏り、たわみ、カビ |
外壁 | 外壁の傾斜、ヒビ割れ、欠損、はがれ、浮き |
内装 | 内装の傾斜、仕上げ材のヒビ割れ、はがれ、カビ |
室内 | 雨漏り、設備からの漏水、断熱不良、建具の開閉不良 |
床 | 床の傾斜、たわみ、床鳴り、きしみ |
基礎 | 基礎の沈下、ヒビ割れ、欠損、漏水 |
建具、設備などは、新築後2年間の保証となっている場合が多いです。
不具合は早めに工務店に連絡しましょう。
新築住宅を欠陥から守る瑕疵担保責任とは
先ほども少しふれましたが、新築住宅を供給する事業主には、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任保険が義務付けられています。
瑕疵担保責任保険は、事業者が倒産しても、引き渡しから10年以内に瑕疵が見つかった時に、保険金や保証金で修理費用をカバーしてくれる制度で、依頼主を助けてくれる制度です。
瑕疵(かし)とは、「欠陥」のことで、瑕疵保険は、新築住宅の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥を10年間カバーしてくれます。
欠陥の中でも深刻!新築住宅の雨漏りには要注意
工務店が建てた住宅の雨漏りでもっともひどかったのは、雨漏りが壁の中で発生していて、長い間、数年にわたって発見されなかったという物件です。
外壁のクラックが一部ひどく入っていたので、そこを解体して補修しようとしたら、壁内の柱や筋交い、土台などの木部が雨漏りの水分で集まったシロアリによってほとんど残っていない状態でした。
外壁と内壁だけで屋根を支えている状態で、いつ崩れてもおかしくない状態でした。
工務店のデザインの失敗により、屋根の軒がほとんどななく、外壁へ雨掛かりがしっかりする状態で、そこにクラックがあったので、そこから雨水浸入を誘発していました。屋根からの雨漏りとのことで、屋根修理に伺ったところ、外壁からの雨漏りでした。
工務店が雨漏り調査して、浸入場所を特定する技術は高くない場合が多いので、屋根修理業者に依頼する方が話が早くなります
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
工務店に雨漏り修理を頼むべき?どんな業者に頼むべきかを解説!
【まとめ】工務店での建築が失敗だと後悔するより今できる対策を
すべての工務店にあてはまるわけではありませんが、工務店での建築が失敗だったと思うこと5選を以下に紹介します。
- 長い施工期間
- 短い保証期間
- アフターフォローへの不安
- 欠陥や施工不良
- 倒産
一般的には、ハウスメーカーなら平均約2~4ヵ月のところ、工務店だと平均4~6ヵ月も必要となるため、転勤や子どもの入学などが関係する場合は、余裕を少し持ったスケジュールを設定が実用です。
アフターフォローが手薄な工務店も存在するため、期待するようなアフターフォローを得られなかったときは、失敗だと感じる人が多いと思います。
同じ仕様で棟数を建てない場合、造り込んで改善していくことにつながらないので、欠陥や施工不良が隠れている可能性があります。
住宅は、車や電化製品とは異なり、許容範囲が数mmの世界ですので、あまり細かい部分は、気にしないことも工務店とうまく付き合っていくポイントです。
注文住宅を建設中に工務店が倒産した場合(最も最悪なケース)でも、住宅完成保証制度に加入しておくことで、建設中の住宅を差し押さえられることなく、保証会社が家の完成までをサポートしてくれます。(費用:10万円)
工務店が雨漏り調査して、浸入場所を特定する技術は高くない場合が多いので、屋根修理業者に依頼する方が話が早くなります。
工務店の雨漏り対策を不安に感じている方は、お気軽にご相談ください。
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