目次
防水工事の見積もりでで重要な5つのチェックポイント
防水工事の見積もりで重要なチェックポイントが5つあるので紹介します。
- 相場通りの単価
- 工法の記載
- 工程の記載
- 数量の記載
- 材料名の記載
一口に防水工事と言ってもいくつかの種類・工法があるので、次の章から詳しく解説しています。
【防水工事の見積もりで重要なポイント】①相場通りの単価
防水工事の見積もりでは、防水工事の種類ごとの相場通りの単価であることを確認しておきましょう。
そのために相場通りの単価を事前に把握しておくことが重要です。
相場より極端に高い場合は中間マージンをとられている可能性があり、相場より極端に低い場合は必要な作業や工程が省かれている可能性があります。
防水工事には主に4種類があり、その特徴や単価を下記にまとめあります。
防水の種類 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
ウレタン防水 | ・ウレタン樹脂という液体の防水材を塗布し乾燥させて防水層を作る防水工事 ・既存防水層の上に付帯設備が設置されている複雑な形状にも防水層を作ることが容易 | 6,000~9,500円/㎡ |
FRP防水 | ・液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した塗膜防水 ・耐衝撃性・耐摩耗性に優れて軽量である | 6,500~9,500円/㎡ |
シート防水 | ・塩ビシート防水とは塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材1枚で防水層を作る工法 ・付帯設備があり、施工場所の形状が複雑な場所への施工は困難 | 6,000~12,000円/㎡ |
アスファルト防水 | ・アスファルト防水とは合成繊維不織布にアスファルトを含浸・コーティングしたシート状のルーフィングを貼り重ねて形成する古くからある工法 ・仕上がりがフラットではないため、歩行しないところに施工 | 6,000~9,000円/㎡ |
防水工事の単価表について詳しくはこちらの記事で解説しています。
【防水工事の見積もりで重要なポイント】②工法の記載
防水工事の見積もりでは、工法の記載があるのかをチェックしてください。
ベランダのウレタン防水工事であれば「密着工法」でも良いが、雨漏りしている場合の防水工事は「通気緩衝工法」でないと後に不具合に繋がることがあります。
工法によっても単価が変わりますので、併せてチェックしておきましょう。
「密着工法」であれば6,000円/㎡となり、「通気緩衝工法」であれば8,000円/㎡となります。
防水工事の種類について詳しくはこちらの記事で解説しています。
防水工事の代表的な種類を紹介!特徴や費用・耐用年数などすべて解説
【防水工事の見積もりで重要なポイント】③工程の記載
防水工事は見積もりの段階で、工事の工程もチェックしておきましょう。
工程の記載がなければ、どんな工程となるのか確認しておきましょう。
必要な工程を省いて安い金額の工事をしようとしていたり、手抜きをして大幅に利益を確保しようとする業者を未然に防ぎましょう。
ウレタン防水(密着工法)の作業工程は以下となります。
【ウレタン防水】
①高圧洗浄 ②下地処理 ③下塗り(プライマー) ④中塗り(主剤1回目) ⑤中塗り(主剤2回目) ⑥上塗り(トップコート)
シート防水(接着工法)の作業工程は以下となります。
【シート防水】
①高圧洗浄 ②下地処理 ③下塗り(プライマー) ④シート貼付
⑤上塗り(トップコート)
【防水工事の見積もりで重要なポイント】④数量の記載
防水工事の見積もりでは、防水施工面積を平米数で書かれており、その単価も記載されています。
防水の種類や工法による単価と施工面積をかけることで、総額が決まってきます。
ただし、小規模な防水工事の場合は、一式表記になることもあります。
屋上防水などは面積が広い場合でも一式表記となっている場合は数量を確認しましょう。
また、手書きの見積もり書は悪徳な訪問販売業者が行う手口なので用心してください。
【防水工事の見積もりで重要なポイント】⑤材料名の記載
防水工事の見積もりでは、使用する防水材料名が記載されています。
防水材料名によって、どの種類の防水工事を行う見積もりなのかが明確になります。
材料名と単価がわかることで、相見積もりの際に比較しやすくなります。
防水工事に必要なのは防水材や塗料の費用だけではない
防水工事に必要なのは防水材や塗料の費用だけでなく、様々な費用が必要となります。
高圧洗浄費や下地処理・ケレン代などはその後の耐久性に影響を与える大切な作業です。
その他の費用を一覧にして紹介します。
その他の費用 | 単価 |
---|---|
高圧洗浄費 | 150~300円/㎡ |
下地処理・ケレン費 | 200~500円/㎡ |
改修ドレン設置 | 20,000~25,000円 |
廃材処分費 | 20,000~30,000円 |
昇降階段費 | 120,000~円 |
既存の防水層を撤去・処分する費用は意外とかかりますので、確認しておきましょう。
防水工事の保証についても確認しておこう
防水工事は保証制度が設けられているため、見積もりの際には防水工事の保証についても確認しておきましょう。
防水工事で保証を受けるには、下記のような条件が満たす必要です。
- 防水部分全面の工事であること
- 建物の状況に沿った工事であること
- 材料メーカー規定の工法・工程であること
- 材料メーカーが規定した材料であること
元請け会社・防水工事施工会社・材料メーカーの3社が連盟した材料保証となります。
雨漏り保証ではなく、防水工事の材料や施工に対する保証となる場合が多いので確認しておきましょう。
相見積もりのメリットとデメリット
防水工事では相見積もりを行うことがオススメですが、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
【メリット】
- 見積もりを通して業者の特徴を知ることができる
- 一番高い業者を避けることができる
- 業者によって言っていることが全く違うことがわかる
- 他社の見積書があると価格引き下げ効果がある
- 自分に合った信頼できる業者を選ぶことができる
- 防水工事の知識が付く
【デメリット】
- 複数の業者を比較するため時間が必要になる
- どの業者を選べば良いのかわからなくなる可能性がある
- 複数の業者と話をするので疲れる
- 一番安価な業者を選んでしまい後悔することがある
- たくさん相見積すると工事することが不安になる
とくに、雨漏り修理として防水工事を行う場合は、相見積もりを行いましょう。
雨漏りの原因が防水ではない場合は、防水工事をしても雨漏りが再発してしまいます。
相見積もりをすることで、雨漏り原因を把握するメリットがあります。
【まとめ】防水工事は見積もりポイントを外さないようにしよう
防水工事の見積もりで重要なチェックポイントを5つ紹介しました。
とくに防水工事の種類ごとの相場通りの単価であることを確認しておきましょう。
そのために相場通りの単価を事前に把握しておくことが重要です。
相場より極端に高い場合は中間マージンをとられている可能性があり、相場より極端に低い場合は必要な作業や工程が省かれている可能性があるからです。
また、雨漏り修理として防水工事を行う場合は、相見積もりを行いましょう。
雨漏りの原因が防水ではない場合は、防水工事をしても雨漏りが再発してしまいます。
相見積もりをすることで、雨漏り原因を把握するメリットがあります。
屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。