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台風15号の屋根被害調査の記事が掲載されました!
住宅建設の業界誌、家づくりの実務情報誌「日経ホームビルダー」2019.11月号で、台風15号の被害状況の記事が掲載されました。
愛知県陶器瓦工業組合の屋根被害調査に、日経の記者さんも同行され、弊社の営業が撮影した特徴的な現場の写真を提供しました。
昨年の台風21号・大阪での現地調査よりも、さらに、屋根被害が大きく、近年の台風の恐ろしさを痛感しました。
屋根は地震対策で軽くするだけでしたが、これだけ巨大な台風が連続するようなら、再び台風対策の観点から屋根を考える必要があると感じました。
台風15号は4万件を超える住家被害
台風15号は約4万件を超える住家被害をもらしました。
昨年の21号の最大瞬間風速よりは、わずかに小さいものの、千葉県では、最大風速35.9m/s、最大瞬間風速57.5m/sでした。
千葉県の房総半島先端部では、基準風速38m/sと定められています。(関東地方では、もっとも強い値)
昔から沿岸部は強風を経験してきた地域でしたが、今回の15号は夜間、恐ろしくて寝れなかったと住民の方はおっしゃっていました。
地球温暖化の影響もあり、巨大台風が年に2、3個上陸するようでは、巨大地震よりも頻度が高く、50年に1度の巨大台風だからしょうがないと言い切れない感覚を正直持っています。
古い瓦屋根に被害、最近の防災瓦は大丈夫でした!
築10年程度の防災瓦は、耐風・耐震ガイドラインに準拠した施工となっていますので、その仕様の安全性が確認できました。
また、瓦屋根の被害が大きかった原因としては、築30年以上では、瓦のくぎ留めをしていなかったことが考えられます。
屋根全体が飛ぶ恐怖が多数発生!
昨年の大阪の現地調査では、2軒しか出会わなかったのですが、屋根材が飛ぶだけではなく、屋根全体が飛ぶという恐ろしい現象が千葉の被害が大きかったエリアでは、多数見られました!
屋根材だけに被害が発生した場合は、その後、ブルーシートなどで養生すれば、ある程度雨漏りを防ぐことができます。
しかし、屋根全体が飛散した場合は、養生をすることも困難となります。
雨が浸入してくるので、生活できなくなります。
千葉での調査では、10軒の屋根全体が飛散した建物を見ました。
その屋根材は、スレート屋根と金属屋根ばかりでした。
日経ホームビルダー11月号の中には、興味深い記事もありました!
古い金属屋根(瓦棒葺き)の上に、横葺きの金属屋根をカバー工法していた屋根が、屋根ごと飛散した物件です。
古い金属屋根と新しい金属屋根が固まりとなって、30m以上飛んだそうです。
この金属のかたまりが当たった住宅は全壊してしまいました。
古い金属屋根は雨漏りしていたそうです。
カバー工法で雨漏りを止めても、雨漏りによる屋根下地の劣化は改善されません。
屋根下地が劣化していれば、カバー工法のビスの保持力もありません。
安価だからと、カバー工法をよくススメられますが、
カバー工法のデメリット=「臭い物に蓋をする」工法ということも十分に理解した上で、検討されることをおススメします!
11月にご興味のある方はこちらから見ることができるそうです。
tech.nikkeibp.co.jp で検索してください。
温暖化で巨大台風の発生が増えていますので、しっかりと災害に強い屋根を検討することが重要だとわかりました!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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