目次
小さな工務店で家建てる時に注意すべき5つのリスクとは
小さな工務店で家を建てる時に注意すべき5つのリスクがあります。
- 倒産
- 低品質
- 工事の遅延
- 古いやり方
- 工事のレスポンス
次の章からそれぞれについて解説していきますね。
【小さな工務店で家を建てるリスク】①倒産
大手のハウスメーカーだから倒産しないという訳ではありませんが、小さな工務店は、経営基盤が弱く倒産のリスクがあります。
小さな工務店は、余剰金を大きく持っているところは少ないです。
一部には、現在着工中の支払いは、次に契約するお客様からの契約時金、着工時金でまかなうという自転車操業の工務店もあるようです。
想定外の外的要因で、新規契約が滞ると倒産してしまうことも。
【小さな工務店で家を建てるリスク】②低品質
小さな工務店の施工技術レベルは、個々の工務店によって大きく異なります。
統一の施工要領書や資格などで標準化されているわけではありません。
抱えている大工さんや職人さんの知識や腕次第です。
また、小さな工務店では、社内の体制として設計施工不良や欠陥住宅とならないようにチェックする仕組みがない場合がほとんどで、低品質な住宅が造られるリスクがあります。
【小さな工務店で家を建てるリスク】③工事の遅延
工事の遅延は、天候などの様々な要因で起こります。
とくに災害時、小さな工務店では機材不足や人員不足に対する対応力が大手ハウスメーカーと比較して弱いため、工事遅延が起こりやすいリスクがあります。
また、材料・資材に不足が生じた場合、入手困難となり、工事がストップしてしまいます。
工事の遅延は、賃貸の家賃を支払いながらローンの支払いが必要になったり、引っ越しの予定を組み直す必要になったりと余計な心配・手間・費用が発生します。
【小さな工務店で家を建てるリスク】④古いやり方
小さな工務店では、更新されることなく10年以上前の知識で施工が行われたり、最新の設備に対する知識が乏しかったりするリスクがあります。
工務店に依頼する場合は、その工務店が比較的最近の知識や技術を持っているのかをホームページの施工例や打ち合わせなどで、できるだけ確認するようにしましょう。
ただ、新しい商品や仕様が必ず経年しても良いとは限りません。
住宅は30年以上という大変長期間使用するものなので、10年程度で大クレームを発生する商品も多くありますので、工務店さんと相談されることをオススメします。
【小さな工務店で家を建てるリスク】⑤修理のレスポンス
経営基盤の弱い小さな工務店は、どうしても売上に関わる新規の依頼には、迅速に対応してくれます。
一方で、アフターフォローなどの修理に対する対応は遅い工務店もあります。
アフターに対応したくても、単純に人員不足ですぐに対応できない工務店が一定数いるというリスクがあります。
しかし、社長自ら動いているような小さな工務店は、地域の評判を大切にするので、迅速に対応してくれるところも多いので、見極めることが重要ですね。
工事中の倒産は住宅完成保証制度を利用しよう
「住宅完成保証制度」は、注文住宅の建設中に施工会社の倒産などで工事が継続できなくなってしまうと、最小限の追加予算を払うことで住宅の完成を保証してくれるものです。
利用するには依頼する建築会社に保証制度を使いたいと伝える必要があります。
保証自体は、基本的に建築会社が加入する制度ですので、直接、お客様が保証会社へ費用を払う必要はありません。
すでに、加入している工務店の場合はスムーズに話が進みますし、加入していない工務店の場合、対応してもらいましょう。
完成後は住宅瑕疵担保責任で保証されている
工務店の倒産に関するリスク回避制度を確認しておきましょう。
工事中の倒産は住宅完成保証制度で、完成後は住宅瑕疵担保(かしたんぽ)履行法(りこうほう)で守られています。
住宅瑕疵担保責任は、引き渡し後10年間、住宅の柱・梁・基礎など構造耐力上主要な部分と屋根・壁・開口部などの雨水浸入を防止する部分の瑕疵(何らかの欠陥)は工務店が補修したり、瑕疵によって生じた損害を賠償したりする責任のことです。
住宅瑕疵担保履行法は、工務店に住宅瑕疵担保責任保険への加入を義務付けています。
そのため、完成後10年以内に工務店が倒産した場合は、保険によって、瑕疵の補修費用がお客様へ支払われる仕組みが保証されています。
工務店の倒産によるお客様の被害は軽減するようになっていますので、ひと安心ですね。
小さい工務店は悪いところばかりではない
小さな工務店のリスクを上げてきましたが、良いところもたくさんあります。
- 広告宣伝費用、販売促進費用に多額の経費を使っていないため費用は安くなる
- 大手ハウスメーカーのように標準使用や基本使用に強く縛られないため、自由な設計が可能となる
- ひとりの担当者(主に社長)が担当する場合が多く、気軽なコミュニケーションが可能である
- 住み始めてからの細かい修正や手直しの対応がいい
住宅は、家電のように取説を読んで使いこなせるものではありません。
建てた後からが、本当の我が家の始まりですので、細かい部分まで相談したくなるものです。
住みながら住まいを改善していく場合は、小さい工務店の方が対応がいい所が多いですね。
【まとめ】小さな工務店の特徴を把握して依頼するのか検討しよう
小さな工務店で家を建てる時に注意すべき5つのリスクがあります。
- 倒産
- 低品質
- 工事の遅延
- 古いやり方
- 工事のレスポンス
もっとも心配な工務店の倒産に関するリスクは回避制度が整っています。
工事中の倒産は住宅完成保証制度で、完成後は住宅瑕疵担保(かしたんぽ)履行法(りこうほう)で10年間の保証が守られています。
小さな工務店の良い所は4つあります。
- 広告宣伝費用、販売促進費用に多額の経費を使っていないため費用は安くなる
- 大手ハウスメーカーのように標準使用や基本使用に強く縛られないため、自由な設計が可能となる
- ひとりの担当者(主に社長)が担当する場合が多く、気軽なコミュニケーションが可能である
- 住み始めてからの細かい修正や手直しの対応がいい
魅力としては、ハウスメーカーと比べてかなり安価となります。
また、住み始めてからの細かい部分での使い勝手の悪さなどを修正や手直ししてくれることや季節ごとの住まい方の相談もしやすいです。
完成品を購入したいならハウスメーカー。
いろいろと相談をして、我が家をカスタマイズしたいなら小さい工務店。
ただし、小さい工務店はピンきりなので、自分に合うところをしっかりと探しましょう。
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