新潟・山形地震での古い日本瓦屋根被害
6月18日の深夜に山形県沖で巨大地震が発生しました。
新潟県村上市では、最大震度6強も観測されました。
19日の朝のニュースで、テレビを見ると、ヘリコプターからの映像に、
古い日本瓦屋根の被害が見られました!
赤丸で囲われた部分が、被害のあった瓦屋根の棟部分です。
もう少し詳しく屋根について説明します。
上の写真に写っている建物6棟はすべて日本瓦屋根です。
その内の半分の3棟で、棟部(屋根の頂点)が崩れて、下の瓦まで被害を及ぼしています。
古い日本瓦屋根(築20年以上)は旧工法となっていて、耐震性が乏しい仕様となっています。
震度5強~被害が出る可能性があります。
一方、現在の瓦屋根の仕様はガイドライン工法と呼ばれる耐震性が確保されています。
わかりにくい瓦屋根の違いを簡単にご紹介します!
日本瓦屋根の耐震性の見極め方
上の写真は愛知県で撮影したものです。
2棟の古い日本瓦屋根(築20年以上)が写っています。
日本瓦とは、昔もっとも多く使用された屋根材です。
瓦1枚で山・谷があり、屋根面が波のように凸凹がある瓦です。
(現在の瓦の出荷比率では、日本瓦は15%程度と少なく、F形瓦(平板瓦)が75%以上と主流になっています。)
瓦屋なら上の写真を見ただけで、どちらが地震に強いかすぐにわかります。
手前の屋根は、巨大地震に弱く、奥の屋根は巨大地震に強いです!
見極め方は、ズバリ、棟部の銅線です!
手前の屋根は、棟部が旧工法となっています。
この見極め方は、以下に示します。
①古い日本瓦屋根である。(築20年以上)
②棟部に瓦が何枚も積み上がっている。(のし瓦数段+冠瓦1段というパターン)
因みに、上の写真は、のし瓦が5段+冠瓦1段となっています。
③棟部の横面に銅線が見える。
上の写真では、銅線が✖の形で見えています。
以上、①~③がすべて当てはまる瓦屋根は、巨大地震で被害が発生しやすいです!
古い日本瓦屋根にお住まいの方は、是非、我が家の屋根をご確認ください。
スマホなど棟部を撮影すれば、③の銅線の有無を確認することができます。
因みに奥の瓦屋根は、②・③が当てはまらないので、耐震性の高い屋根です!
巨大地震に弱い瓦屋根の詳しい確認の仕方はこちらの記事をご覧ください。
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